癒しの樹日記

身近な情報や日々感じた事を書いていきたいです。

モロッコ旅行

2012-11-19 13:40:29 | モロッコ旅行

さてモロッコ旅行の続きです。

 

モロッコまでの直通便はなく、一度ドバイまで行き ドバイからカサブランカという空路です。

これが疲れる・・・。

まる1日お風呂にもはいれずに、狭い飛行機の中での移動。

久しぶりの長い時間の移動に 少しうんざりした頃にドバイに着きます。

ドバイでは簡単にセキュリティーチェックをされて、あとは出発時間までお店を見てまわろうか・・・

と思ったけれど 全く興味が湧かないお店ばかり。

20代前半の頃なら ブランド品や宝飾品などを見て時間をつぶしたんでしょうが、

今の私はこれらの何が良いか分からないというか、興味が湧いてこないんです。

仕方なく、珈琲を飲みながら時間をつぶしていました。

そしてカサブランカに出発!

カサブランカに着く頃には クタクタに。

お風呂に入りたい~と思うけれど ホテルのチェックインの時間には早い。

 

とりあえず空港で両替をして ドライバーさんと 一緒に行動する大学生のK君と合流しました。

ドライバーさんの名前はムスタファ とても明るい性格の中年のモロッコ人です。

彼はフランス語と英語も出来ますが日本語は出来ません。

そしてK君は 人が良さそうな 感じの良い さわやかな青年でした。

これは楽しい旅になるな~と

2人に合う前の予想通りになりそうだ!と確信しました。

 

とりあえずモロッコで一番大きなハッサン2世モスクの見学に。

 

この建物のモザイクが綺麗なんです

あるていど写真を撮って ウロウロしていたら トイレに行くたくなる私。

でもモスクの何処にもトイレのマークも それらしい入口も無い・・・。

これはがんばって 人に聞いてもよう!と 初めてのフランス語です。

「この辺にトイレはありますか?」と聞くと 

「あるある その道を行った・・・・」早口のフランス語で 半分しかわからない。

でもあちらの方にあるんだな~と とりあえず行ってみたら

階段で地下に降りる道はあるんですが、綱が張っていて立ち入り禁止のような・・・。

 

困ったので、またそばにいるモロッコ人に聞いてみると

この下だよ と・・・。

何で綱を張っているんだ?と 思いましたが、

入っても大丈夫と言うので こわごわ入って行くと トイレがありました!

地下は広くて 男女別にトイレの入口が。

 

入ってみると・・・

子供連れのお母さんや 何人かの女性がバケツに水を汲んでいました。

みんなお祈りに来たようです。

恰好でイスラム教の人か分かります。

髪や肌を全て隠して 顔だけ出しているので。

そしてトイレは とても広くて 真ん中に 日本の大浴場の水汲み場のような物がたくさんあります。

その周りにトイレの個室がたくさん並んでいて 置いてあるバケツで水を汲んで 個室に入るみたいです。

何ともいえない雰囲気でした。

薄暗くて 見たことない水汲み場の風景が 異国に来たんだな~と思わせてくれました。

 

だって空港やカサブランカの街は、都会だし 

都会でもさびれたヨーロッパみたいな雰囲気なのと

モスクはエジプトで行った事があるので、あまり大きな感動はありませんでした。

でもモスクの地下のトイレで 異国だ~と思えるなんて おかしいですね!

 

それから車に戻り どこに行きたいか?とムスタファに聞かれたので

私はマルシェに行きたい!と。

私がとりあえず この市場は?と聞いてみたら

彼はここは小さいから いまいちなので 大きな市場に連れて行くよ!と

そこはモロッコで一番大きな市場なんだよ!と

スーパーマルシェ?と聞いたら そうだと言うので

スーパーマーケットかな?と思いました。

フランス語でマルシェ≒市場 

そこにスーパーが付くと 日本の大きなスーパーマーケットという意味です。

 

ちょうど水やモロッコの食材なども見たいので そこでいいよ!という事に。

そして到着したみたら・・・

そこは 三田で言う イオンのような アウトレットのような モールでした。

ムスタファは嬉しそうに ここで自由に買い物してね♪ と・・・。

そして90分後に待ち合わせして。

 

もしかすると中に雑貨屋さんや スーパーも入っているかも と 探してみたら

ブランド物や時計 宝飾など・・・興味ない物しかありません。

日本でいくらでも買えそうな物しかない・・・。

変わっているのは真ん中の広場に 大きな水槽があるくらいです。

 

しかたなく早いけど待ち合わせ場所に行くと K君は暇そうにしています。

「何か買うものあった?」と聞くと 「無いですね~」とK君もつまらなさそう。

待ち合わせには早いけど 携帯に電話しようか となり

私がムスタファに電話して「早く来てくれ~」と。

 

そしてドライバーは 嬉しそうに待ち合わせ場所に来て

K君に「どうだ!良い場所だろう!」と言うと 

K君は苦笑いしていました。

そして私に同じような質問をして 自分が良いドライバーだろう?と聞いてきたので

思わず私は「良くない!全然面白くなかった! こんなの日本にたくさんあるから。」

「私はね!モロカンスタイルのマルシェに行くか スパーマーケットに行きたかったの!」

と言いました。

 

ムスタファはビックリして顔で 日本人は皆連れてくると喜ぶよ・・・と

私は「それは知らないけど 私は全く嬉しくない!」と正直に言いました。

たぶんですが、ほとんどの日本人は疲れてカサブランカに着いて こんな所に行きたくないと思うんです。

だってもっと大きなモールは 日本にたくさんあるので。

でも 気を使って苦笑いしてるんだろうな~と。

しかし そんなたてまえ的な事は気づかないんだろうと思いました。

でも私は自分にウソついてまで 気を使う気が無いので はっきり言いました。

気を使う=エネルギーが消耗するので。

 

それからのムスタファの気落ち仕方は 見事だな!と思うくらい 分かりやすい。

後部座席から見てても「ガックリ・・・」としているのが分かるくらい。

さて これから彼はどうするのか?

怒って不機嫌になるのか それともずっとしょぼくれているのか

ある意味興味がありました。

イスラム教の知人がいないので どんな行動をとるかは 興味深々だったんです。

 

笑ったのは助手席のK君に 「彼女は今とても疲れているから・・・」と

ぼそっと英語で言っていたのが まる聞こえ。

私が疲れているから この場所が気に入らないと思ったのか まあ 自分を慰めてるんだな~と。

 

その後ホテルに着いて また元気に笑顔になっていたムスタファ。

笑顔で荷物を運んでくれます。

すねたり 不機嫌にならない所が気に入った!と思いました。

当たりのドライバーかもしれない。

と思いつつ 疲れているので勘も何も働かない私がいました。

とりあえずシャワー!シャワー!しか頭に浮かんでこない状態だったので。

 

つづく