ベルトのピン折れ修理

大手アパレルメーカーのカスタマーセンターからの依頼品です。
同社の取り扱いブランドの輸入品ですが、ブランド名は内緒です。
こちらのアパレルさんとは付き合いも長く、修理が信頼されているようで、時折、修理品のご依頼があります。
ベルトはまだ新しそうな白いベルトですので、これは夏物ですね。
この夏販売されたものなのかもしれません。


ピンの取り付け部分が折れてます。
これは亜鉛のダイキャストです。
断面から見える素材のが色が灰色ですし、その奥に金型の合わせ目の跡が見えます。
亜鉛のダイキャストは硬いのですがもろいのです。
大きな衝撃が加わると、粘らずにポキッと折れます。


真鍮製のピンに交換してます。
真鍮になると粘りが出て簡単には折れなくなります。
ピンには亜鉛よりも適した材質です。
これで新品の状態より品質は向上してますし、良いものになってます。

亜鉛と真鍮では部品単価がが違います。
材料の単価も違いますし、同じピンを作るのでも製造方法が違います。
亜鉛と銅の合金が真鍮なのですが、銅のキロ単価は亜鉛より高いですし、銅を含有することにより、融点が３００度から８００度へ変化します。
これだけ違うと加工するのに使用する熱量が大幅に変わってきます。
その熱量も製造コストになりますので、材料費、製造単価ともに高価になるのです。


修理受付は、メールかLINEで、画像送付の上、お申込みいただくようお願いしています。
お電話でのお問い合わせも受けておりますが、お電話のみでは状態が確認できませんので、お見積りはできません。
お電話いただく場合でも、まず画像をお送りいただいてからのお問い合わせであればスムースにお見積もり出来ます。


大体の価格感を知りたい場合は、弊社ホームページをご覧になってみてください。
こちらは価格を記載しています。
ブログだと年数経って価格改定した際に更新しきれないので、ブログには記載しないようにしました。

持込いただく場合、留守にするときもございます。
必ず事前にご予約ください。

土日はお休みですが、ＬＩＮＥの場合、時間があれば可能な限り返信してます。
私もお休みなので、即答は勘弁してください。
PCのメールは土日のチェックはほぼ行いません。
よろしくお願いします。



伊東金属製作所
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