忍之閻魔帳

ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)。
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29年

2024年01月17日 | 忍之日記
今年も朝5時に目が覚めた。
私はもともと体内時計が正確で、例えば翌日6時起床ならば5時50分前後に目が覚める。
「それは脳が緊張状態のままなので、身体に良くないよ」と言われたりもするのだが
意識してそうしているわけではないのでどうにもならない。
そして今年も、朝5時にはきっちり目が覚めて、その時刻(5時46分)をまだ薄暗い部屋で迎えた。
2018年6月には再び大阪を最大震度6の地震が襲ったが、その日のことはあまり身体が記憶していない。
それほど、阪神・淡路の経験は強烈だったのだろう。

地震が発生してすぐに実家に電話を入れた時には奇跡的にまだ電話が繋がって
「びっくりしたね、気をつけてね」と安否確認が取れたのを最後に、電話は全く通じなくなった。
私は大阪市内在住で、揺れを感知した時にはたまたま起きていたのですぐさま避難することができたが、
芦屋(兵庫)に住んでいた姉は家屋が倒壊して住居を失ったために
私が住んでいたマンションの管理人に相談して、空いている部屋を使用させてくれることになった。
スマホもLINEもなかった時代ならではの打つ手の少なさが不安を増大させ
知り合い全ての安否確認を終えるまでに数ヶ月はかかったように記憶している。

2018年の大阪府北部地震の発生時には、スマホ1台あればニュースは随時入手が可能だったし
避難所や天候の情報も迅速に手に入った。
AbemaTVは緊急速報を流し続け、LINEは一度も落ちることなく快適に繋がっていた。
馴染みのバーからは、私が置いているボトルが粉々になったと写真付きでお詫びの連絡が来たが、
そんなことも29年前ならば考えられないことだった。

2016年の熊本地震、今年の元旦に発生した能登半島地震と
大きな地震があるたびに、29年前の慌ただしい日々を思い出して胸がぎゅっと痛む。
昨日と同じ今日を過ごせる、それだけで尊く幸せなことなのだと歳をとるほどに身に沁みる。

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阪神・淡路大震災を体験したこどもたちのその後の姿を描いた作品が公開から14年を経て初Blu-ray化。
実際に震災を体験している森山未來と佐藤江梨子を主演に迎え
心の傷を抱えたまま生きる若者たちの姿を静かに温かく見つめる傑作。
脚本は「ジョゼと虎と魚たち」など当時から良作を発表し続け
近年も政界の闇を描いて大きな話題となったドラマ「エルピス」を手がけた渡辺あや。
私のこの作品はテレビ放送、劇場版と見て、その後も何度となく見返している。
早いもので、来年は阪神・淡路大震災から30年を迎える。
完全に忘れることはなくても、悲しい辛い記憶は日にち薬が少しずつ薄くしてくれる。
そのことだけは、身を以って経験したひとりとして言える。


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