小野小町ゆかりの京都「随心院」では、毎年三月末に、少女らが淡いピンク色の和装で舞い踊る「はねず踊り」が開かれます。(^_^)
このはねず色、漢字では「朱華色」と書き、黄色がかった薄い赤色です。
古来、春を告げる梅の花の色と言われ、万葉の時代から、高貴な皇族のみが用いる色、「禁色」(きんじき)となっていました。
和の色彩は、同じような色でも、きめ細かく仕分けられていますね。真骨頂は、灰色、グレー系統でしょうか。
灰桜色があるかと思うと、桜鼠(さくらねず)色もあり、これを使い分けていますが、素人目には、ほとんど区別がつきません。
日本人の豊かな感性、四季や自然への畏敬の念が表れているように思います。(^-^)
今日の一句。
色を謳いながら、「ず」で五月蝿いほど韻を踏んでみました。(笑)
「帯上手朱華に非ず桜鼠」 祖谷馬関