Infinite Sounds

JazzやRockを中心にDeep、Creative、Spiritualな音源を紹介していきます。

Frey, Tiepold / Inversion / Rillenwerke

2012-09-08 22:16:06 | Jazz Spiritual Free Loft A-G

Freytiepold

 Matthias Frey : p,  Trilok Gurtu : tabla, per, ds,  Wolfgang Tiepold : cello

   ドイツ出身のピアニストMatthias Freyの83年録音。New Ageにも分類されるCello奏者

Wolfgang TiepoldとDon Cherryとも共演歴のあるタブラ奏者Trilok Gurtuが参加。

 美しくリリカルなMatthias Freyのピアノに、リズミックなWolfgang Tiepoldのアルコ、

それを支える引き立たせるTrilok Gurutuのパーカッション、三者が反応しあい心地よく

軽快な音を作り出しています。ジャズだけにとどまらず、現代音楽、民族音楽も内包した

独特の世界感を堪能できます。


Gil Melle / The Andromeda Storain / Kapp

2012-09-07 23:20:57 | Jazz Spiritual Free Loft A-G

Gilmelle

 Music By Gil Melle

   ジャズのサックス奏者でマックスローチ、ケニードーハム、ズートシムズ、アートファーマー

などと共演歴があり、ブルーノートやプレスティッジでリーダー作を出しているギルメレが

71年に音楽を担当した映画「アンドロメダ」のサントラ盤。六角形の変形レコかつ、特殊

ジャケがコレクター心をくすぐります。

 電子音が満載でサン・ラーとは一味ちがう独特なコズミックな世界感を創造しており、

電子音楽好きにはマストな内容です。ノイズ、エレクトロニカ等を経過した今でこそ再評価

されるべき音楽だと思います。


The Keith Tippett Group / Dedicated To You, But You Weren't Listening / VERTIGO

2012-07-04 22:39:18 | Jazz Spiritual Free Loft A-G

Keith

Keith Tippett : p, e-p,  Elton Dean : as, 

Marc Charig : cornet,  Nick Evans : tb, 

Robert Wyatt : ds, Bryan Spring : ds,  Phil Howard : ds

Tony Uta : conga, ds, cow bell,  Roy Babbington : b

Neville Whitehead : b,  Gary Boyle : g

Recorded 1971(?)

  キング・クリムゾンのサポートとしての活躍で有名なイギリスのジャズピアニストKeith

Tippettのセカンドリーダー作。イギリスのジャズロック、プログレッシブロックを多数輩

出しているVERTIGOから71年にリリースされたイギリスジャズロック史上屈指の名盤

です。ソフト・マシーンのオリジナルメンバーでもあるドラマーRobert Wyattが参加して

います。

 伸びやかなホーンセクションが心地よいジャズロックナンバーA-1"This is What

Happens", 味わい深いジャズロックビートが心に染み入るA-3”Green and Orange

Night Park”壮絶で混沌とした集団即興のB-1"Gridal Suite"など全編を通して聴き応

えのある名演ばかりです。

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YouTube: The Keith Tippett Group - Green And Orange Night Park


Emergency / Homage To Peace / America 30

2012-06-17 21:22:38 | Jazz Spiritual Free Loft A-G

Emergency

  Glenn Spearman : sax,  Takashi Kako : p,

  Sabu Toyozumi : ds, Bob Reid : b , Boulou : g

  Recorded date unknown 1973

  Bob Reid 率いるEmergencyの初アルバム。メンバーに当時、フランスへ留学していた

加古隆とシカゴのあとフランスに渡った豊住芳三郎が参加。フランスにおけるフリー

ジャズの懐の深さを感じ、非常に興味深いです。ちなみに加古隆はこのアルバムが

初録音。フランスのAmerica30はArt Ensemble of Chicago をはじめとし数多くの

アメリカのフリージャズミュージシャンの録音を残しており当時ヨーロッパでの最先端の

クリエイティブな音楽であったフリージャズへの関心の高さが読み取れます。

 混沌とした集団即興のなかに、加古隆のピアノ、Boulouのギターがはかなくも美しく

鳴り響くB-1”Kako Tune"が秀逸です。加古隆、豊住芳三郎、二人の録音は数少なく

こういった点からも日本のフリージャズ史上、非常に興味深いレコードです。


Faruq Z. Bey / Synchron / SAS

2012-06-07 21:55:15 | Jazz Spiritual Free Loft A-G

Farquezbeys

  Faruq Z. Bey : sax,  Ron English : g, 

 Keith Vreeland : p,key, John Dana : a-b, e-b,  Leonard King : ds

  Recorded late 80's

  Griot Galaxy での演奏や Northwoods Improvisers との共演で有名なデトロイト

のフリージャズサックス奏者Faruq Z. Bey が80年代後半に残した録音。レーベルは

Roy BrooksやSun Ra の未発表音源をリリースしているイタリアのsagittarius a-star

変態レーベルQBICOの後継レーベルです。

 フリージャズ、インプロで有名なFaruq Z. Beyですが録音ではロックやファンク色の

強いリズムが中心で意外とクラブミュージック世代でも受け入れやすい曲がほとんどです。

中でもオリエンタルな旋律が心に染み入るドープスピリチュアルジャズA3”unknown”

が特におすすめです。