24日から幕張で開催されていた東京ゲームショウが終わった。
3日間の入場者数は16万人(ビジネスデー3万人含む)に及び、昨年を1万人ほど上回ったという。
CESAが流し続ける「ゲーム市場は好調な伸び」という報告を鵜呑みにしているような
お気楽な業界人はおそらく1人もいないと思うが、入場者が伸びたのもまた事実である。
この数字から読み取れるものは、本当に「好調」なのだろうか。
ゲーム業界からすれば「お隣りさん」という感覚の音楽業界では、
CDの売り上げが前年割れを続け、シングル盤のミリオンセラーは今年はついに1枚も出ていない。
売れているアルバムと言えば、人気のアーティストのベストアルバムか洋楽のオムニバスばかり。
アイドル系のCDは、初回盤2種類、通常盤1種類の合計3種類で発売など、
同じ楽曲を何枚も買わせることで数字を稼いでいる状態だ。
この辺の構造は、ゲーム業界とほぼ同じだと思う。
一方、フジロックやサマーソニックなどの野外イベントの入場者数は毎年伸び続けており、
携帯端末を使った着うたサービスでは、大塚愛の「さくらんぼ」が100万回のダウンロードを達成した。
例え着うた(1曲105円)とはいえ大塚愛がミリオンというのも信じ難いが、
「え?こんなチープなページが月額315円?会員50万人突破?」
というゲームメーカー製作の携帯サイトも確かにある。(どことは言わない&言えない)
お祭りなら人は集まり、数百円ならホイホイ金を落とすが、
いざ購入するとなると安全パイにしか手を出さないということか。
ゲームの未来を垣間見れるはずのゲームショウ会場で最も人が集まったブースは
スクウェア・エニックスの「ドラゴンクエスト8」コーナーだったと聞いた。
いいのかそれで。何しに幕張まで行ったのだ。
「ドラクエ」など、どうせ遊ばなくても買うだろうに。
PSPブースを素通りして幕張くんだりまで石橋を叩きに行った人々が
増加した1万人だったのではないかと私は思う。
ここ3年間のソフト売り上げの年間ランキングを見てみると、
2004年ベスト4:1位「ポケモン赤緑」2位「ドラゴンクエスト5」3位「戦国無双」4位「ウイイレ8」
2003年ベスト4:1位「FFX-2」2位「ポケモンルビーサファイア」3位「三國無双3」4位「ウイイレ7」
2002年ベスト3:1位「ポケモンルビーサファイア」2位「ウイイレ6」3位「鬼武者2」
となっている。
どうだろう、この変わり映えのなさ。
有名シリーズと大手メーカーで埋め尽くされたランキングから一抹の寂しさを感じるのは私だけか。
残り3ヶ月で年間ランキングに変動があるとしても、
「ドラクエ8」が1位になるか、「ポケモンエメラルド」が3位あたりに来るぐらいだろう。
ここ数年、大化けしたソフトは出ていないのである。
より安全で確実な商品を求めて極力無駄を省こうとするのは悪いことではない。
だが、誤解を恐れずに言うなら、ゲームはもともと「無駄なもの」なのだ。
「無駄」だからこそ面白いのだ。
せっかく幕張まで足を伸ばしたのなら、
約束された楽しさを確認するより、まだ見ぬ楽しさを探して欲しかった。
もちろん、新しい楽しさを提供する作品があってこその話なのだが。
ちなみに、会場でPSPを触ってきたという●●様からのメール、
「大きさは『GENESIS NOMAD』ぐらい」というのには笑った。
3日間の入場者数は16万人(ビジネスデー3万人含む)に及び、昨年を1万人ほど上回ったという。
CESAが流し続ける「ゲーム市場は好調な伸び」という報告を鵜呑みにしているような
お気楽な業界人はおそらく1人もいないと思うが、入場者が伸びたのもまた事実である。
この数字から読み取れるものは、本当に「好調」なのだろうか。
ゲーム業界からすれば「お隣りさん」という感覚の音楽業界では、
CDの売り上げが前年割れを続け、シングル盤のミリオンセラーは今年はついに1枚も出ていない。
売れているアルバムと言えば、人気のアーティストのベストアルバムか洋楽のオムニバスばかり。
アイドル系のCDは、初回盤2種類、通常盤1種類の合計3種類で発売など、
同じ楽曲を何枚も買わせることで数字を稼いでいる状態だ。
この辺の構造は、ゲーム業界とほぼ同じだと思う。
一方、フジロックやサマーソニックなどの野外イベントの入場者数は毎年伸び続けており、
携帯端末を使った着うたサービスでは、大塚愛の「さくらんぼ」が100万回のダウンロードを達成した。
例え着うた(1曲105円)とはいえ大塚愛がミリオンというのも信じ難いが、
「え?こんなチープなページが月額315円?会員50万人突破?」
というゲームメーカー製作の携帯サイトも確かにある。(どことは言わない&言えない)
お祭りなら人は集まり、数百円ならホイホイ金を落とすが、
いざ購入するとなると安全パイにしか手を出さないということか。
ゲームの未来を垣間見れるはずのゲームショウ会場で最も人が集まったブースは
スクウェア・エニックスの「ドラゴンクエスト8」コーナーだったと聞いた。
いいのかそれで。何しに幕張まで行ったのだ。
「ドラクエ」など、どうせ遊ばなくても買うだろうに。
PSPブースを素通りして幕張くんだりまで石橋を叩きに行った人々が
増加した1万人だったのではないかと私は思う。
ここ3年間のソフト売り上げの年間ランキングを見てみると、
2004年ベスト4:1位「ポケモン赤緑」2位「ドラゴンクエスト5」3位「戦国無双」4位「ウイイレ8」
2003年ベスト4:1位「FFX-2」2位「ポケモンルビーサファイア」3位「三國無双3」4位「ウイイレ7」
2002年ベスト3:1位「ポケモンルビーサファイア」2位「ウイイレ6」3位「鬼武者2」
となっている。
どうだろう、この変わり映えのなさ。
有名シリーズと大手メーカーで埋め尽くされたランキングから一抹の寂しさを感じるのは私だけか。
残り3ヶ月で年間ランキングに変動があるとしても、
「ドラクエ8」が1位になるか、「ポケモンエメラルド」が3位あたりに来るぐらいだろう。
ここ数年、大化けしたソフトは出ていないのである。
より安全で確実な商品を求めて極力無駄を省こうとするのは悪いことではない。
だが、誤解を恐れずに言うなら、ゲームはもともと「無駄なもの」なのだ。
「無駄」だからこそ面白いのだ。
せっかく幕張まで足を伸ばしたのなら、
約束された楽しさを確認するより、まだ見ぬ楽しさを探して欲しかった。
もちろん、新しい楽しさを提供する作品があってこその話なのだが。
ちなみに、会場でPSPを触ってきたという●●様からのメール、
「大きさは『GENESIS NOMAD』ぐらい」というのには笑った。