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FIFA女子ワールドカップ2019の1次リーグ組み合わせ決定! なでしこは D組

2020-04-17 14:05:28 | サッカー女子ワールドカップ
2018年12月8日パリでFIFA女子ワールカップ2019フランス大会の1次リーグ組み合わせ抽選会が実施され参加24カ国の対戦相手が決まった。なんとくじ引き担当の一人は宮間あやさんでした。
我らなでしこジャパンのファンにとって早く知りたい点は
  • 楽な組み合わせとなったのか
  • 「死の組」に入ってしまったのか
  • 決勝トーナメントへの進出の可能性は高いのか
上記の3点について寸評しますが、出場国と組み合わせ抽選結果から見ていきましょう。 


出場24ヵ国の出場回数・前回大会成績・最新FIFAランキング

(最新FIFAランキングは2018年12月7日発表より)

開催国枠

国 名
回数
前回大会
最新ランク
フランス
4
ベスト8
3
                                                                                                                         
ヨーロッパ

国 名
回数
前回大会
最新ランク
イギリス
5
3位
4
スコットランド

20
ノルウェー
8
ベスト16
13
スウェーデン
8
ベスト16
9
ドイツ
8
4位
2
イタリア
3

16
スペイン
2

12
オランダ
2
ベスト16
7

アジア

国 名
回数
前回大会
最新ランク
日本
8
準優勝
8
オーストラリア
7
ベスト8
6
中国
7
ベスト8
15
タイ
2

29
韓国
3
ベスト16
14

アフリカ

国 名
回数
前回大会
最新ランク
ナイジェリア
8

39
南アフリカ

48
カメルーン
2
ベスト16
46

北中米カリブ海

国 名
回数
前回大会
最新ランク
アメリカ
8
優勝
1
カナダ
7
ベスト8
5
ジャマイカ

53

南米

国 名
回数
前回大会
最新ランク
ブラジル
8
ベスト16
10
チリ

38
アルゼンチン
3

36

オセアニア

国 名
回数
前回大会
最新ランク
ニュージーランド
5

19



1次リーグ組み合わせ抽選結果 

FIFA女子ワールカップ2019フランス大会の1次リーグ組み合わせ抽選のポット割り振りは下記の通り(前回と大きく違った)
  • ポット1 FIFAワールドランキング 1位~  6位
  • ポット2 FIFAワールドランキング 7位~13位
  • ポット3 FIFAワールドランキング14位~29位
  • ポット4 FIFAワールドランキング36位~53位
ポット1から順番に引いてグループを決める
但し、ヨーロッパを除きシード国と同じ大陸連盟に所属するチームはシード国と異なる組に入る(これは前回と変わらなかった)。
例えば、日本はオーストラリアと同じ組には入らない。
グループ分けは下記のとおりとなった。 

グループA               グループD 
  
フランス
開催国枠
イングランド       
シード国
韓国
アジア
スコットランド
ヨーロッパ
ノルウェー
ヨーロッパ
アルゼンチン
南米
ナイジェリア
アフリカ
日本
アジア

グループB               グループE

ドイツ                  
シード国
カナダ               
シード国
中国
アジア
カメルーン
アフリカ
スペイン
ヨーロッパ
ニュージーランド
オセアニア
南アフリカ
 アフリカ
オランダ
ヨーロッパ

グループC               グループF

オーストラリア
シード国
アメリカ               
シード国
イタリア
ヨーロッパ
タイ
アジア
ブラジル
南米
チリ
南米
ジャマイカ
北中米
スウェーデン
ヨーロッパ



シード国予想は80%的中!

  • FIFA女子ランキングが2018年9月時点と
  • 今回シード国決定のベースとなった最新(2018年12月7日発表)の
  • FIFA女子ランキングに大きな変化がなかった
  • しかし、ポット1~4への割り振りは
  • 大陸別でなく最新のFIFAランキング順に変更となった
そのため80%的中となってしまった。


なでしこジャパンは イングランドと同じD組

我らなでしこジャパンはイングランド(イギリス)と同じD組に入った。
D組入ったチームのFIFAワールドカップランキングは、

イングランド  4位
日本      7位
スコットランド 20位
アルゼンチン  36位


比較的楽な組に入った

さて冒頭に書いた気になった3点について寸評しよう。
宮間あやさんがくじを引いたが比較的楽な組に入ったので安心はできないが「死の組」ではない

今回の抽選は
  • 出場24カ国を
  • 最新のFIFAランキング順に
  • ポット1~4に割り振ったため
  • 死の組はできなかった
非常に分かりやすく納得のいく抽選方法だったと思う。


A組~F組:決勝トーナメント進出予想 寸評

決勝トーナメントへの進出の可能性に関しては詳細に分析する必要があるが寸評だけしておこう。 

A組:フランスと韓国が決勝トーナメント進出
  • フランス、韓国、ノルウェーの争いとなるだろう
  • 11月日本とノルウェーの親善試合(4-1で日本の勝利)を見る限り
  • 韓国の方がノルウェーより上とみる
B組:ドイツとスペインが決勝トーナメント進出
  • ドイツ、中国、スペインの争いとなるだろう
  • スペインについての情報が少ないが
  • スペインが2位通過になるだろうとみる
C組:オーストラリアとブラジルが決勝トーナメント進出
  • オーストラリア、ブラジル、イタリアの争いとなるだろう
  • ブラジルの方がイタリアより地力があるでしょう
D組:イギリスと日本が決勝トーナメント進出
  • イギリス、日本、スコットランドの争いとなるだろう
  • 日本の方がスコットランドより上とみる
  • ただ、スコットランドは11月アメリカとの親善試合で負けたが 0-1
  • 日本は7月アメリカに2-4で負けている
E組:オランダとカナダが決勝トーナメント進出
  • カナダとオランダの2強というのが実態でしょう
F組:アメリカとスウェーデンが決勝トーナメント進出
  • アメリカとスウェーデンの2強というのが実態でしょう


まとめ  

FIFA女子ワールドカップ2019フランス大会の組み合わせ抽選結果を報告
各グループの決勝トーナメント進出予想国を寸評した。
我らのなでしこジャパンの組み合わせ結果は
  • 宮間あやさんのお蔭で比較的恵まれ
  • イングランドと同じD組に入った
私の見るところ決勝トーナメント進出の可能性は90%だと思う。
皆さんは、そのように予想されていますか?

【第1版】サッカーワールドカップ女子2019:日本・アメリカ・韓国・中国など優勝国予想!

2020-04-17 08:47:02 | サッカー女子ワールドカップ
FIFA女子ワールドカップ2019フランス大会開催まで残すところ7カ月。
12月8日にはワールドカップ・グループステージ(予選)の組み合わせ抽選会が開催される。
  • どの国がシードされるか
  • 組合せがどうなるか
  • 死の組に入ったらどうしよう
  • なでしこジャパンは優勝できるのか
不安と期待を抱きながら抽選結果を待つ今日この頃である。
ちょっと早い気もするが
  • FIFA女子ランキングTop10の国
  • 韓国
  • 中国
それぞれの国の代表チームの試合結果のデータを分析することでどの国が優勝するかを予想してみたい。

分析するデータは
  • Top10国との試合結果
  • Top10国との試合での得失点差
  • Top10より下位のチームとの試合の取りこぼし
それでは早すぎるが優勝国予想をご紹介します。


 FIFA女子ランキングTop10はどの国? 

