Infinite Sounds

JazzやRockを中心にDeep、Creative、Spiritualな音源を紹介していきます。

Matthias Frey Trilok Gurto / Sandhya / RillenWerke

2013-09-03 21:18:10 | Jazz Spiritual Free Loft H-N

Mathiasfreytg

  Matthias Frey : p ,  Trilok Gurto : tabla, steeldrum, congas, drums

  ドイツ人ピアニストMatthias Freyのセカンドリーダー作。共演はインド出身で、Don Cherry

との共演歴やFamily of Percussionへの参加で有名な打楽器奏者Trilok Gurto。レーベル

はRillen Werkeeという聞いたことのないところでおそらくMatthias Freyの自主レーベルと

思われ、81年にリリースされています。

 美しいピアノのメロディーとタブラによるグルーブが幻想的な雰囲気を創り上げるA-1

”Shambhu”、メロディーとリズム、ピアノと打楽器が交互に入れ替わるB-1 "Der Fluss"

収録。A-1"Shambhu"はクラブでよくかけていて、プレイするとよく曲名を聞かれます。

80年代はジャズと民族音楽、新しい音楽を互いに求めて独創的な音楽を多数みつけ

ることができてとても興味深いです。


Iskra / Allemansratt / Ett Minne For Livet

2013-07-28 16:03:14 | Jazz Spiritual Free Loft H-N

Iskraall

  Arvid Uggla : b, tuba per  ,  Tuomo Haapala : b, tp, per

  Sune Spangberg : ds, per  ,  Jorgen Adolfsson : ss, flt, vib, per

  Allan Olsson : bs, oboe, flt  , 

  北欧のフリージャズ集団、Iskraによる77年の録音。北欧のフリージャズはドン・チェリー

が北欧に移住したこともあり、そのためドン・チェリーの影響を色濃く認められるミュージシ

ャンも数多くいて、Iskraのメンバーもそれにあたります。

 民族楽器を取り入れ、中近東のようなメロディー、打楽器が乱れ狂う展開、子供の声、

様々なノイズを挿入し、ごった煮感あふれるIskraとしかいいようのない独特の音楽をつ

くりあげています。なかなかみかけることのないレコードですが、辺境グルーヴが見直され

ている近年、再評価されるべき音源だと思います。


Harold E. Smith , Mike Kull , Joe McPhee / Trinity / CJR

2012-11-21 22:32:12 | Jazz Spiritual Free Loft H-N

Cjr3_2

  Joe McPhee : ts,ss,tp,p-cornet,  Mike Kull : p, e-p,  Harold E. Smith : per

  Recorded November 28, 1971, In the Parish Hall, West Park, N.Y.

  レア・グルーヴ好きにはブラックパワー溢れる漆黒のジャズファンク「Shakey Jake」で

馴染み深いマルチインストゥルメンタル奏者のJoe McPheeが、画家のCraig Johnson

により設立されたレーベルCJRの第3作目として1971年に残した音源。Joe McPhee

は現在も精力的に活躍しており、来年1月に来日するそうで、それも楽しみです。

 CJR第1作目である「Nation Time」のようなレアグルーヴを期待し聴くと肩透かしを

食わされますが、静と動、緊張と弛緩、不穏と静穏が入り混じった即興演奏を存分に

味わえ、なかなか面白い音源です。


Jorge Lopez Ruiz 5 / De Prepo / Ballop

2012-07-13 22:35:16 | Jazz Spiritual Free Loft H-N

Ropez

Fernando Gelbard : p, Hugo Pierre : ss,cl

Pocho Lapouble : per, Miguel Chino Rossi : per

Jorge Lopez Ruiz : b

Recorded Octorber, 1972

  Lalo Schifrinのグループで活躍したアルゼンチンのベース奏者、Jorge Lopez Ruiz

による72年録音。当時のアルゼンチンジャズ界を代表するメンバーがそろっているそう

です。

 エレクトリックマイルスに影響を受けたと思われ、統制がとれたなかにも混沌とした不穏

さが漂う名演ばかりです。フェンダーローズの音色が不敵なA-1 Homenaje a La Muerte、

ベースとドラムのみのドープなジャズロックナンバーA-2 Mirosbass など全曲オススメ

です。

</object>
YouTube: Jorge López Ruiz - 02 - Mirosbass


Michael Naura Quartet / Rainbow Runner / Spiegelei

2012-07-12 00:35:32 | Jazz Spiritual Free Loft H-N

Naura

  Michael Naura : p, accordion,  Wolfgang Schluter : vib,

  Eberhard Weber : b,  Joe Nay : b

  Recorded at Windrose-Dumont-Time, Hamburg, 1973(provably)

  ドイツ出身のピアニストMichael Naura のおそらく1973年の録音。Michael Nauraは

クラブシーンで再評価されたジャズピアニストで、初期の作品は澤野工房からも再発され

ています。クラブシーンから再評価されたといっても、かなり変態度が高いものが多く、た

またまジャズロック調の曲がレアグルーヴとして使われたにすぎませんが。

 このアルバムはジャケからして変態度が明らかに高いと思われがちですが、Wolfgang

SchluferのVibを取り上げ、心地よく聴ける曲が多いです。レアグルーヴ的にはジャズ

ロックビートのA-1"Salifish”、B-1″Black Marlin"が不穏さ漂わせながらもネタとして利用

でき、個人的にはBassLineとVibがDopeなスピリチュアルジャズB-3”Wahoo”がオスス

メです。