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『異人たちとの夏~下高井戸シネマ~』

2012-08-23 | 映画・ドラマ・舞台
先日、下高井戸シネマにて、
『異人たちとの夏』を観ました

お盆くらいの季節になると、
上映されることが多い『異人たちとの夏』

片岡鶴太郎さんと秋吉久美子さん、
風間杜夫さんの<家族>が、好きで、観てしまいます。



監督/大林宣彦

大林宣彦さんといえば尾道三部作。
『転校生』『時をかける少女』『さびしんぼう』



新尾道三部作が、
『ふたり』『あした』『あの、夏の日』



『異人たちとの夏』で思い出すのは『ハウス』





脚色/市川森一

市川森一さんの作品はたくさんあるけれど、
今日のピックアップは、

 



原作/山田太一

山田太一さんの作品もたくさんあるけれど、
今日のピックアップは、

 

最近読んだ本。





撮影は阪本善尚さん。





キャスト

風間杜夫/秋吉久美子/片岡鶴太郎
永島敏行/名取裕子

入江若葉/林泰文/奥村公延/角替和枝
原一平/栩野幸知/桂米丸/柳家さん吉
笹野高史/ベンガル/川田あつ子/明日香尚/中山吉浩 ほか。



40代のシナリオ・ライターが、
幼い頃亡くなったはずの両親と再会する・・・不思議な体験を描くお話。

山田太一さんの原作で、
市川森一さんが脚色しています。

幼い頃に住んでいた浅草に出かけ、
偶然、亡くなったはずの両親に会ってしまう主人公の原田。

両親は、12歳の時に交通事故で亡くなったが、
その時の年齢のままで、浅草に住んでいたのです。

懐かしさのあまり、両親の家に通うようになる一方で、

同じマンションに住む桂という女性と、
愛し合うようになっていた原田。

3人の、彼を愛してくれる人たちに出会ったのに、
なぜか、衰弱していく原田。

異人(幽霊)と近づくと、体が衰弱し、死に近づくのでした。

ようやく両親と別れる決心をし、
浅草にあるすき焼き屋で、親子水いらず別れの宴を開く原田。

暖かく優しい両親の愛に接して、
原田が泣きながら別れを告げると、二人の姿は消えていきます。

それでも、原田の衰弱は止まりません。

実は、桂もまた、異人だったのです。
数ヶ月前、原田に受け入れられなかった桂は、
その後、自殺していたのです。

(この数ヶ月前の、原田のマンションを訪ねる名取さんが、
色っぽくて、かわいくて、びっくりしました。)

原田に迫る桂。
友人間宮の機転で助けられる原田。

彼の<夏>が終わります。



幼い時に両親を亡くし、
その後、離婚したばかりの孤独な主人公のもとに、現れる両親。

深い愛情を感じます。
触れ合いの描写がとても素敵です。



最後に近いシーンの、
名取さんとの修羅場的な場面は、ちょっとがっかりビックリだけれど、

それを上回るあたたかな優しいシーンが、好きです。

幽霊モノの映画は嫌いだけれど、この映画は観てしまいます




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