2018年9月現在の最新Top10と韓国・中国のFIFA女子ワールドランキングは、
  • 1位 アメリカ合衆国
  • 2位 ドイツ
  • 3位 イギリス(イングランド)
  • 4位 フランス
  • 5位 カナダ
  • 6位 オーストラリア
  • 7位 日本(なでしこジャパン)
  • 8位 ブラジル
  • 9位 スウェーデン
  • 10位 オランダ
  • 14位 韓国
  • 15位 中国


分析1:2018年度のTop10国との試合結果 

  • 2018年度より古いデータを見てもあまり意味がない
  • 強豪国以外のチーム(下位チーム)との対戦結果を見ても参考にならない 
という理由で2018年度の強豪国との試合結果を紹介する

アメリカ

対戦国
試合結果
ドイツ
1-0 勝
フランス
1-1分
イギリス
1-0 勝
日本
4-2勝
オーストラリア
1-1分
ブラジル
4-1勝
カナダ
2-0勝
2018年度 5勝2分

ドイツ

対戦国
試合結果
アメリカ
0-1負
イギリス
2-2分
フランス
0-3負
カナダ
3-2勝
2018年度 1勝1分2敗
  
イングランド(イギリス)

対戦国
試合結果
フランス
4-1勝
ドイツ
2-2分
アメリカ
0-1負
ブラジル
1-0勝
オーストラリア
1-1分
スウェーデン
0-2負
2018年度 2勝2分2敗

フランス

対戦国
試合結果
イギリス
1-4負
アメリカ
1-1分
ドイツ
3-0勝
カナダ
1-0勝
オーストラリア
2-0勝
ブラジル
3-1勝
2018年度 4勝1分1敗

カナダ

対戦国
試合結果
スウェーデン
1-3負
日本
2-0勝
フランス
0-1負
ドイツ
2-3負
ブラジル
1-0勝
アメリカ
0-2負
2018年度 2勝4敗
  
オーストラリア  

対戦国
試合結果
日本
1-1分
日本
0-1負
ブラジル
3-1勝
アメリカ
1-1分
日本
2-0勝
フランス
0-2負
イギリス
1-1分
2018年度 2勝3分2敗

日本(なでしこジャパン) 

対戦国
試合結果
オランダ
2-6負
カナダ
0-2負
オーストラリア
1-1分
オーストラリア
1-0勝
アメリカ
2-4負
ブラジル
1-2負
オーストラリア
0-2負
2018年度 1勝1分5敗

ブラジル

対戦国
試合結果
オーストラリア
1-3負
日本
2-1勝
アメリカ
1-4負
カナダ
0-1負
2018年度 1勝3敗

スウェーデン

対戦国
試合結果
カナダ
3-1勝
イギリス
2-0勝
2018年度 2勝

オランダ

対戦国
試合結果
日本
6-2勝
2018年度 1勝

韓国 

対戦国
試合結果
スウェーデン
1-1分
カナダ
0-3負
日本            
0-0分
オーストラリア
0-0分
日本
1-2負
2018年度 3分2敗

中国

対戦国
試合結果
オーストラリア
0-2負
日本
1-3負
アメリカ
0-1負
アメリカ
1-2負
日本
0-1負
2018年度 5敗



分析2:Top10国との試合における得失点


代表国名
試合
得点
失点
得失点差
アメリカ
14
5
9
ドイツ
4
5
8
-3
イギリス
6
8
7
1
フランス
6
11
6
5
カナダ
6
6
9
-3
オーストラリア
7
8
7
1
日本
7
7
17
-10
ブラジル
4
4
9
-5
スウェーデン
2
5
1
4
オランダ
1
6
2
4
韓国
5
2
6
-4
中国
5
2
9
-7



分析3:2018年度取りこぼした試合数

いわゆる、Top10より下位のチームに負けた試合

代表国名
負け
分け
アメリカ
0

ドイツ
0
1
イギリス
0
1
フランス
0
1
カナダ
0

オーストラリア
2
3
日本
0
1
ブラジル
0

スウェーデン
2
1
オランダ
2
2



データに基づく強豪国代表チーム寸評 

上記の3種類の表などから推察。

アメリカ 
  • フォーメーションは 4-3-3
  • 攻守ともにずば抜けて良い結果を残している
  • 2018年度は無敗である
  • ただし、全てが自国開催試合(ホームゲーム)
ドイツ
  • フォーメーションは 4-4-2
  • 世代交代実施中
  • メンバーはいまだ流動的
  • 守備にやや課題がある
イギリス
  • フォーメーションは 4-5-1
  • 世代交代中
  • 経験値の少ない若手をベテランが補完
フランス
  • フォーメーションは 3-4-3 か 4-5-1
  • 世代交代中
  • アメリカに次いで良い結果を残している
  • 6失点の内4点は3月のイギリスとの試合
  • その後は無敗
カナダ
  • フォーメーションは 4-3-3
  • 守備力にやや課題がある
オーストラリア
  • フォーメーションは 3-4-3 か 4-5-1
  • 中堅以上の経験値の高いプレーヤが多い
  • 取りこぼしや勝ちきれない試合が目立ち安定感に欠ける
日本
  • フォーメーションは 4-4-2 か 4-5-1
  • 世代交代中
  • メンバーはいまだ流動的
  • 守備力に大きな課題がある
ブラジル
  • フォーメーションは 4-3-3 か 4-4-2
  • 守備力に大きな課題がある
スウェーデン
  • フォーメーションは3-4-3か4-5-1
  • Top10の試合が少ないので評価は難しいが得点力はありそう
  • ただ、取りこぼしが目立つ
オランダ
  • フォーメーションは4-3-3
  • 取りこぼしが目立つ
  • Top10との試合が日本戦だけで評価できない
韓国
  • フォーメーションは4-5-1
  • 得点力不足でTop10チームに善戦するも勝てていない
中国
  • フォーメーションは4-5-1か4-4-2
  • 得点力不足でTop10チームに善戦するも勝てていない
  • 守備力に課題がある


FIFA女子ワールドカップ2019での優勝国予想

順を追って説明しましょう。

予選ラウンドの第1ポット(ホスト国+シード5カ国)

下記の代表国チームと予想する。
  • フランス(ホスト国)
  • アメリカ
  • ドイツ
  • イギリス
  • オーストラリア
  • ブラジル
よって残り4カ国のTop10チームがこの第1ポットの強豪チームと同じ組
  • カナダ
  • 日本
  • スウェーデン
  • オランダ

「死の組」に入ると予選敗退の可能性もあり得るが、どの4チームにとっても
  • 決勝トーナメント進出は簡単ではないが
  • 「死の組」(Top10チームの内、3チームが同組)がに入らない限り
  • Top10の全チームが決勝トーナメントに進めるだろう
  • オーストラリアは下位チームに取りこぼしたとしても2勝1敗あるいは1勝2分で進めるだろう


決勝トーナメント(ノックアウト・ステージ)進出国の予想

あくまで「死の組」に入らないことを前提に
  • Top10チーム
  • 韓国
  • 中国
1敗したとしても順当に決勝トーナメントへ進むであろう。



ベスト8進出国予想

強豪国がつぶし合うのでどの国と対戦するかにもよるが可能性の高い国は
  • アメリカ
  • フランス
  • オーストラリア
  • イングランド
  • ドイツ
  • カナダ
  • スウェーデン
  • 残り一つの席を日本、ブラジル、オランダ、中国、韓国などのチームが争う展開


準決勝進出国予想

アメリカとフランスが準決勝まで当たらないという条件で
  • アメリカ
  • フランス
  • オーストラリア
  • イングランドかスウェーデン


決勝戦

上記のどの国も決勝戦に進出する可能性はある。
アメリカとフランスが準決勝で当たらなければ
  • アメリカ
  • フランス


優勝

はっきり言ってどちらともいえない。
  • 実力ではアメリカがやや上であるが
  • フランスは男子代表チームに続けということで
  • 地元の声援で大きな力を発揮するだろう
予想としては、アメリカが60%の確率で優勝


まとめ 

ワールドカップサッカー女子2019の優勝国を予想
予想する上での根拠となるデータは、2018年度のおける
  • Top10国との試合結果
  • Top10国との試合での得失点差
  • Top10より下位のチームとの試合の取りこぼし
死の組に入らないという前提で強豪国は全て順当に決勝トーナメント進出とすると予想。
そしてフランスとアメリカが決勝戦まであたらないという前提で優勝はアメリカとフランスのどちらかと予想。ややアメリカ代表チームの優勝可能性のほうが高いと予想 。

いかがでしたか? 皆さんも予想する事でW杯がより楽しみになりますよ!

