「蘭 の香 やてふの翅 にたき物す」 芭蕉
いやぁ、お洒落な句ですねぇ、、、(^。^)
蘭の香、蝶の翅、焚き物、、、このワードの組合せは、なかなか考えつかない、と思います。(^-^)
芭蕉翁の洒脱な技巧にまいった!m(__)m
なかでも、蝶の翅、の「翅」(つばさ)という言葉には、あのアゲハ蝶の芸術的な紋様を想起させられますが、「蘭の香りが焚き物のように匂い移る」という句のイメージでしょうから、意外に小さな紋白蝶あたりを指しているのかもしれませんね。(^_^)
いずれにしても、「蘭の香りが心地よく漂い、香木の焚き物をするかのように、蝶の翅に匂いが移っていく」という観念、情景を詠む、、、その発想、感性が素晴らしい!( ^_^)/~~~
そう言えば、「胡蝶蘭」なんて呼ぶくらいですから、「蘭に蝶」は定番なのかも?
馬関的には、花札の「猪鹿蝶」の方が馴染み深いですが、、、Σ(-᷅_-᷄๑)
ふざけて言うわけではありませんが、「野ざらし紀行」に、こんなお洒落な句が含まれているとは、、、なんせ「野ざらし」ですからね!!(◎_◎;)
文学は「感性」であり、同時に「技巧」である、、、詠み人知らず。(°▽°)
返句にならないかもしれませんが、馬関も一句献上申し上げます。( ; _ ; )/~~~
「春の庭何ぞの文字や蟻の列」 祖谷馬関