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「英語の動詞の使い分け」本で似たもの動詞をマスター(前編)

2022-09-23 18:33:51 | 英語学習
はじめに
英語の動詞の使い分けに迷いませんか? 私も迷う一人です。そこでセイン先生の「英語の動詞の使い分け」本を紹介したい。
先生によると”臨機応変に使い分けるには、それぞれの語が持つ「イメージ」や「どのような場面で使われるのか」を理解しないと難しい”らしい。逆に、そうしたポイントを理解すれば英会話の上達も早いそうです。
本書は、日常よく使う152個の動詞を取り上げて類似動詞の使い分けを詳しく解説。どれも中学や高校で習った動詞ばかり。使い分けをマスターしたら間違いなく英語力が一段アップしますね。
なお、英語タイトルは「Natural Verb Usage for Advanced Learners」と書いてある通り、初級者向けではありませんので予めご了承ください。 
  • 「英語の動詞の使い分け」本の紹介 
  • 動詞の使い分け判定方法
  • 見る 
  • 話す
「英語の動詞の使い分け」本の紹介 
  • ネイティブが教える英語の動詞の使い分け
  • デイビット・セイン著
  • 271ページ
  • 一通り読むのに4時間+ 
152個の動詞を35のグループ(思う・考える、手に入れる、探す、行う、作る、手に入れる、話す、見る、など)に分け、グループ毎に類似動詞4~5個の解説と使い方を例文を使って詳しく説明。
本記事(前編)ではそのうち2つのグループ、「見る」と「話す」の一部を取り上げてこの本の紹介としたい。
 
動詞の使い分け判定方法
動詞を入れる部分が空白となっている例文に最も適切なものを類似動詞4~5個の中から選んで文を完成させます。どの動詞が最も適切かどうかは英語教育に関わっているネイティブが判定。判定は◎〇△×の4種類。
  • ◎ 一番多くのネイティブが選んだ動詞。最も自然な英語に聞こえる最適な表現
  • 〇 2番目にネイティブが選ぶ動詞。状況的には最適とは言えない
  • △ 文法的には正しいが、ちょっと不自然な英語表現になる
  • × ネイティブはまず使わない表現(文法的に不適な場合も含む)
それでは各類似動詞の解説と例文を読んでから使い分けチェックを行いましょう。 
 
見る 
 
look (at) / observe / see / watch
 
look (at) 「静止しているものを見る」
「見る」「眺める」「顔つきが・・・だ」「・・・に見える」。意識的に「見よう」として、静止しているものに視線を向けるような場合に使う。
例1:look at the camera(カメラを見る)
例2:I looked at the documents, but I didn’t have time to read every word.(その資料を見たが、一字一句読む時間がなかった)
 
observe 「観察する」
「(人が・・・するのを)見る」「認める」「意見を述べる」「尊守する」。少し上の立場から、しばらくの間じっと注目して経過を見る際に用いる。
例1:observe people in the park (公園にいる人を観察する)
例2:I closely observed how the company solved problems.(会社がどのように問題を解決するか観察した)
 
see 「自然に目に入る」
「見る」「確かめる」「わかる」「経験する」。意識的に見ようとしなくても、自然に視界に入るように、ものが目に入るような状態を指す。 
例1:see a bird in the sky (空の鳥を見る)
例2:She can’t see anything without her contacts.(彼女はコンタクトなしでは何も見えない)
 
watch 「動いているものをじっと見る」
「じっと見る」「注意してみる」「見張る」「世話する」「注意する」。動いているものを見る際に使い、少しの間じっと見守るようなイメージ。
例1:watch TV(テレビを見る)
例2:She said you should watch the children at all times.(子供から常時目を離さないようにすべきだと彼女は言った)
 
使い分けチェック1
looked at / observed / saw / watched の中から最も適切な動詞を選んでください。
I ________ the report, but it didn’t seem very helpful.
(その報告書を見たが、あまり役に立つとは思えなかった)
 
解答
  • looked at ◎
  • observed ×
  • saw △
  • watched ×
 
使い分けチェック2
look at / observe / see / watchの中から最も適切な動詞を選んでください。
Let’s ________ him for a week and see how he performs as an engineer.
(彼を一週間観察してエンジニアとしての仕事ぶりを見てみよう)
 
解答
  • look at ×
  • observe ◎
  • see ×
  • watch 〇
 
使い分けチェック3
look (at) / observe / see / watchの中から最も適切な動詞を選んでください。
Next, we’ll ________ a video about how to improve quality and efficiency.
(次に、品質と効率をいかに改善するかについてビデオを見ましょう)
 