サッカー女子W杯2019:ベスト4はこれで決まりだ!?

2020-04-12 21:07:30 | サッカー女子ワールドカップ
FIFA女子ワールドカップ2019フランス大会準々決勝組み合わせ決定は6月26日。予想外だったのはオーストラリアの決勝トーナメント(T)1回戦敗退。残念ながらサマンサ・カーの活躍はW杯ではもう見られない。

アメリカはスペインに勝利カナダはスウェーデンに敗北。決勝T1回戦はなでしこジャパンの試合を含め残り2試合あるが、現時点でベスト4を予想。

準々決勝の見どころは、
  • ブロックに恵まれたドイツがランキング通りの結果を出すか?
  • ノルウェーとイタリアがTop以外のチームとしてベスト4になるか(これまでは2003年に1チームだけ)?
しかし、最大の見どころはフランス対アメリカ事実上の決勝戦と言い切ってよい。これについては最初に詳しく紹介したい。


フランス 対 アメリカ

事実上の世界No.1とNo.2の対戦
  • この対戦は準々決勝では実現しないだろうと予想したので、個人的には決勝戦で当たってほしかった
  • アメリカの2017年7月から始まった28戦無敗の記録を破ったのがフランス。それは2019年1月の国際親善試合。何とスコアは 3-1でフランスの勝利
  • アメリカにとって受け入れがたい屈辱的な敗戦
  • その胸の内を読み違えて私はこの対戦は決勝戦まで実現しないと予想。しかし、アメリカがタイを13-0という歴史的なスコアで大勝した時、アメリカの強いリベンジの意思を感じ取った
  • おそらくアメリカにとっては優勝以外考えていないので、どの段階でフランスと当ろうがフランスにリベンジしなければ優勝はない
  • それなら体力の消耗の少ない段階でフランスと戦う方が勝算があるだろうと考えた末の決断でしょう
過去4年間の直接対決 
  • 2015~2016 アメリカ 3勝
  • 2017~2019 フランス 2勝1分

大会名など
結果
勝利
チーム
アルガルベカップ2015
2-0
アメリカ
SheBelievesカップ2016
1-0
アメリカ
リオ五輪2016
1-0
アメリカ
SheBelievseカップ2017
3-0
フランス
SheBelievesカップ2018
1-1

2019.1.19フレンドリー
3-1
フランス

SheBelievesカップ2018

スタッツ
アメリカ
フランス
ボールポゼッション
58%
42%
シュート本数
11
14
枠内シュート本数
2
4

2019.1.23親善試合

スタッツ
アメリカ
フランス
ボールポゼッション
53%
47%
シュート本数
8
14
枠内シュート本数
4
9


2019W杯開始前と開催中の成績

フランス

 W杯前
  • 強豪国との対戦で2019年度わずか1敗。安定度抜群
  • 1敗は圧倒したにもかかわらず敗れた3月のドイツ戦
 W杯
  • これまでのようにプレーすればアメリカは簡単には得点できないだろう
  • 守備力も1失点しているが枠内シュートを許したのは1本だけ
  • 攻撃力も21本の枠内シュートで9得点
  • 決勝T1回戦ではTop10内のブラジル(10位)と対戦。先制されたりVARの判定で苦しみながらも逆転したのは地力のある証
(太字はTop10との対戦)

対戦国
月日
スコア
シュート
(相手)
枠内
シュート
韓国
6.8
4-0
24(4)
8(0)
ノルウェー
6.13
2-1
16(4)
6(1)
ナイジェリア
6.18
1-0
22(1)
4(0)
ブラジル
6.24
2-1延長
17(14)
3(7)


アメリカ

 W杯前
  • 2019年度に入ってから失点が増えたが攻撃力はすさまじい
  • 国内のシーズンが始まれば守備も安定してくるだろう
 W杯
  • スウェーデン戦で安定したパーフォーマンス発揮
  • スウェーデンに完封勝利で守備もよくなってきているが、スペイン戦のようなパスミスからの失点をすれば致命傷になりかねない
  • あまり参考にならないが枠内シュート33本で18ゴール。攻撃力抜群

対戦国
月日
スコア
シュート
(相手)
枠内
シュート
タイ
6.12
13-0
40(2)
20(2)
チリ
6.17
3-0
26(1)
9(0)
スウェーデン
6.21
2-0
16(7)
4(2)
スペイン
6.25
2-1
10(4)
2(1)


W杯決戦:勝敗の行方、フランスかアメリカ?

フランスが僅かに優勢、その理由は
  • 2017年以降フランス優勢(2勝1分)
  • 男子優勝に続けとばかりに気合が入っている
  • 4万人以上のファンがパリ・サンジェルマンのホームスタジアムで声援
フランス勝利の確率:60%

結果:アメリカ  2-1  フランス

33歳、宇津木と同じシアトル・レインFCでプレーするラピノーの2得点でアメリカがフランスの猛攻を凌いで勝利。フランスのシュート数は20(枠内シュート数 5)に対してアメリカは半分の 10(8)。

今大会出場した強豪国平均年齢で最も高いアメリカのしたたかなゲーム運びと決定力が結果を左右。直近の3戦でフランスが2勝1分+地元ということでフランス勝利と予想したが、よく考えてみれば、力は拮抗しているのは間違いないが、フランスの実績はNWSL(アメリカ女子サッカープロリーグ)がシーズンオフか開幕前での対戦成績。その点の思慮が浅かった



ノルウェー 対 イングランド

ノルウェー
 
 W杯前
  • 本当の実力が見えない。2019年度に入ってランク19位のニュージーランドに負ける一方で中国やスコットランドに勝利
 W杯
  • 運よく勝ち上がった。PK2点で韓国に勝ったがシュート数で圧倒された。A組3位のナイジェリアに対して3-0だがそこまでの実力差はない
  • 守備はいい。攻撃力はそれ程でもないが、15本の枠内シュートで7得点はすごい。少ないチャンスで得点
  • イングランド戦で実力が本物か分かる。拮抗した試合になるだろう

対戦国
月日
スコア
シュート
(相手)
枠内
シュート
ナイジェリア
6.9
3-0
10(10)
4(2)
フランス
6.13
1-2
4(16)
1(6)
韓国
6.18
2-1
8(22)
2(6)
オーストラリア
6.23
1-1PK4-1
27(19)
8(4)


イングランド

 W杯前
  • 2019年度スペインに苦戦、6/1 ニュージーランドにまさかの0-1などパーフォーマンスが不安定
 W杯
  • シュート数の多い割に得点が少ないが、肝心の時に得点している。また、W杯に入って安定したパーフォーマンを発揮
  • ただ、日本を除いてかなり下位チーム相手なので当然の結果
  • 特に、カメルーン戦では点差ほどの実力差は感じられなかった
  • ノルウェー戦でランク3位に相応しい実力をしめせるか?

