「えらばず きらわず みすてずに 」
最近はめっきり聞かなくなってしまったが、母親のことを
「おふくろさん」とよんだのは一昔前の事だろうか。東井義男先生は、
この「おふくろさん」の「ふくろ」とは、巾着袋や信玄袋といった類の
「袋」からきていると言われる。袋は、中に入れる物に合わせてその
形をかえる。丸い物入れれば丸くなるし。四角物入れれば袋は四角になる。
つまり、おふくろさんは、その子供がどんな子供であっても、その子供
の形に合わせて全てを包んでくれろのがおふくろさんだ。
だから、昔のお母さんは「ふくろ的おふくろさん」だったと言われる。
それに相反して、現代のお母さんたちは、「トランク的ママ」だと指摘
される。トランクはこの箱を入れて、あの箱を入れる、もう次の箱は入ら
ない。形の歪なものだと蓋が閉まらない。
つまり、自分の大きさに相手を合わさせる。そして合わない物は締め
出される。締め出された子供たちは、虐待を受けている子供たちなのこ
とだろうか。
阿弥陀様の光は、この子を照らすが この子は照らされない事はない。
えらばす・きらわず・みすてずに「おふくろさん」の心でどんな形でも
寄り添い包み込んでくれるのである。
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