2022年ワールドカップ カタール大会アジア2次予選F組日本代表の2戦目モンゴル戦と3戦目タジキスタン戦がそれぞれ10月10日と10月15日に開催される。
初戦のミャンマー戦では「ベストメンバー」で戦った日本代表。ベストメンバーでの試合(2-0勝利)に賛否両論はあるが、若手の招集がたった4名だったのは東京五輪世代の北中米遠征と重なったからだと思いたい。
その上、東京五輪世代のU―22日本代表は10月15日ブラジルでブラジルU-22代表と親善試合を行うようだ。またもや五輪世代の招集はごく限らる。
大迫勇也選手は「重度の太腿の怪我を負った」ということで彼を召集するは当分無理。こんなことを言っては失礼になるが、日本代表を底上げする上で却って絶好の機会。大迫選手には3次予選で活躍してくれれば十分だ。
こうした視点を踏まえてモンゴル戦・タジキスタン戦の日本代表メンバーを予想したい。
なお、アジア2次予選の見どころ、日本人選手の評価などは下記の記事をどうぞ!
アジア2次予選をベストメンバーで臨むのはベストではない!
この戦いはまだ2次予選。しかも組み合わせに恵まれ対戦相手は極めて格下。五輪世代起用に絶好のチャンス。私にはベストメンバーでこのW杯アジア2次予選を臨むのはベストのオプションとは思えない。
- 日本代表のレベルアップ(+底上げ)
- 東京五輪でのメダル獲得
- 2022年W杯でベスト8
これらは誰でも望んでいるハズ。そのためには若手の成長と突き上げが必要。
モンゴル戦・タジキスタン戦でターンオーバー制採用!?
モンゴル戦とタジキスタン戦では半数以上のスタメンが入れ替わると予想。ターンオーバー制を採用する可能性が十分考えられる。
その理由と理想とするシナリオはこうだ。
- 当面の敵はタジキスタン(勝点6)
- しかしタジキスタンへのアクセスは非常に悪い
- 直行便はない
- 往路だけで1日見た方が良い
- 長旅で相当疲れる
- そのためホームゲームとなるモンゴル戦には1.5軍を起用
- 次にタジキスタン戦は「ベストメンバー」で臨む
- 2連勝して勝点9でF組トップ
- 次回から五輪世代を使える
モンゴル戦とタジキスタン戦招集メンバー展望
五輪世代を10名召集してほしいがそれは無理だろう。森保監督は歴代監督と同様、ある程度代表メンバーを固定して戦うはずだ。大事な試合ではわずかなリスクとて取りたくないと考えている。ただ、歴代監督よりもスタメン選考は柔軟に考えている。
モンゴル戦は五輪世代主体で臨んでも十分勝点3をゲットできるが、そうはしないだろう。モンゴル戦・タジキスタン戦召集メンバーはパラグアイ戦・ミャンマー戦とほぼ同じと見てよい。
モンゴル戦・タジキスタン戦日本代表メンバー予想
赤字が招集された選手。残念ながら永井謙祐と鎌田大地は外してしまったが、ほぼ予想通りベストメンバー招集という結果。
なお、鎌田大地の市場価値が9億€に倍増。今シーズンのフランクフルトでの成績は全14試合1001分出場1ゴール2アシスト。一方、浅野拓磨選手のパルチザンでの今シーズンは全11試合751分出場1ゴール1アシスト。
GK 3名
- 川島 永嗣、権田 修一、シュミット・ダニエル
DF 7名
- 長友 佑都、吉田 麻椰、畑中慎之介、植田 直通、冨安 健洋、酒井 宏樹、安西 幸輝
MF 10名
- 柴崎 岳、中島 翔哉、南野 拓実、伊東 純也、堂安 律、板倉 滉、久保 建英、遠藤 航、橋本 挙人、原口 元気
FW 3名
- 鈴木優磨、永井 謙佑、鈴木 武蔵
鈴木優磨選手はこれまで召集されたことはあるがケガで辞退した。ただ、国際試合では非常に良い結果を残している。鹿島アントラーズ時代、ACLやFIFAクラブワールドカップなどで、計27試合1788分で9得点。なお、コパアメリカで2得点の三好康児選手の招集は無いだろう。
