お坊さんからの手紙 2
ところで 【ご利益】というのは何でしょうか ?
神様や仏様さまを拝んで、その後、私の要求が都合よく
満たされたとき、【ご利益があった】と言います。しかしその時私の都合の為に誰かが不都合になっていないでしょうか ?
つまり、何かを譲ってもらったり断念してもらったり、いつも自分の利益中心に考えてそれを優先させている生き方は、
他者とともに生きることと両立しません。
また、ご利益がいくら積み重なっても、人間の根本的な苦悩の解決には届きません。そのことに気づくのもお仏壇前に座ってご本尊に手合わせ
【 南無阿弥陀仏】と称える事の働きです。
そもそも、自分の都合の為に【神様】【仏様】の力を借りようというのは、宗教の本来の姿ではありません。
一度、おばあちゃんの横に座って
手を合わせてみてください。
何かを感じるかもしれません。
どうぞ、その事を大事にしてほしいと思います。
令和2年8月16日
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