ほとけさま の おはなし
西法寺さんから
「じゃけん・邪見」
学校の運動場は、場合によって広さが変わることはありませんか。
休み時間に、皆でボール遊びをする時はとても狭く感じた運動場が
草むしりをする時はすごく広く感じる事はありませんか。
広さだけではありません。時間もそうです。先生にお説教されるとき
は、たとえ10分でも長くかんじます。でも、友達と楽しく遊んでいる
と10分はあっというまです。同じ10分なのに全然ちがいます。
いったいこれはどうしてでしょう。
私たちの心は本当に都合のいいようにできています。
私の「心の物差し」も、私の都合次第で目盛りを変えていきます。
なんていい加減で勝手がいいのでしょう。
仏様は、私たちに「物事を正しく見るように」と
教えて下さいます。
それを 「正見」といいます。
だけど、私の眼は私の都合にあわせて見てしまいます。
先ほどの運動場の広さや時間の長さのようにてす。
正しく見ていると思っても、しらずしらずのうちに勝手に
眼鏡をかけて見ています。
親鸞さまは、仏様の「正見」の教えを通して自らの物事の
見方を「邪見」と自覚されました。
「正見」なんてありえない、
いつも自分の都合で物事を邪に見ていると
きずかれました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます