ベルト・バックル修理 革漉き・裁断 伊東金属製作所

革ベルトやバックルの修理、革漉き、革の型抜きその他、幅広く紹介して行きます。

台所用品で出来るエルメス真贋鑑定

2017-11-09 08:59:40 | エルメス修理

エルメスコンスタンスのHバックルです。
本物は真鍮でできてます。
コピー品は亜鉛のダイキャストもしくは亜鉛のラバーキャストのものがほとんどです。
製造方法のコストが違いますから当然と言えば当然です。
今回はメッキされたバックルの素材が何なのか、比重を使って調べてみます。
キッチンの秤で計測すると、バックルは40.2グラムあります。


コップでもなんでも構いません。
ガラス容器でなくても大丈夫です。
水を入れた容器を秤に乗せ、ゼロリセットします。
水は可能であれば4度が比重1なので、冷たい方良いですが、常温でもそんなに差は出ません。


バックルを糸で釣って水中に入れます。
この時、秤には水がバックルに与える浮力分だけ表示されます。
釣った糸にはその浮力を差し引いた質量分が掛かっている訳です。
注意点はバックルが容器に触れないようにすることです。
大きめの器の方がやりやすいです。
浮力は4.7グラムです。

40.2÷4.7=8.55

真鍮の比重です。

ダイキャストに良くつかわれる亜鉛合金は7より下です。


これ、壊れているので断面が見えますから間違いなく亜鉛合金でできたバックルです。
21.9グラムあります。



浮力は3.2グラムです。

比重6.8になります。


依頼を受けた修理品の数々、本物も偽物もありますが、正直、それはどっちでも良いのです。
が、比重を測って材質が何なのか、それにより加工方法を検討するためにこの手法を使っていますが、概ね、ルイヴィトンやグッチ、エルメスなどは真鍮で作られてます。
コピー品は低コストで作るので真鍮は使いません。
100%とは言いませんが、十中八九当てはまります。
真贋鑑定にはこれだけでなく、もちろん、目利きも必要です。
沢山の本物、偽物を見ていればそれは養われますが、一般の方だとなかなか難しいとは思います。
ですが、これはかなりの手がかりになります。

お手元のバックル、測ってみたら楽しいですよ。
ただ、可動部分があるリバーシブル等はバネが錆びるのでやめた方がいいです。
あくまで自己責任でお願いします。


伊東金属製作所


コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« フェラガモ 替えベルト作成... | トップ | ダンヒル リバーシブルバッ... »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
最近の実情に合わせた更新内容です。 (itokinzoku)
2020-08-28 08:56:07
この記事を書いたのは3年前です。
おかげさまで沢山のかたに閲覧していただいています。
この3年間、ずっと修理作業を続けてきましたが、どうも最近はルイヴィトンも亜鉛を使ってバックルを作っているようです。グッチも時折見かけますが、コピー品も混じっているようなので、そこはなんとも言えません。今のところ亜鉛のバックルを見ていないのはエルメスだけです。
グッチ、ルイヴィトンでは、必ずしもそうなっていない現状がりますのでご参考にしてください。
どちらもコストダウンしてきているように見受けられます。
ダンヒルなんかも新しいタイプは亜鉛が目立ちます。
返信する

コメントを投稿

エルメス修理」カテゴリの最新記事