ベルト・バックル修理 革漉き・裁断 伊東金属製作所

革ベルトやバックルの修理、革漉き、革の型抜きその他、幅広く紹介して行きます。

トップバックル ギボシ取り付け

2021-01-28 07:58:30 | ベルト(他ブランド)

このような形式のバックルをトップバックルと言います。
こちらのバックルは福岡県のお客様から送られてきました。
ギボシが折れているので取り付けるのですが、工法を検討しなければなりません。


表面がドクロなのは問題ないのですが、ギボシを取り付けるあたりが肉抜きされていて薄いかもしれません。
これだと背面から穴を開けてネジ穴が切れるかどうか、前面に貫通してしまうと失敗なので慎重に検討します。


薄い部分をダイヤルゲージで採寸します。
ノギスでは入らないので採寸できません。
3.5ミリはあるようです。


ギボシのすそ野が残っているのでこの部分と合わせれば5ミリ程度の肉厚は確保できそうです。
平らに削ってセンターポンチを打ちこみました。この後、穴あけとネジきりです。


製作したギボシです。
ベルトの穴の大きさがわからないので小さめに作りました。


ネジ切りしたバックルに取り付けて完成です。


本来はベルトの穴とフィッティングを確認するのですが、ベルトがありませんので、もし穴がきついようなら図のように切り込みを入れて使うのがトップバックルでは理想ですと、お客様に伝えました。はずす時にほとんどは折ってしまいます。


こちらのバックルもギボシ取り付けです。
大切なバックルのようで非常にお困りのようでした。


このバックルは薄いので穴あけできません。
プレートを一枚貼り付けてそこにギボシを取り付けます。
バックルの貼り付け面を平滑に削りました。


製作した部品たちです。


修理できました。
ギボシの取付はバックルの厚さ、形状により工法を検討します。
全てワンオフ作業ですが、中にはどうしても不可能なものもあります。
画像を送っていただく際には、側面から厚さがわかるような画像も一緒に送っていただけると助かります。

作業受付はメールかLINEでのみ受け付けます。
画像が無いとどのようなバックルなのかわかりませんので、お電話でのお問い合わせはお断りしています。
かならず作業対象の現品の画像を添えてご連絡ください。
お電話いただいても、メールかLINEで写真を送ってくださいと返答するだけになってしまいます。
連日沢山のご依頼をいただいており、できれば事務作業を簡素化して、その分、より沢山の修理を行ってあげたいと考えております。
ご協力お願いします。
現状では、修理ができても少々時間の掛かりそうな修理では、申し訳ないですがお断りせざるを得ない状況もあります。

値段が気になる方は、弊社ホームページをご覧になってみてください。

バックル部分の修理
ベルトの革部分の修理

こちらに事例と価格を記載していますので、ご自分のものと同じ症状があれば参考になるかと思います。
ブログだと年数経過して価格改定したり、消費税の税率が変わったりで更新しきれないので、数年前からブログには価格を掲載しておりません。

東京都のコロナウイルス感染者数増加に伴い、徒歩圏内以外の方からの持ち込みはお断りしています。
弊社では高齢者も働いておりますので、ご理解ご協力お願いいたします。
徒歩圏内以外の方からの修理受付は宅配便のみになります。
よろしくお願いいたします。

LINEの場合、土日祝日でも時間があれば可能な限り返信してます。
しかし返信に時間が掛る場合もありますし、月曜まで返信できない場合もあります。
PCメールの場合は、土日のチェックはほぼ行いませんので、月曜になることが多いです。
よろしくお願いします。


伊東金属製作所
info@itokinzoku.co.jp
東京都足立区足立2-34-2
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