対戦国
月日
スコア
シュート
(相手)
枠内
シュート
スコットランド
6.10
2-1
14 (7)
6 (3)
アルゼンチン
6.15
1-0
17 (2)
7 (1)
日本
6.20
2-0
14 (16)
6 (4)
カメルーン
6.24
3-0
7(8)
3(2)

イングランド勝利の確率:60%

結果:イングランド 3-0 ノルウェー
イングランドは決定力と粘り強い守備で実力を発揮。ノルウェーは「W杯での強豪国+ベスト8のスタッツ」が示しているようにチャンスに決められず決定力の差が如実に結果に現われた。シュート本数:イングランド 15、ノルウェー 12。枠内シュート:イングランド 6、ノルウェー 4。



イタリア対 オランダ

予想と言え、中国と日本を外すのは早計だ。一番の理想は両チームが私の予想を覆してベスト8で対戦すること。その可能性は30%はあると見る。尚、オランダ対日本は両チーム互角と予想変更(それまではオランダ勝利60%)。

なでしこジャパンがオランダに勝利してイタリアとベスト4を掛けて対戦するとなれば、私は日本の勝利は少なくても60%以上と考える。それはこのW杯でのパーフォーマンスはさておき、日本がTop10より下のチームに1年以上負けていない点がその理由だ。

結果:イタリアとオランダがベスト8でアジア勢は全て敗退。日本も中国もオーストラリアも決勝Tの内容は五分五分、あるいはそれ以上だったのに勝てない、共通の課題は決定力不足。特にイタリアやオランダのように決定機は少ないがそれでも得点できるチームが勝ちあがった。
  • イタリア 枠内シュート 19本 得点 9
  • オランダ 枠内シュート 14本 得点 8
  • 日本   枠内シュート 17本 得点 3
  • 中国   枠内シュート 19本 得点 1 

イタリア

 W杯前
  • 実力度は計りにくい。というのも強豪国との対戦が最近ないからだ。また、Top10以外のチームに対して圧倒する力を持っている訳でもないが安定した結果を残している。
 W杯
  • オーストラリア戦にはシュート数・ボール支配率で圧倒されながらも勝利した。守りは固そう。
  • 攻撃力はそれ程でないが枠内シュート19本に対して9得点は素晴らしい

対戦国
月日
スコア
シュート
(相手)
枠内
シュート
オーストラリア
6.10
2-1
6(16)
3(5)
ジャマイカ
6.15
5-0
15(9)
7(1)
ブラジル
6.20
0-1
11(12)
4(3)
中国
6.26
2-0
17(19) 
5(6) 


オランダ

 W杯前
  • 調子がおかしい。2019年度に入ってスペインやランク28位のポーランドに負けている。強豪国との対戦がないので実力は未知数
 W杯
  • オランダはカナダ戦に勝利したが、実力的には五分五分。守備は安定してきた。2019年UEFAチャンピオン時の自信を取り戻してきたようだ
  • 枠内シュート9本に対して6得点。枠内シュートは意外と少ないが決定率は極めて高い(枠内シート14本で8得点)

対戦国
月日
スコア
シュート
(相手)
枠内
シュート
ニュージーランド
6.10
1-0
16(5)
3(3)
カメルーン
6.15
3-1
11(11)
4(2)
カナダ
6.20
2-1
8(12)
2(2)
日本
6.26
2-1
12(12) 
5(4) 

どちらが勝ってもおかしくない非常に拮抗した試合になるだろうが、日本を破ったオランダにベスト4へコマを進めてほしい。

オランダ勝利の確率:60%

結果:オランダ 2-0 イタリア
前半はイタリアがペースをつかみ決定機を作るがゴールならず0-0。逆に後半はオランダが猛攻を続けついに70分にセートプレーから先制ゴール。その後もセットプレーから追加点し勝利。シュート本数:オランダ 20(9)、イタリア 8(4)。( )内は枠内シュート本数。



ドイツ 対 スウェーデン

ドイツ

 W杯前
  • ドイツは世代交代中。されどワールドランキング2位
  • 実力的には世界2位の評価に疑問だが、少なくても4~6位のレベル
  • 2019年度に入りフランスに勝ったが内容的には負けに等しかった。しかし、攻撃力は日本戦で見せたようにかなり高い
  • 日本戦の前の親善試合がスウェーデン戦。この時は2-1で勝利。
 W杯
  • ドイツの守備は固い。スペインにボール支配率で圧倒されても(36%:64%)得点を許さなかった
  • 攻撃力もかなり高い。枠内シュート27本に対して9ゴール
  • Top10との戦いがこれまでないのが気になる

対戦国
月日
スコア
シュート
(相手)
枠内
シュート
中国
6.8
1-0
16(5)
4(1)
スペイン
6.13
1-0
13(16)
7(2)
南アフリカ
6.18
4-0
23(6)
12(1)
ナイジェリア
6.23
3-0
13(8)
4(2)


スウェーデン

 W杯前
  • 2019年度に入ってランク49位の南アフリカに引き分け。ランク30位のポルトガルに負け。下位チームに取りこぼしているので実力は未知数。
 W杯
  • チリ戦、タイ戦の結果は評価できないが、アメリカ戦、カナダ戦では実力通りのパーフォーマンスを発揮した
  • 先制点を取れば勝てる可能性が出てくる

対戦国
月日
スコア
シュート
(相手)
枠内
シュート
チリ
6.12
2-0
24(5)
6(1)
タイ
6.16
5-1
35(5)
12(3)
アメリカ
6.21
0-2
7(16)
2(4)
カナダ
6.25
1-0 
8(11) 
3(1) 

ドイツ勝利の確率:70%

結果:スウェーデン 2-1 ドイツ

ドイツは16分先制したものの22分に同点とされ後半早々逆転を許し敗退。ボールポゼッションではスウェーデンを圧倒(64%対36%)したがシュート本数(枠内シュート数)では13(6)対 12(6)で互角。ドイツは決定機に決めらず敗退。ドイツの勝利は固いと思ったのだが・・・・
強豪国チームの中で勝負強さと大舞台(W杯・五輪)での経験値やチーム平均年齢とどういう関係があるのを証明するのは難しいが、結果的には両方とも低いドイツが敗退。
  • 平均年齢の最も低い日本と3番目に低いドイツ(2番目はカナダ)
  • 大舞台での経験値の最も低い日本と2番目に低いドイツ


FIFA2019女子W杯:ベスト4予想まとめ

ベスト4予想

勝負の世界では「絶対はあり得ない」ので多少の予想違いはあるかもしれないが、順当にいけば下記の4カ国がベスト4と予想するのが妥当。
  • イングランド(決定)
  • フランス or アメリカ(決定)
  • オランダ(決定)
  • ドイツ or スウェーデン(決定)

ベスト4組み合わせ予想

最初のブロックに強豪国集まっているのでドイツはラッキー。
  • イングランド 対 フランス or アメリカ
  • オランダ 対 ドイツ or スウェーデン


まとめ

ベスト8を予想する上でアメリカ女子代表チームは準々決勝でフランスとの事実上の決勝戦を避けるのではないかという前提でベスト8予想や優勝予想をしたが、準々決勝で当たることで、より迫力のある試合が期待できる。実力的にはかなり拮抗しているが、地元の利を得たフランスの勝利と予想。

順当に勝ち進めば、ベスト4は
  • イングランド
  • フランス
  • オランダ
  • ドイツ
なお、予想が外れるとしたら、もちろんフランスの代わりにアメリカだ。
いかがでしたか? 皆さんのFIFA女子W杯2019ベスト4に向けての試合を観戦する上で参考になれば幸いです。

なお、下記の記事もご覧いただければ幸いです。

サッカー女子W杯2019:ベスト8はこれで決まりだ!?

