Glenn Spearman : sax, Takashi Kako : p,
Sabu Toyozumi : ds, Bob Reid : b , Boulou : g
Recorded date unknown 1973
Bob Reid 率いるEmergencyの初アルバム。メンバーに当時、フランスへ留学していた
加古隆とシカゴのあとフランスに渡った豊住芳三郎が参加。フランスにおけるフリー
ジャズの懐の深さを感じ、非常に興味深いです。ちなみに加古隆はこのアルバムが
初録音。フランスのAmerica30はArt Ensemble of Chicago をはじめとし数多くの
アメリカのフリージャズミュージシャンの録音を残しており当時ヨーロッパでの最先端の
クリエイティブな音楽であったフリージャズへの関心の高さが読み取れます。
混沌とした集団即興のなかに、加古隆のピアノ、Boulouのギターがはかなくも美しく
鳴り響くB-1”Kako Tune"が秀逸です。加古隆、豊住芳三郎、二人の録音は数少なく
こういった点からも日本のフリージャズ史上、非常に興味深いレコードです。