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我が心の俳句とか徒然 〜祖谷馬関〜

「星崎の闇を見よとや啼く千鳥」 芭蕉

京都祇園祭は、三年ぶりに挙行されることとなり、今日が前祭の宵々山です。(^-^)

戻り梅雨の悪天候に加え、新型コロナ感染拡大の局面となりましたが、どうか無事に執り行われることを祈ります。m(__)m

笈の小文より、今日の一句。(^。^)

「星崎の闇を見よとや啼く千鳥」 芭蕉

星崎なんてロマンチックな地名ですが、現在の名古屋市緑区に実在し、芭蕉が当地で開いた千句会に因んで「千句塚公園」が整備されています。(^-^)

(解説)
東海道の鳴海の近くの干潟に星崎という地名があって、その地名から夜の星が連想されたことから、星崎は夜や闇や月に関係する歌枕として、メジャーな鳴海の傍らで細々と命脈を保ってきた。
ところが松尾芭蕉が目を見張るような星崎の句を詠んだことから一躍有名銘柄の仲間入りした。
と同時に、句の中の千鳥にも注目が集まり、星崎周辺は千鳥の名所となった。
千鳥の群れが飛び交う干潟は星崎のイメージとなり、干潟を見下ろすことができる高台に千鳥塚の碑が建てられた。

(句意)
名古屋の鳴海は古来千鳥の名所で歌枕。この夜は月が無いのが残念だと恐縮する知足を慰めるように歌った句。「星」と「闇」を持ってきたことで窓の外の暗さが際立っている。

にゃるへソーメン!🐈‍⬛

確かに、星崎、すなわち「星」と、闇を見よの「闇」は、明暗として対照的であり、同居することで、互いにその色を深めるような気がしますね!( ; _ ; )/~~~

そこに、名物?の「千鳥」を据えているあたりが秀逸です。(^_^)

浜の千鳥に「闇を見よ」と言わせた芭蕉、、、文学的な意味合いとしては、「世間や人生の闇から目を逸らさず乗り越えてゆけ」と暗示されているような気がします。( ^_^)/~~~

それでは、闇に因んだ返句をば。(^。^)

 「ひと夏の闇ゆく舟や波高し」 祖谷馬関

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