同人誌業界は、昔とすっかり変わってしまったようでいて
しかも未だ文豪や芸術家の関係のそれとも似て、変わらない部分があるなあと思います。
やっぱりあれが1つの社会である以上は、人間関係の話になるんですが。
まあちょっとでも悩んでいる方のヒントになればなと思います。昔話ですいません。
その昔、と言ってもかなり昔。
まだ同人バブルの頃の、私がネオロマンスで同人活動を始める前の話です。
当時の私は「個人サークル」というのはやっておらず
友達の作るアンソロタイプのものに参加してました。(自宅にサークルチケットは届かないが売り子と執筆は手伝う)
オタクになった理由などは存じません。気づいたらそうなってました。
今のようにPixivなども全く無い時代です。印刷するにも、印刷代は今よりずっと高かったかと思います。
しかも「あまり薄くない本」を出すのが普通な時代でした。
お金持ちで本を印刷するか、執筆者を集めてチラシなどで予約を取り、資金を集めるか、
それか雑誌に投稿し、厳しい編集のお眼鏡にかなって掲載されるかしか作品を発表する方法はありませんでした。
アンソロ参加ならタダで載せてもらえるわけですから、それだけで嬉しかったわけです。
その問題は、多分私がアニパロに投稿して何度か掲載されるようになってからだったと思います。
アンソロ主催のサークル主様とギクシャクしてまいりました…かなり。
今なら、彼女の中にぐるぐる回っていたであろう思考が理解できます。
「一緒にやりたい」が「デビューするのは抜けがけに等しい」「私が褒められたいのに」「自分はどうせダメっ子」
「いいなあ…人気ある人、注目されてちやほやされたい、でも無理」「だって私は学校ではいじめられていたから」
これは想像ではなく、イジメに関する事実も、「いいなあ」も断片的に横で聞いてたボヤキを拾ったものですが。
当時はぶっちゃけ「鬱陶しい…」とは思っておりました。
で、
ある時、その子がスケブ描いてくれというので
通常の無理した明るいノリで「(雑誌に)載ってるやつ(キャラクター)にしてね!」と。
正式デビュー前で、巻末載りの頃です。(ムービックとの契約はまだの頃で)
まあ、頼まれるまま描きました。
ところが後日、全くの無許可で、そのスケブのイラストをコピーしたものに自分のイラストを添えてグッズを作られまして…
なんかこう、納得いかないものを感じてしまったんでした。
当然、そんなことのために描いたんじゃなかったので…
しかし二次創作なら著作権的クレームもつけられない。
当時の私は金がなくカツカツ。フルタイムでバイトして帰ってきて夜中3時まで1円にもならない原稿を描く、みたいなバカでした。
それでも、素直に描くことで喜んでもらえるんだというのが、孤独な自分には嬉しかったです。
でもそこに入り込む生活苦からくる黒いもの…。
一方、アンソロやってる彼女は「お嬢様」。今風に言えばニート。
朝食を親に作ってもらって「なんでこんなの出すの?嫌いなのに〜」みたいなワガママが許される。
私、親に朝食なんて作ってもらった記憶無かったですよ。
たとえ同じジャンルにいようが人は同じ環境ではないわけで
でもなかなか互いに比較せずにはいられない。
でもそんなことを言い出せるわけもなく。
まだジャンルに熱があった時はそれでもやっていけてたんですが…
冷めてくると途端、いろんなもの見えちゃうのね。
ちょうどそのお嬢に閉口し出した頃
よし別の人と別ジャンルで活動しよう!と思ったんですが
その頃デビューになりましたし、その子の本に描く責務からも逃れたいと思ったんで
そういう旨を告げました。
すると、「あなたも私をいじめるんだ」「やっぱりね、信じていたのにね、裏切るんだ」
みたいなことを言われまして。
それから、彼女はとにかく集められるだけの人に頼んで
私を同人誌の世界から追い出す為に頑張ったようです。
嫌がらせの数々をここであげても悲しいだけですけど。
(そこはまだ今よりずっとガキでございました)
何が悲しいて、リアルでも人づきあいはうまくないのに
私はオタクの世界でも生きていけないのか…
と思うとショックでありました。
でもこれ、逆?でして
実は「オタク同士だからこそ、一旦こじれるとお互いどうしようもない」
のだと思います!
