『tokotoko』

Fortune comes in at the merry gate.

『恋する短歌』

2012-08-08 | 
久しぶりに、
佐藤真由美さんの『恋する短歌』を開いてみました



彼女は、すがすがしい風貌をしているけれど、
右手の中に水鉄砲を隠しています。

水鉄砲の中には、私をドキリとさせる液体が入っていて。

それは・・・
涙だったり、泪だったり、なみだだったり、ナミダ・・・だったり。

涙というのは、悲しい時ばかりに流すものではないなぁ。と。思ったり。

彼女の生まれたての言葉を見つけ、

その生まれた言葉をこっそり盗んできて、

(別に盗まなくても彼女はきっとくれるのだけど、
 盗んでもほしい、というくらいのものだから。)

大事にみながら、心にしみて、
ジンと、涙がわくこともあるし、

そうだそうだ、と、腹をかかえて笑うこともある。

笑いながら泣いて、
そして「ナニカ」が、

ポツリと私のからだの中に。

彼女は、どこまでも、いつまでも、女の子であり、
少々女のひとであり、

凛々しく言葉を咲かせ続ける、
花咲か女でもあるなぁ・・・

そう思いました