鹿児島から京都に転じて、一代で京セラ(KYOCERA)を築き、世界的企業に育て、第二電電の設立にも携わり、京都商工会議所会頭も務められました。
臨済宗・円福寺で得度され話題となり、最近では、日本航空再建が記憶に新しいですね。(^。^)
様々な形で、我が国の政財界にも大きな影響を与えて来た稲盛氏ですが、馬関は、氏の名言「動機善なりや、私心なかりしか」が強く印象に残っています。(^_^)
巨星墜つ、、、稲盛和夫氏のご冥福を心よりお祈り申し上げます。m(__)m
さて、「笈の小文」より、今日の一句。
「海士の顔先見らるゝや芥子の花」 芭蕉
海士は「あま」、先は「まづ」、芥子は「けし」と、振り仮名がありました。
海士の顔と芥子の花との関係がつかみにくいですね、、、場所や時刻もイメージできない、難解な句です。( ; _ ; )/~~~
事情を調べてみると、句の前書があるそうで、「卯月中比の空も朧に残りて、はかなきみじか夜の月もいとゞ艶なるに、山はわか葉にくろみかゝりて、ほとゝぎす鳴出づべきしのゝめも、海のかたよりしらみそめたるに、上野とおぼしき所は、麦の穂浪あからみあひて、漁人の軒ちかき芥子の花のたえゞに見渡さる。」
どうやら、4月(陰暦)の中頃、明け方の風景で、ケシの花が咲いている向こうに、花の陰になって途切れ途切れに漁師の小屋の軒が見渡される。あっけなく短い夏の夜の月が、いっそう優美である。 とのこと。(^_^)
(句意)
今起きたばかりの漁師の顔が、芥子の花の途切れ途切れに咲く、その合間に見える朝の景色よ。
難しいニャー!🐈⬛
早いもので、笈の小文(53句)も、残り数句となりました。(^-^)
芭蕉翁の旅路を辿る試みも、佳境に入ってまいりました!(^。^)
気を引き締めて、、、馬関より、返句献上申し上げます。( ^_^)/~~~
「虫の音や哀愁誘ふ夜長月」 祖谷馬関