芸術家同士の関係とか学んだ今だから言えるw
「ややこしい人同士の関係は普通の数倍ややこしい」
「ずっと続ける」継続は力だとは思いますが
あまりにもひどい状態までこじれた場合、一人で続けるのは逆に危険です。
同人誌って狭いようで広いし、終わるようで終わらないんでは。(上から相当な圧力でもない限り)
だから、人間関係の方でこれは無理、と思ったら一旦退却、も方法としてはあると思います。
今はSNSがある分イベントしか参加方法のない時代とは違うかな
良い時代なのか、希薄な時代なのかは難しいですが。
常に「初期値」で楽しくありたいです。趣味だものね。
しかも未だ文豪や芸術家の関係のそれとも似て、変わらない部分があるなあと思います。
やっぱりあれが1つの社会である以上は、人間関係の話になるんですが。
まあちょっとでも悩んでいる方のヒントになればなと思います。昔話ですいません。
その昔、と言ってもかなり昔。
まだ同人バブルの頃の、私がネオロマンスで同人活動を始める前の話です。
当時の私は「個人サークル」というのはやっておらず
友達の作るアンソロタイプのものに参加してました。(自宅にサークルチケットは届かないが売り子と執筆は手伝う)
オタクになった理由などは存じません。気づいたらそうなってました。
今のようにPixivなども全く無い時代です。印刷するにも、印刷代は今よりずっと高かったかと思います。
しかも「あまり薄くない本」を出すのが普通な時代でした。
お金持ちで本を印刷するか、執筆者を集めてチラシなどで予約を取り、資金を集めるか、
それか雑誌に投稿し、厳しい編集のお眼鏡にかなって掲載されるかしか作品を発表する方法はありませんでした。
アンソロ参加ならタダで載せてもらえるわけですから、それだけで嬉しかったわけです。
その問題は、多分私がアニパロに投稿して何度か掲載されるようになってからだったと思います。
アンソロ主催のサークル主様とギクシャクしてまいりました…かなり。
今なら、彼女の中にぐるぐる回っていたであろう思考が理解できます。
「一緒にやりたい」が「デビューするのは抜けがけに等しい」「私が褒められたいのに」「自分はどうせダメっ子」
「いいなあ…人気ある人、注目されてちやほやされたい、でも無理」「だって私は学校ではいじめられていたから」
これは想像ではなく、イジメに関する事実も、「いいなあ」も断片的に横で聞いてたボヤキを拾ったものですが。
当時はぶっちゃけ「鬱陶しい…」とは思っておりました。
で、
ある時、その子がスケブ描いてくれというので
通常の無理した明るいノリで「(雑誌に)載ってるやつ(キャラクター)にしてね!」と。
正式デビュー前で、巻末載りの頃です。(ムービックとの契約はまだの頃で)
まあ、頼まれるまま描きました。
ところが後日、全くの無許可で、そのスケブのイラストをコピーしたものに自分のイラストを添えてグッズを作られまして…
なんかこう、納得いかないものを感じてしまったんでした。
当然、そんなことのために描いたんじゃなかったので…
しかし二次創作なら著作権的クレームもつけられない。
当時の私は金がなくカツカツ。フルタイムでバイトして帰ってきて夜中3時まで1円にもならない原稿を描く、みたいなバカでした。
それでも、素直に描くことで喜んでもらえるんだというのが、孤独な自分には嬉しかったです。
でもそこに入り込む生活苦からくる黒いもの…。
一方、アンソロやってる彼女は「お嬢様」。今風に言えばニート。
朝食を親に作ってもらって「なんでこんなの出すの?嫌いなのに〜」みたいなワガママが許される。
私、親に朝食なんて作ってもらった記憶無かったですよ。
たとえ同じジャンルにいようが人は同じ環境ではないわけで
でもなかなか互いに比較せずにはいられない。
でもそんなことを言い出せるわけもなく。
まだジャンルに熱があった時はそれでもやっていけてたんですが…
冷めてくると途端、いろんなもの見えちゃうのね。
ちょうどそのお嬢に閉口し出した頃
よし別の人と別ジャンルで活動しよう!と思ったんですが
その頃デビューになりましたし、その子の本に描く責務からも逃れたいと思ったんで
そういう旨を告げました。
すると、「あなたも私をいじめるんだ」「やっぱりね、信じていたのにね、裏切るんだ」
みたいなことを言われまして。
それから、彼女はとにかく集められるだけの人に頼んで
私を同人誌の世界から追い出す為に頑張ったようです。
嫌がらせの数々をここであげても悲しいだけですけど。
(そこはまだ今よりずっとガキでございました)
何が悲しいて、リアルでも人づきあいはうまくないのに
私はオタクの世界でも生きていけないのか…
と思うとショックでありました。
でもこれ、逆?でして
実は「オタク同士だからこそ、一旦こじれるとお互いどうしようもない」
のだと思います!
芸術家同士の関係とか学んだ今だから言えるw
「ややこしい人同士の関係は普通の数倍ややこしい」
「ずっと続ける」継続は力だとは思いますが
あまりにもひどい状態までこじれた場合、一人で続けるのは逆に危険です。
同人誌って狭いようで広いし、終わるようで終わらないんでは。(上から相当な圧力でもない限り)
だから、人間関係の方でこれは無理、と思ったら一旦退却、も方法としてはあると思います。
今はSNSがある分イベントしか参加方法のない時代とは違うかな
良い時代なのか、希薄な時代なのかは難しいですが。
常に「初期値」で楽しくありたいです。趣味だものね。