連休の狭間の今日は曇り時々晴れ。今朝は西の空には青空が見えているものの、東の空には薄い雲がかかっていて、朝日が薄雲を透かすようにして照らしている。今朝の気温は14℃で、弱い北よりの風が吹いていた。
当初は今日は午前中テレワークをする予定となっていたが、急遽、カレンダー通りの通常出勤となった。早朝に家を出ると、日野駅から中央線快速電車に乗って新宿に向かう。新宿駅に着くと、スーツケースを持った旅行に行く人たちで駅の構内はごった返していた。人混みを抜けて、コンビニで朝食を買うと、職場に向かう。職場のあるフロアの窓から外を眺めると、上空を雲がすっぽりと覆っていて、薄日が射している。市街地の西に見えるはずの山々の稜線は、雲に隠されてしまっていた。
午前中は外出したものの、昼前に職場に戻ってきた。日中は曇りで、上空一面を雲が広がっているものの、薄日が射している。昼間の最高気温は25℃をわずかに下回るくらいで、夏日とはならなかったものの、初夏のような陽気となった。日射しが弱いせいか、それほど暑くはないが、外を歩いていると少し汗ばむくらいである。南よりの風が吹いていて、風が爽やかに感じられた。
今日は連休の狭間ということもあり、比較的仕事も早めに終わったので、定時を廻って1時間弱が経過したところで、帰宅の途につく。まだ空は明るくて、帰るのも気が引けるくらいである。
今日は夕食を食べて帰ることにしている。今日も新宿駅周辺は混んでいるので、人混みを避けて立川で食べることにした。新宿駅の中央線下りホームに昇ると、目の前に通勤快速電車が停まっている。早い時間なので、それほど車内は混んでいなかった。
途中、三鷹駅で座ることが出来たので、ウトウトとしていると、電車が立川駅に到着した。電車を降りると、西に広がる雲が夕日で赤く染まっていた。
駅の改札を抜けると駅南口に出た。ペデストリアンデッキを歩いてアレアレア2の3階にあるラーメンスクエアに向かう。
昨年9月に閉店したラーメン屋「悟空」があった場所に先月の5日、ラーメン屋「麺や 独歩 立川店」がオープンしている。
今日はこの店に入ることにした。
店の入口右手に券売機がある。
券売機の上には各種中華蕎麦・つけそば・油そばの写真と特製・豚のチャーシューの枚数やトッピングが掲載されている。
券売機の右手にあるアルコール噴霧器兼検温器で検温と手指のアルコール消毒を済ませると、食券を購入する。ちなみに油そばは売切となっていた。
食券を買うと、店の入口に店員が待機していて、食券を店員に渡した。注文したのは看板メニューの「特製魚介中華そば」と「豚めし」である。店員に「当店の中華そばは普通盛りで通常のラーメン屋の2倍の量が入っています。小盛に変更することが出来ます。」と言われたが、「普通盛」で注文することにした。また「豚めし」はニンニクとタレのどちらかを選ぶとのことで、ニンニクで注文する。
店内は入口から見て右手奥に4人掛けのテーブル席が2卓と2人掛けのテーブル席が1卓配されている他、左手には厨房に面してカウンター席が3席配されており、その左手に4人掛けのテーブル席が2卓と2人掛けのテーブル席が3卓配されている。
入口で店員にお冷やを持ってカウンター席に座るよう案内された。入口を入ってすぐ左手に給水器の載った棚がある。給水器の脇には「あきしま名店 お散歩マップ」というパンフレットがうずたかく積まれていて、その右手に楊枝とティッシュボックスが置かれている。給水器の下の段には重ねられたコップが並べられていて、そこからコップを1つ手に取ると、冷水器で冷水を注いだ。
お冷やを持って、カウンター席に座る。卓上には煮干酢と白胡椒といった各種調味料と箸、ティッシュボックス、冷水のポットが置かれている。まずはお冷やを1杯飲み干すと、再び冷水をコップに注ぎ、卓上に置いた。
店内にもメニューが掲げられている。現金で追加の注文ができるとのこと。
