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ココ・アヴァン・シャネル

2009年09月20日 21時25分47秒 | 映画 か行
評価:★★★[3/5]


映像クオリティは素晴らしい!
家庭用プロジェクターのテスト用ソフトに持ってこい!?



ココ曰く、究極の色は瞳が映える黒!
ということで、本作品に於ける映像面での
そのクオリティの良さには唸ってしまった。

といっても作品の構図も含めてはいるが
むしろその色の表現力のことである。
本作は黒色の階調表現がとてもいい作品だといえる。
その深々とした落ち着きのある佇まいが
作品自体を高尚な方向へと押し上げていたようだ。

これは、もしかしたら今後の家電製品に於ける
テスト映像として使用できそうな感じでしょうね。



先に、シャーリー・ココの『ココ・シャネル』は鑑賞済み。
なので、そのときに描かれていなかった
戦争による15年間(1939~1954)のココの空白期間を
もしかしたら描いているのかな?という期待も
僅かながらあったのですが、
う~ん、残念ながら本作にもそれはなかった。

さて、このココ対決はいかに!?
本作は、どちらかというと
ココの恋愛部分だけに終始してしまった。
最初の将校であるエチエンヌ・バルサンとの出会い。
そしてその後に訪れる、生涯を通じ最愛するボーイとの出会い。

そういえば、エチエンヌと暮らし始めた経緯が
シャーリー・ココの作品とは微妙に違っていた。
私が想像するかぎり、こちらのオドレイ・ココの方が
現実的な印象を受けるのだ。

結論からいえば、オドレイ・ココの方は
よりリアリティを追い求めた結果
1本の映画として時間が足りなかったと思う。
その足りない部分が最も観たかったところだったのにである。
ま、原題も“アヴァン”が付いているだけに仕方ないか^^;

ワタシが見たかったデザイナーとして確立し
ココというブランドが世界に認められていく過程を
そう、まさにその部分を細かく描いていた
シャーリー・ココの方がはるかに楽しかったんですね。

ということで、
映像面でいえばフランス版で、内容でいえばハリウッド版。
フランス版とハリウッド版対決は
ハリウッド版の優勢勝ちとしておきましょう。
そして、もう1本作られているという
『シャネル&ストラヴィンスキー』(フランス)は
監督ヤン・クーネン、主演アナ・ムグラリス、こちらも
ここまで来たら観ておかなければいけないでしょうね^^;


おまけ)
・オドレイ・ココの方はサウンド・トラックも良かった。
 また、ショパンの音楽の使いどころも見事というしかない。

・エチエンヌとボーイのコンビは
 オドレイ・ココ作品の俳優の方が断然イケてる(笑)
 とくにボーイのエレガントさは男から見てもうっとりする(爆)

・コルセットに即座にハサミを入れ、即席の改造は
 このひとの天才的な部分だったのかも知れない。

・吸ってる煙草の本数はシャーリー・ココの勝利^^;

----------------------------------------------------------
監督:アンヌ・フォンテーヌ
脚本:アンヌ・フォンテーヌ/カミーユ・フォンテーヌ
撮影:クリストフ・ボーカルヌ
音楽:アレクサンドル・デプラ



出演:オドレイ・トトゥ/ブノワ・ポールヴールド/アレッサンドロ・ニヴォラ/
   マリー・ジラン/エマニュエル・ドゥヴォス/


『ココ・アヴァン・シャネル』

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8 コメント

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☆いつかはチャンネ~に言ってみたい☆ (TiM3)
2009-09-20 21:54:48
「君をさらいに戻るよ」

なんつって・・(=^_^=)

あ、誘拐予備罪でタイ~ホっすか?(=^_^=)
返信する
ネットで言いまくってみましょう (ituka)
2009-09-20 22:37:49
TiM3さん こんばんは。

