夫が応募して私だけが当たってしまっていた日帰りバスツアー。
怪しい店に連れていかれるだろうし…と、こういうのは当たっても行った試しがなかったけど、今回ばかりは行き先に北野天満宮や清水寺があるため、弱気な私に家族が行けと言うもんで、有給とってまで一人参加した。
添乗員の男の子がたどたどしいから息子を見る目でこっちまでハラハラしながら、、、(笑)
まず、いきなり草津のジュエリー工房に連れて行かれる。
黒ダイヤだの磁気ネックレスだの、中途半端な金額ならまだ血迷って購入したかもしれんけど、私の予算とは桁がふたつ違っていたから返ってあきらめがついたわ(笑)
めっちゃ説明を聞かされたが、そこを我慢したら後は楽しかった!
まず信楽焼焼きの村へ。
ZIPのセレイナも来とるやないか。
私のオススメセレクションはこの3匹ですな。
続いておたべの工場でアホほどおたべを食べまくる。
嵐山入りし、鴨川沿いの嵐山レストランで昼食。ここで、隣の席に座っていた50代には見えない素敵な塩屋マダムと仲良くなり、その後は一緒に散策。
それから北野天満宮でお参り。
私が頭良くなってしまうやん!と思いながら…
「思いのまま」という名前の梅の枝を購入。玄関に飾ろう。
そして清水寺。
結婚前に行ったきりだったから、今日は楽しみで楽しみで…
やはり気持ちのいい場所だったなあ〜
塩屋マダムが、音羽の滝にも一緒に並んでくれた。
並んでる間、マダムの先日産まれたばかりの二人目の孫が5600グラムだっという話や、あまから手帖2月号にマダムの娘さんのお店が掲載されているという話など、びっくりする話が満載。マダムよ、あなたは一体何者?
私のせいで時間がなくなり、走って走って、はあはあ言いながらバスに着いた。
マダムは嫌な顔一つせず、最後まで付き合って下さった。
マダム、貴女すでに神様や…
そしてついに帰路。後は寝るだけ。バスツアー万歳。
行きと同じ湊川神社にもう直ぐ到着という頃、先輩添乗員のお姉さんから驚く話が。
添乗員の男の子は大学出たての研修中の身で、実は先輩添乗員のお姉さんから本日のツアーを通して添乗員資格の最終試験を受けていたらしい。
同期の二人は2回でこの最終試験に合格したというのに、彼は本日でなんと11回目!(笑)
今日こそは!と意気込みすぎたのか、話に詰まった時に先輩のお姉さんがフォローを入れる場面がチラホラ…。
私達にとってはまだ若いしご愛嬌、一生懸命なのも好感もてたし、と許せたりもするけど、最終試験となると、ねー(^_^;)
添乗員のお姉さんも、この時点でまだ結果を迷いに迷っていると言う。
で、なんと、乗客に合否を委ねたい、というではないか。
「彼が合格だったと思う方は挙手願います」
と言われ、
皆も私も、しばらく考えた後、手を挙げた^_^
「じゃあ、彼は合格でよろしいでしょうか!」
という言葉に、車内は盛大な拍手。
先輩添乗員は嬉しかったのか泣いていた。
なんだか、不器用な彼がついつい息子のように見えてしまい、私まで泣けてきた。
バスが着き、お別れタイム。
降りたら真っ先にお礼を言おうと思っていたのに、マダムがいないではないか。
ほんの数分の間に何故!?
しばらくキツネにつままれたように私は付近をぐるぐる回り、結局お礼が言えぬまま、夫との待ち合わせ場所へ向かった。
すごく不思議なバスツアーだった。
また、機会があれば一人で参加したいなぁ。