駐車場のトイレの軒下では、着々とツバメの巣作りが進んでいます。隣のうちの牛小屋にできたツバメの巣では、もう卵が孵って、雛のさえずりが賑やかなそうな・・・・・・・ がんばれ達谷窟のツバメ 暇を見ては、進行状況を観察しに行ったり、拝観券売り場から眺めたり、ツバメの巣をこれほどまじまじと眺めたことがあっただろうかまるで娘がお産するときのじじ&ばばの気分です。早く孫の顔が見たい・・・・・・みたいな。 今日は少し風が強く、たまに日がさす曇り空。何気に駐車場のトイレに目をやると、ラブラドールの成犬ぐらいの生き物が、駆けてくるのが見えた。えっと思い、目を凝らすと、なんとそれはカモシカではないか・・・・・・川の方からでも駆けて来たのか、そのカモシカは、鳥居の前で立ち止まり、毘沙門様に一礼して(ホントにそう見えたのです)境内を駆け抜けて行きました。近くにあったカメラをつかみ、追い掛けようと飛び出したのですが、アッと言う間に山に入ってしまい、見失ってしまいました。まさか、ツバメの陣中見舞いに来たのでしょうか。 話は変わりますが、近頃、ニワトリが襲われる事件が、近所で多発しています。おそらくイタチの仕業だと思われます。我が家でもニワトリが6羽いますが、気を付けねばと思います。 そして極めつけ・・・・・。定期観光バスのガイドさんが、お守りの鈴を眺めながら曰く「小学校からの連絡で、子供に鈴を持たせなくてはいけないんです。熊が出たから用心のために・・・でも、効くんでしょうか?」 う~ん なんと答えれはよいのやら。聞けば、住宅密集地の大きいスーパーマーケットの近くに、熊はいたのだと言う。そんな賑やかな所に出てきた熊に、鈴の音が有効か・・・?以上、今日一日で話題になった野生動物の話でありました。
達谷窟毘沙門堂の駐車場にある『さわやかトイレ』の軒下に、ツバメか営巣をはじめました。ツバメか巣を作る家には、幸運がもたらされるといわれ、喜ぶべきことなのですが・・・・・・・・いまどきのツバメ達の住宅事情は、とても大変です。どこも近代的な住宅で、巣を作るのに適さない家か多くなりました。また、作ることができても、新しい壁が汚れることを嫌う人もいます。また近頃は、カラスの悪戯はひどいものです。せっかく見つけた巣作りの場所に悪戯して妨害します。(これに近い行為をスズメもやります。) このごろ新しくツバメか巣を作った話はほとんど聞いたことがなかったのですが・・・・・・・・・本来なら喜ぶべきことなのです。本来なら・・・・・・・。壁が汚れたら、掃除すればいい。カラスもスズメも邪魔しない。ツバメにとってこれほどいい環境はないのてす。それなのに何が『どうしましょう!!』なのか? それは巣を作った場所が、毎晩閉めるシャッターの内側だということなのです。定刻どおりシャッターの開閉をすると、日の出から日没まで活動するツバメを締め出すか、閉じ込めてしまうのです。そんな殺生なことは出来ないです。それならば、いっそのことシャッターを閉めなければいいのですが・・・・悲しいかな、悪戯か多くてそうも行かないのが現状です。そこでいろいろと考えた結果、日の出から日没まで、出来るだけツバメの活動の邪魔をしないようにする。要するに朝早く(午前5時ごろかな?)起きてシャッターを開け、日没とともに閉めるというのが一番だという結論に達しました。それをヒナが孵り巣立つまで続けるのです。一体誰が?というのが課題ですが。
一生懸命、巣作り中です
以前、風聞園の事と、コロンビア在住の画家 竹久野生(たけひさのぶ・竹久夢二の孫にあたる)さんのことについて、紹介をしましたが、私も風聞園を訪ね、野性さんの絵画展を見てきました。あいにくの雨降りでしたが、新緑が久しぶりの雨に輝いて見えました。山道を車で走ること十五分(実際にはもっとかかったかも)。木立の中にひっそりと建っている建物は、オーナーの斉藤さんが、自らの手で作り上げたものです。今でもシーズンオフになると、いろいろ手を加えているそうです。ベランダでオーナーと野生さんが、なにやら芸術論議に花を咲かせていたようです。入り口を入って、二階のギャラリーへ・・・・・。すると、なにやら去年と階段の様子が違うような早速オーナー婦人に聞いてみると、『今年の冬の成果です』とのこと。階段に彫刻して、生漆(時間とともに成長?し、変化するらしい)で仕上げたという。おそるおそるあがっていくと、そこには、アンデスの風が吹いていました。残念ながら、絵を写すことはできないので、紹介はできませんが、草原にいるような、林の中にいるような気持ちになりました。絵をゆっくり堪能した後、おいしいお茶とお菓子をいただき、満足して帰ってきました。 竹久野生さんの絵画展は24日で終了しましたが、これからもいろんな企画があるそうです。