2020-04-10 12:44:44 | サッカー女子ワールドカップ
FIFA女子ワールドカップ2019フランス大会決勝トーナメント全組み合わせの決定は21日。一方、なでしこジャパンのグループリーグ通過順位はイングランド戦の試合結果で20日の深夜に決定。結局2位通過。

決勝トーナメント(Knockout Stage) 1回戦の見どころは沢山あるのでこの記事を参考にしながら試合観戦を楽しんで下さいね!

個人的には、
  • なでしこジャパンがベスト8になるか
  • FIFAワールドランキングTop10チームが順当にベスト8になるか?。現時点ではトップ10以外から1チームがベスト8と予想
  • 同じアジアの仲間のGSで唯一Top10以外のチーム(イタリア)に負けたオーストラリアはランク6位の実力を発揮してベスト8確実?
  • 同じアジアの仲間の中国がPK戦に持ち込んでベスト8に名乗り出る?
  • 日本、オーストラリア、中国が揃ってベスト8になるか?
凄いことが起こるかもしれないね! 尚、ベスト8の予想は決勝Tの組み合せが決定する21日まで更新。組み合わせ修正後は結果だけ追記。


決勝Tへ進めるチームは残り2席(20日時点)

予想通りFIFA女子ワールドランキングTop10のチームは全て決勝トーナメント進出。そしてTop20以内では7チーム中4チームが決勝T進出決定。予想的中は16チーム中14チームだが、お隣の韓国は間違いなく決勝Tへ進めると分析(+確信)していたが予想外れとなってしまった。

決勝Tへの残りは2席。可能性の高いところに限定すれば、スコットランド、ニュージーランド、ナイジェリア、チリ。ナイジェリア(3試合終了で勝点3)を除いていずれも勝点0、最終戦で勝利すればこの中の2チームが決勝Tへ進むだろう。

結果的には、チリの勝利(対タイ)が3点差以上でなかったためカメルーンが決勝Tへ進出。ナイジェリアは幸運にも決勝T。なお、スコットランドは73分までアルゼンチンに3-0でリードしていたにもかかわらず終わってみれば3-3の引き分けで決勝Tへ進めなかった。


勝点3&得失点マイナスでも決勝Tへ進めるの?
 
今回のグループステージ抽選方法の変更(大陸間のバランスよりもランキング重視)で勝点3&得失点差マイナスでも上記の4チームの内2チームが決勝Tへ進めるようだ。

結果:ナイジェリアとカメルーンが勝点3、得失点-2で決勝T

ただ、問題点がある、既にグループ3位で決勝T進出を決めている中国とブラジルがどっちの3位枠に割当てられるかで運命が左右される(誰がどう決めるのか謎、情報があれば教えてほしい)。


決勝トーナメント1回戦の組み合わせ

決勝トーナメント1回戦の組み合わせについての予想は下記の表の通りであるが、決定次第更新します。なお、過去3回のW杯(2007,2011,2015)を調べたが、直前のFIFAランキングTop10以外のチームから1~2チームがベスト8になっている。

今大会ではランキング15位のイタリアがベスト8に進出するだろう。実力のある13位のスペインにとっては最悪の組み合わせとなった。


チNo.
チーム

チーム
37
A組2位
ノルウェー
オーストラリア
C組2位
39
D組1位
イングランド
カメルーン
BEF3位
40
A組1位
フランス
ブラジル
CDE3位
41
B組2位
スペイン
アメリカ
F組1位
43
C組1位
イタリア
中国
ABF3位
44
E組1位
オランダ
日本
D組2位
38
B組1位
ドイツ
ナイジェリア
ACD3位
42
F組2位
スウェーデン
カナダ
E組2位



決勝トーナメント1回戦の勝敗予想

それでは勝敗予想を1試合ごとに考察していきましょう。
これまでの3試合でVARが最も活躍。ゴール数は8。その内VAR判定が2。それ以外にVAR判定で得点が取り消された幻のゴールが2。幻のゴールを含めると10ゴールの内なんと40%にVARが関与。さらにPK宣告がVAR判定で取消1件。

( )内の数字は出場国の最新FIFA女子ワールドランキング


ノルウェー(12)  対 オーストラリア(6)
 
 W杯前
  • ノルウェーの本当の実力が見えない。2019年度に入ってランク19位のニュージーランドに負ける一方で中国やスコットランドに勝利
  • オーストラリアは2018年度に下位チームに取りこぼすこともあったが2019年度はきっちり勝利しているが、6/2 W杯Warm-upマッチでオランダに0-3で負けたのが気になる

 W杯
  • ノルウェーは運よく勝ち上がった。PK2点で韓国に勝ったがシュート数で圧倒された。グループA3位のナイジェリアに対しても3-0ほどの実力差はなかった。守備はいいが攻撃力はそれ程でもない
  • 格下のイタリアに負けて守備の不安定さを露呈したオーストラリアだが、攻撃力は評判通り。GS終了時点でW杯得点ランキングトップタイの世界No.1ストライカー、サマンサ・カー(永里優季の相方)を擁するので守備さえ安定すれば勝利間違いなし。
  • オーストラリア勝利の確率90%

結果:ノルウェー 1 -1 オーストラリア PK 4-1 ノルウェー勝利VAR活躍

オーストラリアの楽勝と予想したがノルウェーの実力を過小評価していた。昨年11月のなでしことの親善試合において1-4で負けた時のメンバーの7名がこの試合でも先発。ほとんどプレスもかけないノルウェーに対してなでしこが思うように攻撃できたのでその時は「たいしたことない」印象を持った。

必ずしもオーストラリアの下位チームによく取りこぼす甘さが出たとは言えないが、前半の好機に得点できず逆にノルウェーに先制点を許したオーストラリアは前半PA内のハンドの判定がVARで取り消され、延長戦で一発レッドカードをもらい精神的に自滅。

オーストラリアの守備の甘さも目立ったが、ノルウェーの諦めない精神が実を結んだ。ただ、後で分かったことだが、かわいそうにオーストラリアは最悪の状態でW杯に臨んでいた2月に監督解任があり戦術変更等でチームの士気は低下していた。この件については別記事で詳しく書いてW杯終了後に紹介します。


イングランド(3) 対  カメルーン(46)
 
 W杯前
  • イングランドは2019年度スペインに苦戦
  • さらに、6/1 ニュージーランドにまさかの0-1
  • イングランドに不安定な面はあるが実力差は大きい
 
 W杯
  • イングランドはシュート数の多い割に得点が少ない。ただ、得点すれば勝てるという結果をこのワールドカップでも示している。安定したパーフォーマンを発揮できるかが大きなポイント
  • オランダから1点取ったカメルーンがイングランドからも1点取れるか? 最も興味深い点である
  • イングランド勝利の確率90%

結果:イングランド 3 -0 カメルーンVAR大活躍

1点目はカメルーンDFのトラップが大きくなりそれをGKがキャッチ。ファールを取られ間接フリーキックで得点(スペースがない中よく決めたね)。2点目はVARでオフサイドの判定が覆りゴール。

カメルーンもゴールしたが今度はVARの判定でオフサイドとなり得点ならず。点差ほどの実力差は感じられなかった(シュート数:イングランド 7-8 カメルーン)が、ホワイトの4試合4ゴールの決定力が勝負を分けた。


フランス(3)  対 ブラジル(10) 

 W杯前
  • フランスは強豪国との対戦で2019年度わずか1敗。安定度抜群。1敗は圧倒したにもかかわらず敗れた3月のドイツ戦
  • ブラジルは最近の試合では全敗。ただ、若干落ち気味であるが得点こそ少ないものの攻撃力はすごい。守備力はいまいち
 
 W杯
  • ブラジルは自信を取り戻してきたようだが、これまでと同じで強豪国には勝てなかった(対オーストラリア)
  • フランスがこれまでの3試合と同様にプレーすればブラジルは先制したとしても勝てないだろう
  • フランス勝利の確率90%

