『tokotoko』

Fortune comes in at the merry gate.

『傷つけ方・傷つかれ方』

2012-02-20 | 今日の日記
土曜日、すごく傷ついた。



それは、たぶん、悪気はない。

私の斜め前にいた新人監督の瞳に、

私の知人への、憎しみに似た、嫌悪の色が浮かんでいて、

その矛先がその後、私に向けられたことも、



仕方がないという言葉は好きじゃないけど、仕方ない。

彼が生きてきた、苦しかった日々は、

たぶん、数回しか会っていない私に配慮することよりも、

私の知人の、『恵まれて見える』今日を否定することでしか、

そこにいられなかったのだろうから。



チャットモンチーが歌ってる。

わたしの知らないところで
わたしに傷つけられてはいませんか?(Last Love Letter)

私は、彼の、悪魔のような瞳を見て、自分の事を思いました。

私が傷つけてしまったかもしれないひとを。

私の瞳は、言葉は、あなたをえぐりませんでしたか。



彼の作ったものは、せつないあたたかさで滲むような映画です。

そばに置くことはできないけれど、忘れない。

苦労って、笑顔の下で、みんなしていると思う。

夢を追ってお金がなくなったり、

信じたばかりに、
大きな借金ができてしまったり、

病気になって、余命を考えたり、

でも、『それでも笑ってる』と、

そんなものは、なくなっていたり、も、する。

あたらしい、何かを、つかんでいたり、も、する。



目の前のひとが、

傷ついていたとか、傷つけたとか、

そんなこと関係ない、という瞳が、

苦しく痛かった。


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