解答
  • look at 〇
  • observe ×
  • see 〇
  • watch ◎
 
使い分けチェック4
look (at) / observe / see / watchの中から最も適切な動詞を選んでください。
I want to ________ all the records related to this accident.
(この事故に関するすべての記録を見たい)
 
解答
  • look (at) 〇
  • observe ×
  • see ◎
  • watch ×
 
話す
 
address / say / speak / talk / tell
 
address 「演説する」
「(人に)話しかける」「(人を)・・・と呼ぶ」「(問題などを)扱う」「申し込む」。形式張った言葉で、日常の会話ではあまり使わない。
 
例1:address a conference (会議で演説する)
例2:She was chosen to address the UN General Assembly on the refuge issue.(難民問題について国連総会で演説するために、彼女が選ばれた)
 
say 「思ったことをそのまま言う」
「言う」「話す」「表わす」。何か一言、特に内容を深くは考えず口に出すような際に使う。また、引用など人の発言をそのまま伝える時に用いる。
 
例1:say something to a friend(友人に何か言う)
例2:If you see Mary, don’t say anything about this project.(メアリーに会っても、このプロジェクトのことはなにも言うなよ)
 
speak 「情報を不特定の人に伝える」
「話す」「演説する」「伝える」「表わす」。相手に情報を伝えるのが主目的のため、一方的に話す場合に用いる。
例1:speak into a microphone(マイクで話す)
例2:He spoke to all the employees in the company.(彼は会社の全従業員に話しかけた)
 
talk 「しゃべる」
「話す」「相談する」「噂話をする」。不特定多数に話をするのではなく、相手を意識した上で話すため、打ち解けた少人数での会話に用いられることが多い。
例1:talk about the weather(天気について話す)
例2:I need to talk to you about something kind of important.(ちょっと大事な話があるんだけど)
 
tell 「情報を相手に伝える」
「告げる」「話す」「命じる」「伝える」。相手を認識した上で情報などを伝える際に使う。
例1:tell the truth
例2:Tell me about your company. I’d like to know more.
(あなたの会社について教えて。もっと知りたいな)
 
使い分けチェック1 
addressed / said / spoke to / talked / toldの中から最も適切な動詞を選んでください。 
The president ______ the nation and talked about the challenges in his annual State of the Union messages to Congress.
(大統領は年頭教書で国民に向けて演説し、課題について話した)
 
解答
  • addressed ◎
  • said ×
  • spoke to 〇
  • talked to △
  • told ×
 
使い分けチェック2 
address / say / speak to / talk / tellの中から最も適切な動詞を選んでください。 
He’s been late several times. Maybe I should ______ something to him.
(彼は何回も遅刻している。彼に何か言うべきなのかもしれない)
 
解答
  • address ×
  • say ◎
  • speak to ×
  • talk to ×
  • tell ×
 
使い分けチェック3 
addressed / said / spoke / talked / toldの中から最も適切な動詞を選んでください。 
She ______ in a low voice, so I thought something was wrong.
(彼女が低い声で話すので、何か問題があるのだと思った)
 
解答
  • addressed ×
  • said ×
  • spoke ◎
  • talked 〇
  • told ×
 
使い分けチェック4 
address / say / speak / talk / tellの中から最も適切な動詞を選んでください。 
Let’s ______ about that issue after this meeting.
(この会議のあと、その問題について話し合おう)
 
解答
  • address ×
  • say ×
  • speak △
  • talk ◎
  • tell ×
  
使い分けチェック5 
address / say anything to / speak to / talk to / tellの中から最も適切な動詞を選んでください。 
I didn’t ______ him about our plans, so I don’t know why he knows.
(私たちの計画について彼に話をしなかったので、なぜ彼が知っているのか私にはわからない)
 
解答
  • address ×
  • say anything to 〇
  • speak to 〇
  • talk to 〇
  • tell ◎
  
おわりに  
この本の付録として使い分け問題が35問(グループ毎に1問)掲載されている。試しに最初の10問だけ直感でやってみた。
結果は、
  • ◎  6問
  • 〇 4問
やはりネイティブのようにはいかないが、迷いながらも6問だけ最適な動詞を選ぶことができた。各問とも解答の解説付なので付録をやるだけでも勉強になる。次は残り25問にトライしたい。
「英語の動詞の使い分け」ができるようになるには、使用例などで動詞の「イメージ」を掴んで実際に体験してするといいようですね。
いかがでしたか? 少しでもお役に立てたなら幸いです。
なお、英語関連記事についてはこちらをどうぞ!