>「君をさらいに戻るよ」

いいですね~^^
そういうことを言いたくなる恋する季節になって来ましたね。

ワタシの場合「君を皿洗いに戻すよ」って店長に。
(いつから飲食店勤務なんだよ~・爆)

>あ、誘拐予備罪でタイ~ホっすか?(=^_^=)

大丈夫です!援護します。機銃掃射で。
返信する
☆サライ☆ (TiM3)
2009-09-21 13:29:55
と言えばペルシア語では「家」「宿」「オアシス」「故郷」って意味があるようですが、
日本人が耳にするともっとダイレクトに響いて来ますね(=^_^=)

西川ヘレンさんみたいな感じで、サラ荒井さんって方もおられる気もします(・ω・)
返信する
オドレイ・ココとシャーリー・ココ。 (BC)
2009-09-21 15:07:33
itukaさん、こんにちは。
トラックバック&コメントありがとうございました。(*^-^*

黒色の光沢が鮮やかな色調でしたね。

私も戦争によるココの15年間が描かれているかどうかに注目していたけど、
描かれていなかったのが残念でした・・・。

オドレイ・ココのほうが現実的で淡々とした演出だったので
落ち着いて観る事が出来たけど、とにかく眠たかった・・・。
シャーリー・ココは名言を強調していていてドラマチックな演出で
観ていて飽きなかったものの、ひいてしまうものがあったな・・・。
どちらも一長一短あるけど、
映画としての盛り上がりはシャーリー・ココのほうが面白かったです☆
返信する
ペルシア語はペルシャ語? (ituka)
2009-09-21 21:40:11
TiM3さん こんばんは。

さらいだけだと、24時間テレビを思い出します。
前後に付けたせば、ひとさらい、かっさらい、再来週、再来月、再来年、サラ命。

西川ヘレンさんの「クリックってなんですの?」に大笑いしましたが
考えてみれば、ワタシも初めはそんなでした^^;

チャンネ~に「逮捕しちゃうぞ♪」って言われたいですね~(爆)
返信する
これのブルーレイソフトを・・ (ituka)
2009-09-21 21:54:47
BCさん こんばんは。

孤児院で父と面会できると庭に出て行った時のシーンで綺麗だなと思いました。

本作の撮影監督の超スローズームの使いどころが上手いな~とも思ったし
良いカメラと、良いカメラマンが揃ったんでしょうね^^
後は脚本なんですけど・・・^^;

BCさんが5回も寝ただなんて吹き出しましたよん(笑)
返信する
君をさらいに戻るよ (オリーブリー)
2009-09-24 23:04:50
→君を皿洗いに戻すよ→サラ荒井さん→24時間のサライ…
可笑しいですね~こちらのコメント群(?)爆!!

ぶっちゃけ…
やっぱりオドレイが苦手です(苦笑)
これが全て(滝汗)
でもそれを引いても引き込まれる内容ではなかったのは、itukaと同じく、何事もなくシャネルブランドを築き上げていたような流れです。
ここは、脚色はあるにせよ、良い時も悪い時も経験しての成功だった「ココ・シャネル」の方が真実味がありました。

私のドジぶりを心配して頂きありがとうございました。
身体能力の衰えを痛感しています(爆)
返信する
なによりです~ (ituka)
2009-09-25 19:51:25
オリーブリーさん こんばんは。

コメント投稿、難儀させてすみませんです^^;
これに懲りずに、気楽な気持ちでいらしてくださいね。

いつも楽しいネタふりをしてくださっているTiM3さんのお蔭だと思っています。

オドレイは日本人好みから外れるお顔なんですかね~
ワタシも嫌いじゃないけど好きでもないしね(爆)

今後公開されるもう1本の方は、この2作の“その後”の男性遍歴を描いているのかな?
ということから想像すると、ココブランドの全盛期を期待せずにはいられません(笑)

いまからは体力は衰えていく一方です。
お互い労わり合ってやっていきましょう(って何をだ・爆)
返信する

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