今日は晴れ。今朝は上空に雲ひとつ無い青空が広がっていて、朝日が眩しい。今朝の気温は14℃で、南よりの風が吹いている。外に出ると、湿った空気がひんやりとしていて、風が涼しく感じられた。団地の植え込みに生えている草には朝露が付いて、朝日を受けて輝いて見える。上空をムクドリやカラスが飛び交っていて、遠くから鳥のさえずりが聞こえた。
今日は通常出勤のため、早朝に家を出た。天気予報によると昨日以上に日中は暑くなるとのことだったが、朝晩はまだ涼しくて寒暖の差が大きいのが悩ましい。電車の車内を見ていると、上着を省略して出勤するサラリーマンもちらほらと見られるものの、まだまだ上着は手放せない。今日は電車の車内は比較的空いていた。
電車に乗って新宿に到着すると、改札を抜けて地下道に入った。職場に着いて窓から外を見渡すと、西の地平線付近には霞がかかっていて、山々の稜線の淡いシルエットと一体化しているのが見える。東の空に昇ってきた朝日の日射しの強さが次第に増してきた。
日中は晴れて、上空には青空が広がった。雲らしい雲は1つも無いものの、霞がかったような青空が、初夏の太陽が照り付けて、空全体が眩しく見える。昼間の最高気温は31℃で、真夏日となった。湿度が低く、南よりの風が吹いている。外に出ると、燦々と降り注ぐ日射しが熱いくらいだが、乾いた風が心地よく感じられた。朝の気温と比べて17℃も差があって、季節外れの暑さに体がついていかない。街路樹の木々の緑が眩しく見えた。
夕方、日が傾いてくると、上空に広がった霞のような雲を透かして、夕日が空と街をオレンジ色に染め上げた。日が沈むと、西の地平線付近が赤く染まって、山々の稜線のシルエットが黒々と見えている。やがて、空が暗くなってきた。
夜、仕事を終えて帰宅の途につく。日が暮れてもまだ外は20℃以上あって、湿度があるせいか、蒸し暑いくらいである。仕事も忙しかったこともあって、精神的に疲れた。帰りに夕涼みと気分転換を兼ねてお茶をして帰ることにした。
先週と同じく、カフェ「コメダ珈琲店 新宿ファーストウエスト店」に向かう。最近はコメダ珈琲店に寄ることが多くなった。
店の入口を入って1人であることを告げると、店の一番奥のカウンター席に向かう。お冷やとおしぼりが運ばれてきたところで、メニューを注文した。注文することにしたのは先週食べられなかった「クロネージュ ブラックモンブラン」である。既に5月12日に販売再開となっているので、今日は食べられるかと思ったが、既に売り切れているとのこと。
2週連続で「クロネージュ ブラックモンブラン」に振られてしまうとは残念であるが、仕方ない。今日もケーキを注文することにして、注文したのは「珈琲所のティラミス」である。ドリンクは「ジェリコ 加賀棒ほうじ茶」を注文することにした。
注文を終えると、ビジネスカバンの中から文庫本を取り出した。お冷を飲みながら、本を読む。しばらくして、「珈琲所のティラミス」と「ジェリコ 加賀棒ほうじ茶」が運ばれてきた。
最初におしぼりで手と顔を拭くと、「ジェリコ 加賀棒ほうじ茶」を飲むことにした。
「ジェリコ 加賀棒ほうじ茶」は自家製コーヒージュリーに氷を浮かべた旨味のある一番茶の茎を焙じて作られる「加賀棒ほうじ茶」を使用したほうじ茶のドリンクベースを注ぎ、表面にホイップクリームを絞り、ほうじ茶パウダーをトッピングした期間限定のデザートドリンクである。太めのストローと柄の長いスプーンが添えられている。
ジョッキのようなグラスにストローを挿すと、勢いよくストローを吸い込んだ。ほろ苦いコーヒージェリーと一緒に香り高い加賀棒ほうじ茶のドリンクベースが口の中に噴き出してくる。和テイストのドリンクベースは、ほうじ茶の香ばしさとやさしい甘みがコーヒージェリーのほろ苦さと相性抜群で美味しい。香ばしさとスッキリとした後味が爽やかに感じられる。
ストローから口を離すと、今度はスプーンでドリンクベースの表面に浮かべられたホイップクリームを掬って口に運ぶ。ミルキーな甘さのホイップクリームとほうじ茶パウダーの香ばしさが合わさって、ほんのり甘くて和菓子のような味わいが美味しい。まるできなこ餅を食べているかのような味わいである。
「ジェリコ 加賀棒ほうじ茶」を少し楽しんだところで、続いて「珈琲所のティラミス」を食べることにした。
「珈琲所のティラミス」はコーヒーシロップを染み込ませたスポンジ生地の上にマスカルポーネを100%使用したチーズクリームとスポンジ生地を交互に5層重ね、表面にココアパウダーをかけて仕上げた本格的なティラミスのケーキである。ちなみに使用しているチーズは加熱済みとのこと。
ケーキにフォークを入れて口に運ぶ。ふわふわとしたスポンジ生地はほんのりビターで、コクのあるマスカルポーネチーズのコクや風味がしっかり感じられる。本格的なティラミスのおいしさにココアパウダーのほろ苦さがアクセントになっている。甘すぎず軽い口当たりで美味しかった。
ケーキを楽しんだ後、再び「ジェリコ 加賀棒ほうじ茶」を飲む。口の中のチーズの味わいがほうじ茶のドリンクベースと合わさって喉の奥に消えていくと、コーヒージュリーのほろ苦い味わいが口の中に広がる。ドリンクベースにホイップクリームが溶けて、ドリンクベースにクリーミーさが加わり、ミルクの甘さが口の中に広がったところで、グラスの中のドリンクがほとんど無くなった。
少し落ち着いたところで、サービスに添えられた豆菓子を食べることにした。
小袋の中には大小10個の豆菓子が入っていた。
お冷やを「ジェリコ 加賀棒ほうじ茶」の入っていたグラスに注ぎ、グラスの中を綺麗に冷水で溶かしながら、少しずつ冷水を飲んだ。その合間に豆菓子を食べ、再び文庫本を読む。豆菓子を食べてしまうと、「ジェリコ 加賀棒ほうじ茶」の入っていたグラスの中の氷をスプーンで掬って口に含んだ。氷を舌の上で転がしながらその冷たさを楽しんでいたが、氷が無くなると冷水を飲み干した。
短編小説を1つ読み終えたところで帰り支度をして席を立つ。伝票を持って、店の入口脇のレジまで行き、代金を精算すると店を出た。
新宿駅から電車に乗って日野駅に到着すると、電車を降りて改札を抜けた。夜、上空には暗い空に霞のような雲が広がっている。雲の合間から星が瞬いているのが見えた。
家路を急いでいると、湿度が高くて、空気がシメシメと感じられた。上着を着ていると、蒸し暑いくらいに感じられる。汗が額にじんわりと浮かんで、タオルで汗を拭った。