最初に「特製魚介中華そば」が運ばれてきた。やや間を置いて「豚めし」が運ばれてきた。
さっそく箸を取って食べることにする。
大きな丼に入った「特製魚介中華そば」の麺は中細麺で、茶褐色のスープに浸かっている。麺の上にはチャーシューが2切れと味玉が1個、ナルトと海苔が1枚、メンマが載せられていて、スープには刻みネギが少し浮かべられている。
まずは「特製魚介中華そば」に添えられたレンゲを取って、ラーメンのスープを飲んでみる。いりこ煮干し、鰹など10種類の具材を贅沢に使用した魚介スープに醤油ダレを合わせたスープは比較的あっさりとした味わいで、魚介ダシの味わいが強く、奥深い旨味が感じられる。
続いて麺を食べる。手もみの中細麺は鈴めんオリジナル麺で、弾力のある歯応えにたっぷりのスープが絡まって口の中に入ってくる。つるつるとした喉越しとモチモチとした歯応えが美味しい。麺と同じように細くカットされたメンマがシャキシャキとした食感で、歯応えにアクセントを与えている。
麺を食べながらチャーシューにかぶりつく。肉塊のようなチャーシューは赤身と脂身の割合が2:1くらいあって、赤身は味が濃く、歯応えがありながらジューシーで美味しい。脂身は舌の上でとろけるような食感で、甘くて美味しかった。2枚のチャーシューの下にはカットされたチャーシューの塊が隠されていた。脂身は無く、歯応えのある赤身で、ガツンとした食感と肉の旨味が美味しい。
味玉はよく味が染みこんでいて、黄身の味が濃厚で美味しい。ラーメンに彩りを与えているナルトはフワフワとした食感で、スープを吸ってジューシーな味わいである。スープを吸った海苔は麺に絡みついて、そのまま口の中に入ってきた。
普通盛で麺の量が300g入っているという大盛の麺はなかなか食べ応えがある。麺をあらかた食べ終えたところで、「豚めし」を食べることにした。
今回選んだニンニクをトッピングした「豚飯」は小さなお碗にご飯を盛り、その上に刻んだチャーシューを散らして、フライドガーリックをたっぷりとトッピングし、刻みネギと刻み海苔を載せている。
まずはそのまま箸で食べる。フライドガーリックが香ばしい「豚めし」はチャーシューの旨味とフライドガーリックのカリッとした歯応えの組み合わせが美味しい。刻み海苔と刻みネギが食感と風味のアクセントになっている。
続いて「豚めし」にラーメンのスープをレンゲで注ぎ、雑炊風にしてかき込んだ。スープの旨味がご飯とチャーシューに絡んで、サラサラと美味しい。スープの旨味をたっぷりとまとったご飯が刻んだチャーシューとフライドガーリックと一緒に口の中に流れ込んでくる。スープを吸ったフライドガーリックはしっとりとした歯応えで、これがまた美味い。あっという間にお碗が空になってしまった。
最後にラーメンの丼を傾けてスープを飲む。一見すると濃く見えるスープはゴクゴクと飲める優しい味わいで、煮干しの旨味と醤油の旨みが重なり合って口の中に流れ込んでくる。スープの底に溜まっていたチャーシュー片がまた美味い。スープをたっぷりと吸ったチャーシューはジューシーで、味が濃い。もう一杯ご飯が欲しくなってしまう。
スープを飲み干すと、コップに残ったお冷やを飲み干し、完食。美味かった。満腹、満足である。
帰り支度をして店を出る。アレアレア2の建物を出ると、夜風が熱くなった体に心地よかった。ただ、風が少し湿っぽく、汗が額から滴り落ちる。カバンの中からタオルを取り出すと、汗を拭いながら立川駅に向かった。
立川駅から中央線快速電車に乗って日野駅に移動する。日野駅に着くと、改札を抜けて駅西口のロータリー前に出た。
上空には薄い雲が広がっているようだ。西の空には弦を引き絞ったような弓の形をした白い月が浮かんでいて、薄い雲を通して朧に光を放っている。少し気温も下がってきたようである。強い南よりの風が吹いていて、少し風が冷たかった。