結果:フランス 2 - 1 ブラジルVAR大活躍

前半24分フランスがヘッディングで先制したと思われたが、VAR判定でキーパーチャージを取られノーゴール。逆にブラジルは一旦オフサイド判定されたがVARで判定が覆り同点。1-1の同点となり延長へもつれ込むが地力で勝るフランスがやっと延長後半で競り勝つ。


スペイン(13) 対 アメリカ(1)

 W杯前
  • アメリカは2019年度に入ってから失点が増えたが攻撃力はすさまじい。国内のシーズンが始まれば守備も安定してくるだろう
  • スペインは2019年度の強化試合でブラジルに勝利。さらに負けはしたがイングランドと互角以上に戦うなど、非常に実力がある。
  • 2019年1月の交際親善試合では1-0でアメリカ勝利

 W杯
  • スペインは中国を圧倒するなど凄まじい攻撃力。ただ、決定力に欠ける。ドイツ戦でもボール支配率では64%でドイツを圧倒
  • アメリカはスウェーデン戦で安定したパーフォーマンス発揮
  • アメリカ勝利の確率80%

結果:アメリカ 2 - 1 スペインVAR活躍

アメリカは前半と後半にPA内でファールを受け、共にラピノーが決めて2得点。特に2点目のファールはスペインにとって厳しい判定だったがVAR確認で判定通り。

一方、スペインはアメリカにPKで1点献上直後の前半9分に相手GKからDFへのパスをカット。ゴール。アメリカにとってはシュート本数も枠内シュートも普段より極端に少なく、それぞれ10本と2本、かなり厳しい試合だったが、むしろスペインの健闘を讃えるべきである。


イタリア(15) 対 中国(16)

 W杯前
  • 中国の実力は年々アップしているが2019年度の強化試合ではオランダにPK負けした以外、良い結果が出ていない
  • イタリアの実力度は計りにくい。というのも強豪国との対戦が最近ないからだ。また、Top10以外のチームに対して圧倒する力を持っている訳でもないが安定した結果を残している。

 W杯
  • イタリアはオーストラリア戦にはシュート数・ボール支配率で圧倒されながらも勝利した。守りは固そう
  • 中国のGKはすごい。強豪国対して失点が少ない理由が分かった
  • イタリアはせいぜい1点もぎ取るのが精いっぱいではないか?
  • ただ、中国もイタリアから得点するのは厳しい
  • 拮抗した試合になるが中国が先制するか、PKになれば中国の勝利が見えてくる
  • イタリア勝利の確率 55%

結果:イタリア 2 - 0 中国

少ないチャンスを生かしたイタリア。中国の19本のシュート、6本の枠内シュートに対してイタリアは、それぞれ17本と5本。グループステージでも14本の枠内シュートで7得点しているイタリアは決定力の差で中国を下した。


オランダ(8)  対 日本(7)

 W杯前
  • オランダの調子がおかしい。2019年度に入ってスペインやランク28位のポーランドに負けている。強豪国との対戦がないので実力は未知数
  • なでしこジャパンは強豪国に対しては引き分けが精一杯でブラジル戦以外勝てていない。しかし、オランダとの実力差はそれ程ないと思う
  • なでしこが粘り強い守備で前半を無失点で切り抜ければベスト8の確率がかなり高くなる
  • なお、2018年3月にアルガルベカップで対戦したが2-6で負けた。なでしこの主力メンバーが大きく変わっているので参考にはならない

 W杯
  • オランダはカナダ戦に勝利したが、実力的には五分五分。ただ攻撃力はカナダより上なのが気になる
  • 日本はプレッシャーを受けると苦戦(アルゼンチン戦)するが、スペースがあればダイナミックにプレーできる(スコットランド戦やイングランド戦の後半)。オランダのプレスが弱くなれば日本勝利の可能性が高くなる
  • スコットランド戦でPKを取られても仕方ない場面があったが、運が良かった
  • 実力的には紙一重なので運+PK狙いで予想を覆してほしい

鮫島選手も語る「前半失点しないこと」(追記)
この記事で鮫島選手が次のように語っている。(日刊スポーツ史からの引用)
岩渕と同じく3度目のW杯となるDF鮫島は「いろんなプレッシャーがかかる試合になる。前半を無失点で後半勝負に持っていけたらいいなと思う。クロス対応など、ペナルティーエリア内の攻防でどちらが勝つか」

オランダ勝率の確率は60%と予想したが、この記事を読んでオランダ、日本、共に50%と変更します。鮫島選手の気持がチームメートと共有されることで選手一丸となって前半無失点で乗り切るだろう。
  • オランダの勝利の確率60% 50%

結果:オランダ 2 - 1 日本

前半17分コーナーキックからの失点で先制点を与えてしまったが、岩淵からのパスを受けた長谷川が前半終了前にゴール。1-1で迎えた後半は攻勢に転じたがたびたびの決定機を決めきれず終盤へ。

オランダはわずかなチャンスにPA内でハンドを得てPKを決め2-1と勝ち越しそのまま終了。内容では互角、後半は互角以上だったのに課題の前半失点と決定力不足が勝負を決めた

試合終了後笑っている若い選手が写っているのを見て、負けても仕方ないと感じた。「オランダ戦の展望とスタメン予想・期待」で記述したが、4試合を通して「ワールドカップへのこだわり」に一部の若手と中堅・ベテラン選手の間に相当の距離感があったように思う。この点が最大の敗因かも知れない。


ドイツ(2) 対 ナイジェリア(38)

 W杯前
  • ドイツは世代交代中。されどワールドランキング2位
  • 実力的には世界2位の評価に疑問だが、少なくても4~6位のレベル
  • 2019年度に入りフランスに勝ったが内容的には負けに等しかった。しかし、攻撃力は日本戦で見せたようにかなり高い

 W杯
  • ドイツの守備は固い。スペインにボール支配率で圧倒されても(36%:64%)得点を許さなかった。攻撃力もかなり高い
  • ナイジェリアは幸運にも韓国の不調で決勝T進出。しかし、守備はよさそうだ
  • ドイツが3点取れるかどうかでドイツの実力が測れるが、無理はしないだろう
  • ドイツ勝利の確率90%

結果:ドイツ 3 - 0 ナイジェリア ドイツ勝利

ナイジェリアはランキング2位のドイツに対して得点チャンスも作りよく頑張ったが、前半の2失点(内1失点はアンラッキーなPK)と後半のパスミスが響き予想通りの結果となった。


スウェーデン(9) 対 カナダ(5)

 W杯前
  • カナダは2019年度に安定した結果を残していてイングランドにも勝利しているが、攻撃力に不安がある
  • スウェーデンは2019年度に入ってランク49位の南アフリカに引き分け。そしてランク30位のポルトガルに負けるなど下位チームに取りこぼしている
 
 W杯
  • スウェーデンはアメリカ戦で敗れたものの実力通りの結果
  • カナダはオランダに内容で勝っているものの得点に結び付けられない
  • 実力伯仲で拮抗した試合展開になるだろう
  • カナダ勝利の確率60%

結果:スェーデン 1 - 0 カナダ

後半の55分攻めているカナダは不用意なパスミスをカットされ速攻から1点献上。さらにVARの判定でPKを得るがスェーデンのGKのビッグセーブで得点ならず。

ペースを握れるカナダだが、いつもの得点力不足が結果となって現われた。分かっていることだが、パスミスやPA内でのファールはこうした拮抗したゲームでは致命傷となる。


FIFA2019女子W杯:ベスト8進出国予想まとめ

勝負の世界では「絶対はあり得ない」ので多少の予想違いはあるかもしれないが、順当にいけば下記の8カ国がベスト8進出と予想するのが妥当。
予想が外れるとしたら、期待を込めてカナダの代わりにスウェーデンオランダの代わりに日本。そしてイタリアの代わりに中国

