CWとは、トンツーの電信のことです
短点と長音の組み合わせで世界共通のA〜Zや数字、符号が
定められていて、現在では主にアマチュア無線で利用されています
マイクでしゃべる変わりに電信キーをたたいて通信します
一時は船舶無線等で使われた全盛期があったのですが
最近は衛星通信やインターネットが盛んになりCW通信は徐々に消えています
でんでんタウンではアマチュア無線専用の電子工作教室も開催しているので
CW練習器を作ってみることにしました
これがお仲間のYさんにお願いして作ってもらった発振基板です
子どもたちが扱いやすい5cm角基板になっています
トン・ツーという音は555というICで発振させて作ります
写真真ん中の黒いのが555です
こんなふうにしてみよう 構成をスケッチしました
部品はこんな感じです
音質も音量もボリューム式にしました
お仲間のEさんがちょいちょいとハンダ付け
こんな感じかな、、
ちゃんと音が鳴ったので格好よく組み込みましょう
基台の材木に基板とボリューム板を取り付けました
キーはアルミ板で接点には導通をよくするためハンダを盛りました
キーのつまみはお仲間のIさんが木工作で作ってくれました
良い感じに仕上がりました^^/
毎月開催のアマチュア無線専用の教室、FBキッズ
教材はこのCW練習器です
でも教室当日、他のロボット競技会や検定試験と重なったりして
初のメンバー全員欠席となりました
なのでその日はまた次回の実験教材をお仲間のOさんが作ってくれました
ダイポールアンテナの電流分布の判り易い実験装置です
共振すると真ん中のLEDが点灯します
※LEDにはショットキーダイオードが並列に接続されています
LEDを点灯するだけの電流が発生しているんですね
共振とは大事なもので、当日144MHzで発信させたアンテナの近くに
430MHzのアンテナを近づけても共振せずLEDは点きませんでした
144NHz用のアンテナを作って近づけるとLEDはちゃんと点きました
周波数が違うといくら近くに持っていってもLEDは点きません
共振しないとアンテナとして働かないのですね
共振周波数fは1/2π√LCで計算できます
その時の波長λは、c/fで計算できます
周波数の単位がMHzの場合、300を周波数で割ってやれば波長が出ます
例えば144MHzの場合は、300/144=約2mとなるので
144MHz帯のことを「2m(ツーメーター)バンド」と呼んでいます
共振したアンテナに生じる電流の最大点は1/2の真ん中にくるので
1/4波長の導線を左右に伸ばし、そこへ給電すると共振してエネルギーを空中へ放射します
実際には導線の太さ等が影響するので短縮率0.95等を掛けて少し短くします
上が片方約50cmで全長約1mの144MHz用のアンテナ
下が片方約17cmで全長約35cmの430MHz用のダイポールアンテナです
当日は2mバンド(144MHz)と430MHzバンドを使って実験しました
今では教科書にこのようなことが書いてあるので
「なるほど」と実験も簡単ですが
発見した人は何度も実験を繰り返し、方程式を導いたのですから
すごい偉業ですね
夜など、遠くと交信してふと夜空を見上げると
へー、この空を電波エネルギーが伝わっていって
通信ができるんだなあ、、、とつくづく思います
CW通信は音声信号を持たないのでしゃべる通信よりよく届きます
ちょっとモールスを覚えてアマチュア無線機器で受信すると
外国の局がたくさん聞こえますよ
みんなキーをたたいて交信しているんだなあ、、、、
アマチュア無線は壮大な地球規模の科学実験なんですね。