サッカー日本代表招集予想メンバーのプロフィール
9月のミャンマー戦のメンバープロフィールと同じ(代表試合時間除く)。大迫選手に代わって招集されると予想した鈴木優磨選手のみここに掲載。
東京五輪代表が見えてくる アジア2次予選ミャンマー戦メンバー発表+結果
- オーバーエージは1996年12月末以前生れの選手
- A代表歴は実際にプレーしたデータ
- 2019年9月現在
鈴木 優磨
- 生年月日 1996.4.26
- 身長/体重 182cm/75kg
- 所属 シント・トロイデン(ベルギー)
- A代表歴 なし
鎌田 大地
- 生年月日 1996.8.5
- 身長/体重 180cm
- 所属 フランクフルト(ドイツ)
- A代表歴 2試合95分
浅野 拓磨
- 生年月日 1994.11.10生 24歳
- 身長/体重 173cm
- 所属 パルチザン(セルビア)
- A代表歴 18試合660分3ゴール1アシスト
モンゴル戦の開催場所とテレビ放映
- 埼玉スタジアム2002にて行われる。
- 19時35分キックオフ
- テレビ朝日系列、NHK BS1にて全国生中継
2019年度の日本代表日程
- 9月10日 2020W杯アジア2次予選 ミャンマー戦 A (済)
- 10月10日 2022W杯アジア2次予選 モンゴル戦 H
- 10月15日 2022W杯アジア2次予選 タジキスタン戦 A
- 11月14日 2022W杯アジア2次予選 キルギス戦 A
- 11月19日 キリンチャレンジカップ2019 ベネズエラ戦 H
- 12月10日 E-1 サッカー選手権 中国戦
- 12月14日 E-1 サッカー選手権 香港戦
- 12月18日 E-1 サッカー選手権 韓国戦
なお、E-1選手権は国際Aマッチデー期間の開催でないため欧州で活躍している選手を招集するのは困難である。Jリーグでプレーするベテラン選手はE-1選手権に召集されると推察する。
おわりに
2020年W杯アジア2次予選第一ラウンド直後の7月には2020東京五輪が控えている。JFAは東京五輪での男女メダル獲得を目標に掲げているが、そのためにはアジア2次予選を東京五輪メンバー主体で戦えるのが理想。
2次予選の組み合わせ抽選に恵まれたもののそれを活かす機会は訪れそうもない。若手主体でも十分勝てるのにもったいない話だ。この機会を活かさないという事は、これまでの監督と同様、ほぼ固定メンバーで戦うのか?そうなれば日本代表の底上げはおろか、若手の成長もあまり期待できない。
ベテラン・中堅・五輪世代間の代表争いを促せば、必ずや、日本代表のレベルアップになるはず。せっかく日本A代表監督と日本五輪代表監督を兼任しているのだからそのメリットを最大限に活かすべきだ。
なるべく早い時期に五輪世代を10名ほど召集した陣容でアジア2次予選に臨んでもらいたい。これは東京五輪メダル獲得と2022年W杯ベスト8を目指す上で避けてはならないチャレンジ。
12月のE-1選手権で若手を試して結果が良ければ2020年度3月下旬の2次予選に大量召集するというシナリオ?かもしれない(延期)。当面?ずっと?ほぼ固定された「ベスト」のメンバーで戦うのだろう。
固定メンバーで戦うのは、2022W杯出場に最もリスクの少ない選択、同時に、W杯でベスト8の目標を達成する上で最もリスクの高い(目標達成が難しくなる)選択。立場上仕方ないのでしょう!?
余談だが、モンゴル戦のオッズは、
- 日本勝利 1.002倍
- 引き分け 26.0倍
- モンゴル勝利 41倍
リスクは1%でもとりたくない、のが現実的な予想だ。JFAのチャレンジを期待するしかない!