達谷窟の近くに(近くといっても、山道を車で15分くらい走るかな)ちょっと風変わりな喫茶店がある。『風聞園』というその喫茶店は、斉藤オーナー夫妻が夕御飯のおかず代くらい儲かれば・・・・・という気持ちから始めた店である。喫茶料800円(だったかな?)を支払うと、紅茶か珈琲を選び、後はお任せの手作りお菓子か楽しめるという嗜好である。過ごし方のおすすめは、ただただ、時間を忘れボーっとすること・・・・・・。 庭の石に腰を下ろして日向ぼっこすること・・・・・・。そして、風を聞くこと、感じること。 ストレスを抱えた現代人には、うってつけの憩いの場になっています。ちょっと風変わりな喫茶店と、オーナー夫妻に出会うと、やみつきになるかも知れません。さて、この『風聞園』2~3年前から、ギャラリーとしても知られています。藍染だったり、漆だったり展示されているのは様々です・・・・・先日は益子から陶芸家の方が来ていて、個展を開いていたとか。見に行った人の言うには、益子焼にしては繊細で、これはと思って手にしようと思ったら・・・・・..だそうです。そして今は、南米コロンビア在住の画家竹久野生(タケヒサノブ)さんの、絵画展が開かれています。ちなみに のぶさんは今、我が達谷西光寺の御供所に逗留しています。風聞園のお問合せは℡0191-25-2596又は達谷西光寺℡0191-46-4931まで この記事の続編は近いうちに
毘沙門様に奉納される踊りといえば、神楽と相場が決まっている筈なのだが、、5月10日は違う趣向であった。世界的な前衛舞踊家である田中泯氏による奉納舞踊会が、執り行われたのである。その舞は場踊りと称し、場所で踊るのではなく場所を踊るという即興的かつ独創的なものである。田中氏は早朝に到着して、御神域にある弐之鳥居付近で、早速午前十時からおよそ二時間近く舞ったという。
当日は日曜日でいい天気だったのに午後から雲が立ち込め、奉納舞踊会の始まる夕刻近くにはポツリポツリと雨が降り始めたが、毘沙門堂での御勤が済んだ午後五時には幸い雨は上がった。しかしあたりは薄暗いのである。
その昼と夜の狭間の神と人の時間が混交する大魔時に、奉納舞踊会が始まったのである。狛犬様の階段を登った崖の下で、着物姿に下駄履きの田中氏がゆっくりと舞う。ありていに言えば普段見慣れた神楽とは違うから、なにがなんだかよく解らないのであるが、皆真剣な眼差しなのである。
田中氏は様々なポーズを執っては、舞う。それはスローモーションで行なう体操の床運動のごとくで、ものすごい筋力を要するものに違いないと感心してみていたら、俄かに動きが激しくなり、田中氏は毘沙門堂の階段を登って堂内に消えたのである。皆が急いで後を追う。
毘沙門堂の外陣では緩急を織り交ぜ、静止して、そしてゆったりと、さらに激しく舞うのを繰り返すから、怪我をしやしないかと心配したのだが、やがて立ち上がり、延年の舞いさながらにゆるりと舞納めて、御宝前に頭を静かに垂れて奉納舞踊会は終わったのである。
観客は、僅かに四十人余りだが、万雷の拍手が止まない。あんなに案内を配ったのに、田植えの最盛期だから、近所の人は冷たいものでほとんど来ないのだが、遠くは福島からはるばるいらしたご婦人もふくめ、熱狂的なファンばかりである。
その晩は田中氏とスタッフを囲んで直会となったが、御神酒が入るに従って舞踏をめぐる芸術論議が喧しくなったので、私は十時に御供所を後にしたのであるが、愉快な一日ではないか。神秘的な舞には毘沙門様も、さぞ御満足の事であろうと察せられるのである。
フラッシュ禁止だったので・・・ピンボケ