結果
  • オーストラリア(ノルウェーに敗れ敗退)
  • イングランド(決定)
  • フランス(決定)
  • アメリカ(決定)
  • イタリア(決定)
  • オランダ(決定)
  • ドイツ(決定)
  • カナダ(スェーデンに敗れ敗退)


ベスト8組み合わせ予想

最初の2戦に最強豪国4チームが集まっている感じ。ドイツはラッキー。

決定
  • オーストラリア or ノルウェー 対 イングランド
  • フランス 対 アメリカ
  • イタリア 対 オランダ
  • ドイツ 対 カナダ or スウェーデン


まとめ

以前はアメリカ女子代表チームのグループF組における戦略準々決勝でフランスと当るのを避ける)が最も気になりアメリカのグループステージ2位通過を前提でベスト8を予想していたが、今回はこれまでの予想にグループステージの成績を加味して予想。アメリカは淑女的な決断(タイ戦で手を抜かず圧勝)で実力通り1位通過。

順当に勝ち進めばベスト8進出国は、
  • オーストラリア
  • イングランド
  • フランス
  • アメリカ
  • オランダ
  • ドイツ
  • カナダ
なお、予想が外れるとしたら、期待を込めてカナダの代わりにスウェーデン、オランダの代わりに日本。そしてイタリアの代わりに中国

いかがでしたか? 皆さんのFIFA女子W杯2019ベスト8に向けての試合を観戦する上で参考になれば幸いです。

FIFA女子W杯2019へ:強豪国・対戦国のチームプロフィールほか

2020-04-07 09:49:58 | サッカー女子ワールドカップ
FIFA女子ワールドカップ2019フランス大会の開催まで2週間。この頃、何となく落ち着かない日々が続いている。

そこで強豪国のW杯メンバー(カナダは5月24日発表)が出揃ったのを機に代表チームのプロフィール(経験値、平均年齢など)をまとめることにした。
(本記事は1年前の強豪国の状況ですが、ブラジルを除いてあまり変わりませんが最新の強豪国情報こちら!)

強豪国ではないが、グループステージでなでしこジャパンが対戦するスコットランドアルゼンチン代表チームのプロフィールも付け加えた。 それでは強豪国・対戦国の代表チーム プロフィールなどをお伝えしましょう。


強豪国のチームプロフィール

  • 強豪国:最新FIFAランキングTop10
  • 経験値:大舞台(W杯・五輪)で出場経験有
  • 女子W杯:1991年から始まり今回が8回目 
  • 代表歴試合数:全ての代表試合数(国際Aマッチ以外も含む)

アメリカ 経験値の高いベテランに依存 優勝候補
  • FIFAランク1位
  • W杯最高成績:優勝(優勝-3、準優勝-1、3位-3)
  • 前回大会(2015年):優勝
  • 平均年齢は強豪国の中で1番高い  28.6歳
  • 大舞台経験者は 14名
  • 4月のオーストラリア戦(招集メンバー)から3名追加しただけ
  • ベテランが健在のため若手が少ない。最年少は20歳のDavidson
  • 代表選手は全員世界最高峰の女子サッカーリーグNWSLでプレー
  • 代表歴100試合以上:モーガン、ラピノー、ロイド、ヒース、プレス、サワーブラン、オハラの7名
  • ラピノー他1名はレインFCで宇津木と同僚
  • ロイドはスカイブルーFCで川澄と同僚
  • GKのアリッサ・ネイヤー他3名はシカゴ・レッドスターズで永里と同僚
  • 2019年度強化試合など強豪国との対戦成績:2勝2分1敗
  • 1敗はフランス戦 

ドイツ 中堅主体
  • FIFAランク2位
  • W杯最高成績:優勝(優勝-2、準優勝-1、ベスト4-2、ベスト8-2)
  • 前回大会(2015年):4位
  • 平均年齢は強豪国の中で3番目に低い 25.4歳
  • 大舞台経験者は 8名
  • 4月のスウェーデン戦と比べて若手から中堅3名へ変更。なでしこ戦と比べたら5名が入れ替わった
  • 代表歴100試合以上は最年長のLena GoeBlingのみ
  • 猶本所属のSCフライブルグから4名招集
  • SimonとMarozsanはリヨンで熊谷と同僚
  • 21名は国内リーグでプレー
  • メンバーは強化試合を通して固定しなかった
  • 2019年度強化試合など強豪国との対戦成績:2勝1分
  • 1勝はフランス戦 

イングランド ベテランと中堅主体
  • FIFAランク3位
  • W杯最高成績:3位
  • 前回大会(2015年):3位
  • 平均年齢は27.1歳
  • 大舞台(W杯・五輪)経験者は9名
  • 昨年11月スェーデン戦 0-2の敗戦後スタメンを大幅変更
  • その結果?2019SheBelievesカップで優勝
  • しかし4月の強化試合でカナダに負けるなど好調維持できず
  • カナダ戦から中堅2名を外してベテランと中堅に入れ替えた
  • 代表歴100試合以上はカーニー、Houghton、Scottの3名
  • Jodie Taylor(2018年度NWSLで9得点)はレインFCで宇津木と同僚
  • ヒューストンDashのRachel Dalyは2018年度NWSLで10得点
  • マンチェスター所属のNikita Parrisは今シーズン19試合で19得点
  • DFの要、Lucy Bronzeは世界最高レベルのクラブチーム、リヨン(Olympique Lionnais)で熊谷と同僚
  • 2019年度強化試合など強豪国との対戦成績:2勝1分け1敗
  • 1敗はカナダ戦 

フランス 中堅主体の理想形  優勝候補
  • FIFAランク4位
  • W杯最高成績:4位
  • 前回大会(2015年):ベスト8
  • 平均年齢は強豪国の中で5番目に低い26.3歳
  • 大舞台経験者は10名
  • 4月の日本戦から中堅を1名だけ入れ替えた
  • 世代交代完了
  • 代表歴100試合以上はルナール、Sommer、Bussaglia、Bouhaddi、Thineyの5名
  • 熊谷所属のUEFA女子チャンピオン(4年連続)のリヨンからルナール他7名召集
  • 21名は国内リーグでプレー
  • 2019年度強化試合など強豪国との対戦成績:2勝1敗
  • 1敗はドイツ戦
  • 過去3年間でUSAに勝利した唯一のチーム 

カナダ ベテラン+中堅+若手+高い経験値
  • FIFAランク5位
  • W杯最高成績:4位(2003年)
  • 前回大会(2015年):ベスト8(ホスト国)
  • 平均年齢は何と24.7歳で日本の次に低い
  • しかし、大舞台経験者は14名 (うち5名は23歳以下)
  • かなり計画的に若手を育成している 
  • 代表歴100試合以上は3名:シンクレア、Scott、Schmidt
  • 9名はNWSLでプレー、さらに4名の若手は米国の名門大学でプレー
  • K. SheridanはSky Blue FCで川澄と同僚
  • K. Buchamanはリヨンで熊谷と同僚
  • 2019年度強化試合など強豪国との対戦成績:1勝1分
  • 1勝はイングランド戦 

