外国を旅行したり、その地に滞在したりすると、「所変われば、品変わる」で日本に無いような面白いものを発見することがある。
フィンランドで発見した建築・デザイン関係のチョット気になったものを少しずつ紹介していきたい。
その1として、「ドアのレバーハンドルに付ける戸当り」。
戸当りとは、ドアのレバーハンドルや握り玉が壁にぶつかって、壁を傷つけたりするのを防ぐもの。
フィンランドの学生寮の自室に取り付けられていたもので、レバーハンドルにゴム製の輪のような部品を取り付けるだけのローテク、ローコストな戸当り。
レバーハンドル自体のデザインを少々スポイルするものの、何かの事情で壁や床に戸当りを付けられないときには、それなりの効果がある。
これも、必要なところに必要なものを足していくという、アールト的発想(?)のデザインである。
日本でよく見かける、ドア本体上部に取り付ける金物のような戸当たり (上框戸当り)は、 フィンランドでは見かけることはなかった。
そういえば、フィンランドで、円筒錠の握玉 (通称、チューリップ) も見たことはなかった。
ドアノブのほとんどはレバーハンドルである。
【写真・撮影】 管理人