今日は晴れのち曇り。 今日は親の介護の関係で 藤沢に行くため、1日年休を取った。起床したのは6時である。カーテンを開けて窓の外を見ると、上空には青空に薄い雲が広がっていた。今朝の気温は13℃で弱い北よりの風が吹いている。東の空に厚い雲が広がっていたが、雲の上から朝日が照りつけていて、日射しが熱いほどに感じられた。
7時過ぎに家を出る。外に出てみると、湿った風がヒンヤリと感じられた。団地の木々の枝が風に揺れている。日野駅に近づくと、駅から日野自動車の工場に向かう人たちで歩道が混んでいた。人の流れを逆行するように駅に向かう。日野駅から電車を乗り継いで、藤沢に向かった。
藤沢に着いたのは午前9時である。その足で金融機関に行って、親が入所している老健施設の入所料を振り込むことにしたのだが、金額によっては窓口で手続きをすることになる。金融機関で親の本人確認が必要であると言われて、ハタと困った。保険証などは老健施設が預かっている。そのため、老健施設に事情を話し、保険証を取りに行く必要があった。
老健施設に連絡を入れて、親の保険証を返してもらうことについて了解を得たところで、老健施設に向かう。バスを待っている時間がもどかしく、歩いて行くことにした。藤沢駅から老健施設までは歩いて15分ほどである。
既に日は高く昇っていて、強い日射しが照りつけている。上空には薄い雲が所々に広がってるものの、日射しを遮るような雲はなく、かなり暑い。駅から施設までの往復を歩くだけで汗だくになってしまった。
金融機関に行って手続きを終える頃にはもう昼になっていた。日中は晴れて、強い日射しが降り注ぐ初夏の陽気となった。昼間の最高気温は25℃で、南よりの風が吹いている。とにかくいろいろと歩き回ったこともあり、まずはお昼を食べることにした。
藤沢駅北口に出て、サム・ジュ・モール商店街を西に向かって歩いて行く。やがて左手にダイエー藤沢店が見えてくる。ダイエー藤沢店の入口の左脇にファーストフード店「ケンタッキーフライドチキン ダイエー藤沢店」があるが、その正面にラーメン屋「豚仙人 藤沢北口店」がある。今日はこの店に入ることにした。
店に入ると左手に券売機があって、ここで食券を購入する。
券売機のボタンの上には「ご注文方法」「ニンニク、野菜、アブラの量についての説明文」が貼られている他、券売機の上に「限定麺」「限定トッピング¥50」と書かれたホワイトボードやテイクアウトメニューが置かれていた。
外は既に暑かったが、やはり初めて入る店では看板メニューを食べたいところだ。券売機の一番左上には「国産豚ミニラーメン(300g)チャーシュー(100g)+味玉セット」というボタンがある。本来1280円のところ、80円引きの1200円と表示されている。
このメニューが一番人気なのだろう。ちなみにこの店の麺の量はミニが300g、小が400g、大が600g、仙人が1000gとなっている。一般の店のラーメンの麺の量はだいたい200gだから、ミニでも一般のラーメン店のラーメンの大盛クラスはある。
とはいえ、自分的にはラーメンにはライスも欲しいところ。かなり逡巡しながらも、「ごはん」を注文することにした。
店は奥に厨房があり、その手前にカウンターがコの字形に配されている。正面のカウンターに重ねられたコップが並べられていて、その中からコップを1つ手に取って店の奥に進んだ。正面のカウンターには席は無く、カウンター席は向かい合うように10席配されているが、右手奥の1席は使用不可となっている。
壁には「追加トッピング」と書かれた紙等が貼られている。
カウンターに食券を並べて、料理を注文する。注文したのは「国産豚ミニラーメン(300g)チャーシュー(100g)+味玉セット」「ごはん」である。無料トッピングは「ニンニク普通」「野菜マシ」「アブラ普通」とした。デフォルトの野菜はモヤシひとつかみ分とのこと。「野菜マシ」はモヤシふたつかみ分といったところか。