オーストラリア 中堅主体であるが大舞台経験者最多
  • FIFAランク6位
  • W杯最高成績:ベスト8
  • 前回大会(2015年):ベスト8
  • 平均年齢は25.4歳
  • 大舞台経験者は17名
  • 4月のUSA戦から2名追加して残りの2名は若手へ切り替え
  • 代表歴100試合以上は34歳のリサ・デ・ヴァナ、Polkinghorne、Kellond-Knightの3名
  • 22歳以下は3名で最年少は16歳
  • 11名はNWSLでプレー
  • 世界No.1のストライカー、2年連続NWSL得点王、サマンサ・カー(永里の相方)は今シーズンも好調でNWSL6試合で6得点
  • 正GKのLydia Williams他2名はレインFCで宇津木と同僚
  • 3月調査より平均年齢が下がりバランスの取れたチームへと変身
  • 2019年度強化試合など強豪国との対戦成績:2戦2敗
  • 1敗は壮絶な打ち合いとなったUSA戦 
  • もう1敗はW杯直前のオランダ戦で0-3の負け。Warm-upマッチとは言え取りこぼしの癖が残っているようだ

なでしこジャパン 若手主体
  • FIFAランク7位
  • W杯最高成績:優勝(2011年)
  • 前回大会(2015年):準優勝
  • 平均年齢は24.0歳
  • 大舞台経験者は6名
  • 4月の欧州遠征からメンバー4名変更して経験値を高めた
  • 代表歴100試合以上は宇津木、鮫島、熊谷、坂口の4名
  • W杯・五輪での経験値が強豪国の中で最も低い
  • 平均年齢も強豪国の中で最も低い(22歳以下10名)
  • 日テレ・ベレーザから10名召集→9名(植木理子がケガの為、セレッソ大阪堺レディースの宝田沙織へ変更)
  • 海外プレーヤーはリヨン所属の熊谷とレインFCの宇津木の2名
  • 2019年度強化試合など強豪国との対戦成績:1勝2分2敗
  • 1勝はブラジル戦

オランダ 中堅主体だが経験値は高い
  • FIFAランク8位
  • W杯最高成績:ベスト16
  • 前回大会(2015年):ベスト16
  • 均年齢は25.5歳で4番目に低い
  • 大舞台経験者は12名
  • 2月末のスペイン戦比、若手3名を外して中堅とベテランへ変更
  • 代表歴100試合以上はGeurts、Spitse、Martensの3名
  • 世代交代はかなり前に終了
  • Sanden選手はリヨンで熊谷と同僚
  • LunterenはSCフライブルグで猶本と同僚
  • Dongenはレアルベティスで山根と同僚
  • 2017年ユーロ選手権を制した後伸び悩んでいる
  • 2019年度強化試合など強豪国との対戦成績:無 
  • ただし、6/1オーストラリアとWarm-upマッチ。3-0で勝利

スウェーデン 中堅主体に再編成
  • FIFAランク9位
  • W杯最高成績:準優勝
  • 前回大会(2015年):ベスト16
  • 平均年齢は26.6歳
  • 大舞台(W杯・五輪)経験者は11名
  • 4月のドイツ戦と比べてベテラン2名を中堅へ変更
  • 代表歴100試合以上は6名:Lindahl、 Sembrant、Fisher、Asllani、Jakobsson、Seger 
  • ポルトガルに負けるなど結果が出なかったため中堅・若手を増やし平均年齢がグッと下がった
  • 2019年度強化試合など強豪国との対戦成績:1分1敗
  • 1敗はドイツ戦 

ブラジル ベテラン主体
  • FIFAランク10位
  • W杯最高成績:準優勝
  • 前回大会(2015年):ベスト16
  • 平均年齢は27.5歳
  • 大舞台経験者は14名
  • 3月初めのUSA戦と比べて7名変更。若手ゼロ
  • 最年長はフォルミガで41歳
  • マルタをはじめ30歳以上は9名
  • Camilaが唯一のNWSLプレーヤー
  • 結果が出なかったので中堅を増やした
  • 2019年度強化試合など強豪国との対戦成績:3敗
  • さらにスコットランド戦も落とす 


グループステージ対戦国代表チームのプロフィール 

スコットランド 中堅主体
  • FIFAランク20位
  • W杯最高成績:初出場
  • 前回大会(2015年):n/a
  • 平均年齢は26.9歳
  • 30以上は4名、22歳以下は1名
  • 初出場なので大舞台での経験者はKim Littleのみ。Kim Littleはロンドン五輪でイギリス代表として出場、アーセナル所属。今シーズンMFながら14試合で8得点6アシスト
  • 代表歴100試合以上はキャプテンRachel Corsieをはじめ5名
  • NWSLプレーヤーはUtah Royalsに所属するRachel Corsieのみ
  • スコットランドは2019年度の強化試合でブラジルに1-0で勝利
  • 一方、ランク39位のチリと引き分けている
  • 2019年度強化試合など強豪国との対戦成績:1勝1敗
  • 1勝はブラジル戦、1敗はカナダ戦 

アルゼンチン 平均年齢は高くないが主力はベテラン・中堅
  • FIFAランク37位
  • W杯最高成績:グループステージ敗退
  • 前回大会(2015年):
  • 平均年齢26.7歳
  • 大舞台経験者は4名
  • 30歳以上5名
  • 22歳以下4名、最年少は17歳
  • 代表歴100試合以上はゼロ(国際試合が少ないからであろう)
  • Sole Jaimes選手が今年からリヨンでプレー。熊谷の同僚
  • 2019年度強化試合など強豪国との対戦成績:1敗
  • 1敗はオーストラリア戦
  • 2019年度の国際大会で韓国に0-5負け  

注目すべき代表チーム:スペイン 中堅+若手

スペインは2019年度にTop10の強豪国と6試合で2勝2敗2分。
2勝はブラジルとオランダ。W杯直前Warm-upマッチとは言え、カナダ戦、日本戦で引き分け
  • ワールドカップは2015年カナダ大会が初出場 
  • 世代交代完了
  • 中堅主体で平均年齢は24.7歳
  • 30歳以上1名、22歳以下6名
  • カナダW杯経験者8人
  • 代表歴100試合以上は 0
  • JimenezはレインFCで宇津木と同僚
  • 2018年度は無敗
  • 着実に成長している
  • FCバルセロナの選手が23名中10名


2019W杯代表チームのW杯・五輪経験者数一覧

  • 経験者:ワールドカップ・五輪でプレー経験のある選手
  • 経験値:23名中の割合(%)
日本は極めて経験不足のチーム

代表チーム
W杯・
五輪
経験者
経験値%
日本
6
26
アメリカ
14
61
カナダ
14
61
ドイツ
8
35
フランス
10
43
イングランド
9
39
オーストラリア
17
74
ブラジル
14
61
スウェーデン
11
48
オランダ
12
52
平均
11.5
50



2019W杯代表チームの平均年齢・22歳以下・30歳以上の選手数一覧

日本は極めて若いチーム

代表チーム
平均
年齢
22歳
以下
30歳
以上
日本
24.0
10
3
アメリカ
28.6
2
11
カナダ
24.7
6
5
ドイツ
25.4
3
2
フランス
26.3
3
5
イングランド
27.1
3
6
オーストラリア
25.4
4
3
ブラジル
27.5
0
9
スウェーデン
26.6
3
4
オランダ
25.5
5
2
平均
26.3
3.9
5.0
  
 

おわりに 

FIFA女子W杯2019がもうすぐと思うと、心が落ち着かない。何かすることはないかと考えていたら情報整理を思いついた。ちょうど代表国のワールゴカップメンバーの発表が出揃う。ならば、強豪国のチームプロフィールに関わる情報を整理しようという事になった。

今回調べ直して最も驚いたのはカナダの計画的な若手育成方針。21歳のJessie Flemingは代表試合出場数が64試合、これは26歳の岩渕選手よりも多い。日本の若手の出場試合数は1桁台が多い中、カナダの18歳の選手3名は、それぞれ、20、16、4試合の代表試合を経験している。

こんなに長い記事になるとは想像できなかったが、各代表チームに関すの最小限の情報は取り揃えたつもり。結果予想や試合観戦等の参考にしていただければ幸いです。