梅津和時 : as、 原田依幸:p、b、cl
Ahmed Abdullah : tp、William Parker : b、Rashid Shiman : ds
梅津和時と原田依幸が生活向上委員会の日本支部を松風紘一に残し、渡米しニュー
ヨーク支部の名の元で75年に録音したレコード。面子は当時のロフト系のミュージシャン
です。Ahmed Abdullah はSun Raに参加していたことでも有名ですね。自主盤ですが、
販売はALMことコジマ録音というマニアックなレコードです。梅津、原田は帰国後、集団
疎開、生活向上委員会大管弦楽団を結成していきます。
生活向上委員会の名から想像するとやはり大管弦楽団のような雑多で猥雑でユーモラス
溢れる音楽を思い起こすかもしれませんが、この当時はもろFree Jazzな演奏をしています。
A面、B-1は梅津和時とAhmed Abdullahの演奏の対比が日本対アフリカアメリカンの
Spiritsを感じさせ非常に面白いです。牧歌的なB-2 も楽しげで心地良い。正直オススメ
といいたいところですが、日本Free Jazz史に興味がある人にだけススメときます。