席に座ると、卓上のポットからコップに冷水を注いだ。卓上にはポットの他、かえしと酢、粗挽きコショウ、一味唐辛子、箸が置かれている。壁にはティッシュボックスが吊り下げられていた。
しばらくして料理が一式カウンターの上に並べられた。
まず「国産豚ミニラーメン(300g)チャーシュー(100g)+味玉セット」を食べる。
ラーメンの麺は太い手もみ麺で、豚骨醤油スープに浸かっている。麺の上には山盛りの茹でモヤシと肉の塊のようなチャーシューが2個、味玉が1個載せられていて、刻みニンニクがトッピングされている他、もやしの上には背脂がかけられている。
最初にレンゲでスープを掬って飲んでみた。あっさりとした豚骨醤油スープは豚骨の甘みと醤油の旨味が感じられて美味しい。
今度は箸を取ってラーメンを食べる。とはいってもまずはモヤシを先に片付けなければ、麺は食べられそうにない。モヤシをスープに浸しながらひたすらモヤシを食べる。醤油ベースのカエシが絡まった背脂は甘くて旨味があって美味しい。これにモヤシを絡めれば、シャキシャキとした食感が加わって、食べ応えもある。
モヤシを片付けると、その下に麺が現れた。自家製麺製という麺は、ラーメン店「豚仙人」の製麺事業部門である松翔製麺製の麺である。麺を食べると、たっぷりのスープと刻みニンニク、背脂が絡まって口の中に入ってくる。国産小麦100%ブレンドの太麺は弾力のある歯応えがあって、小麦の豊潤な風味が美味しい。しばらくは無心になって麺を食べた。
チャーシューを食べる。厳選した国産銘柄豚を使用しているというチャーシューは脂身が比較的少なく、歯応えがあって美味しい。メニューの表記から考えると、チャーシューは1個100gあるので、かなりのボリュームである。肉の味が濃くて、食べ応えがある。チャーシューにかぶりつきながら、麺をすすった。
味玉はライスに載せて食べることにした。「ごはん」はラーメン丼よりも一回り小さいお碗に盛られている。
味玉をライスの上で半分に割り、カエシを少し垂らして食べる。半熟の味玉は甘くて美味しい。カエシが加わって、旨味が濃くてご飯が進む。味玉を食べてしまうと、再び、ラーメンを食べた。
麺をあらかた食べ終えると、ラーメンのスープをレンゲで掬ってライスに注いだ。残ったライスがヒタヒタになるくらいになったところで、雑炊のようにしてライスをかき込む。ニンニクのガツンとした風味に背脂の甘みとスープの旨味が加わって美味い。あっと言う間に「ごはん」のお碗が空になった。
最後にラーメン丼を傾けてスープを飲む。最後の一滴まで飲み干すと、コップに残ったお冷やを飲み干して完食。美味かった。ベルトがキツイくらいにお腹がいっぱいになってしまった。
店を出ると上空には雲が広がっていて、薄日が射している。昼間の最高気温は25℃で、真夏日となった。南よりの風が吹いている。湿度が高めで、南よりの風が涼しく感じられた。熱いラーメンを食べた後ということもあり、全身から汗が噴き出すようである。デイパックの中からタオルを取り出して、汗を拭いながら実家に向かった。
実家で片付けをすると、老健施設に行って所用を済ませた。その後、一旦実家に戻り、簡単に掃除をして、帰宅の途につく。日が暮れるにしたがって、雲の厚みが増してきて、日没の時刻よりも前にだいぶ空が薄暗くなってきた。
藤沢駅で買物を済ませて電車に乗る。夕方の帰宅ラッシュに巻き込まれてしまったようだ。小田急線藤沢駅の1番ホームは帰宅客で混み合っている。新宿行きの快速急行に乗ると、なんとか席を確保することが出来た。シートに腰を下ろすと、急速に睡魔が襲ってくる。町田駅に到着すると、JR横浜線に乗り換えた。
夜、日野駅に到着すると、電車を降りて駅の改札を抜けた。駅の外に出て空を見上げると、上空には霞のような雲が広がっていて、暗い空が白濁しているように見える。空気がジメッとしていて蒸すような陽気だったが、風が涼しく感じられた。