富樫雅彦:per、鈴木重男:reeds、woodwinds、宮田英夫:reeds、woodwinds、
中川昌三:reeds、woodwinds、佐藤允彦:key、翠川敬基:cello、b
池田芳夫:b、豊住芳三郎:per、横山達治:per
山下洋輔と並ぶ日本のFree Jazzの第一人者富樫雅彦の76年作。70年代はまさに
日本のFree Jazzの傑作が多数録音されています。これもその一枚。結構かんたん
に見つかります。
6つの楽曲が収められておりそれぞれ、朝、子供たち、雨垂、迷信、おしゃべりな小石、
お祭りとテーマがありそれを具現化しています。Free Jazzというととっつきにくい印象を
もたれがちですが、意外と聞きやすい内容で非常に心地良いアルバムです。
豊住芳三郎 : per、 宇梶昌二 : bs
原寮 : p、 藤川義明 : as
日本を代表するFree Jazz Drummer 豊住芳三郎!71年春Chicagoへ行きArt
Ensemble of Chicago等と共演し3年後に帰国し録音したアルバムで74年録音。
面子は当時日本Free Jazzで活躍した面々。
アルバムのなかではタイトルから想像されるようにAEOCの曲のカバーをやってます。
A-2 Malachi's Tuneは中毒的なメロディーが延々と続くTribal Tune!B面は名曲
People In Sorrowのカバー。清逸なイントロから怒涛のFree Jazzを展開しどっぷり
世界に浸ってしまいます。
和ジャズDisc Guide以来、日本人Jazzは近年再評価著しいですが、Free Jazzは
蚊帳の外なので、この手の音源も聞いてみて下さい。
藤川義明:sax、flt、etc 翠川敬基:cello、豊住芳三郎:ds、per、etc
最近、Dommuneで日本のFree Jazzが取り上げられ V.A. /Inspiration & Power
14 Free Jazz Festival 1がなんとAmazonで1位になる快挙をなしとげました。
それに便乗(笑)してしばらく日本のFree Jazz特集をします。
第一弾はF.M.T!Free Music Trio略称でもあり、メンバーのイニシャルをとってのグ
ループ名でもあります。レーベルはあのコジマ録音から。コジマ録音といえば阿部薫や
豊住さん率いるMasterpiece、小杉武久、松風紘一などFree Jazz Funにはたまらない
録音が多数ありますね。
このアルバムは78年録音。全体として音が爆発し混沌としているようなまさにFree!
という内容ではなく、音をじっくり積み重ねていき次第に演奏者の世界に引き込まれて
いきます。特に藤川義明、翠川敬基のメロディがどこか牧歌的なA-3Drunken Pipersが
比較的聴きやすくオススメです。
Zusaan Fasteau Garrett : flt,p,cello,ds,voice
Donald Rafael Garretr : b,cl,ds,voice
数多くのFree Jazzの名作を送り出すESP。詳細のよく分からない夫妻の74年録音。
ESPはFree JazzだけでなくPsychものとかRockとかFolkとか出しています。今も
リリースを続けています。恐るべし。
内容はAfroな雰囲気で始まるFree Jazzです。先に進むにしたがいどんどん深くなって
いきます。現在で言うところのNoiseとかDroneとかが好きな人にはストライクの内容。
最近この手の音楽ばかり聴いています。
来週は最近手に入れた和物 Free Jazz を中心に紹介していきます。