交換用バックル

バックル交換のご依頼です。
ご自分で交換できるとのことで、壊れたバックルのみ、静岡県からお送りいただきました。


左がお送りいただいたバックルです。
アンティックゴールドメッキの管バックルですね。
管バックルは、製造工程でバックルを開いて、管を入れてからまた閉じるので、
どうしても弱くなってしまいます。
とくに亜鉛だとかなり弱ってしまうと思います。
右は問屋さんで見つけた真鍮製のバックルです。
アンティクゴールドで、形も近いですが、管がありません。
それとＷピン仕様です。
ピンは一本はずせば問題ないので、そこは気にしません。


管のあるバックルを見つけましたが、ちょっと形状が違いますね。
長さが変わってしまうので、これだとベルトの穴一つ分くらい短くなってしまいます。


左側のバックルも管バックルなのですが、形状も違うし、
メッキも黒ニッケルガラ剥きになってしまいます。

以上、見つけたバックルの写真を送ってお客様に選んでいただきました。


最終的には最初のバックルになりました。
ピンは一本はずしました。
４０ミリのバックルなのですが、壊れたバックルは３８ミリ程度かもしれません。
でも３８ミリってほとんどないですし、３５ミリじゃ入らないので、
こちらをお送りしました。

バックルを受け取ったお客様からは、
「ベルトに取り付けたところ少し大き目の様ですが、
金属の色や風合いが似ていて結構しっくりきています。
しばらくこれで使用して様子を見てみようと思います。
今回は大変お世話になりました。
おかげさまでお気に入りのベルトをもう少し長く使えそうです。
また何かありましたらよろしくお願い致します。」
と、ご連絡をいただきました。

良かったです。


伊東金属製作所
03-3886-6271