前回書いた「蹄病治療」ですが、これは当然ながら薬も市販されてません。獣医師が処方して、という処方薬になります。従って、この治療に挑戦してみたい方は、当院にご連絡ください。クラムボン動物病院 までお願い致します。治療予算は大体1万円/月、程度になるかと。当院では、治療を「やりっぱなし」には致しません。必ず継続して状況をお伺いして、変化に対応できるようにします。これは小動物臨床のテクニックなんですけど、馬の先生はなんか、そういう事をしない方が多そうで。なぜでしょうか?今はスカイプもあるし、カルテの共有も簡単にできるはずなんですけども。
ところで、岐阜大学の馬術部厩舎が火事になってしまったそうで。馬は可哀そうなことをしました・・・・。こういう時って、どういう訳か、馬を厩舎から引き出すのは極めて難しいらしい。余程信頼している人でないと、怖がっちゃって馬房から出ようとしないらしいのだ。
原因は漏電らしいとの事、おおかた扇風機じゃないかと思うんですが。厩舎はとにかく埃っぽくて不衛生になりやす。漏電しやすい条件が揃っているからね。。。
という事で、厩舎。裸蹄管理してると、馬房が汚いとか不潔という不満がどんどん出てくる場合が多いんです。そのせいで裸蹄管理がうまくいかないのではないか、という。実際にはそんなことはないのだけど、別の意味で不潔・不衛生な環境ってどうにかならんのか、と考えている人は多いと思う。裸蹄管理していなくても、この時期、厩舎の臭いが凄まじくてウンザリ・ついでにサシバエ被害のすさまじさにげんなり、というケースが多いんじゃないでしょうか。
最初は自分とこの大学の馬術部の臭さに唖然としたんですよ。府中の街中にあんな臭い場所がある、というの、信じられなかった。あまりに臭うので、これって馬の体臭なのかと勘違いしてたくらい。そんな筈ないですよね。「臭い」はその場所の衛生管理レベルを如実に物語ります。仮にも獣医学科があって、獣医科の学生も結構在籍してた馬術部がそれだもん、そういうとこにいた人達が、今JRAの偉いさんだったりします。大丈夫なのか??クサい中に動物を放置するというのは、一種の虐待だと思う。
そしたら、たまげたことに、そこらの動物病院やらペットショップやら、動物関連の施設って、基本「臭い」ことに気がついて。つまり、動物病院ですら、肝心かなめの「衛生管理」がなってない、という事。やんなって、自分の病院については、絶対に臭わないように対策を立てまくりましたが。
衛生管理は結局「掃除」なんです。これがしやすいかどうか。しかし、大動物の厩舎だと、なんかうまくいってない場合が多そうで。その辺について書いていきます。