本屋さんでこの本のタイトルが目について,手に取ってみました。
そしてカバーに記載された「30年続く「不信感」はどこから来たのか。
日本のマクロ安定化政策の「歪み」。
様々なデータをもとに検証する。」というキャッチコピーを見て読んでみ見ようと思いました。
著者は日銀出身で現職は日本証券アナリスト協会専務理事です。だから日銀のすべてを理解したうえで書かれていることがよくわかります。
同じ日銀出身でも前日銀副総裁の岩田規久男氏とは少し違った見方をしています。
まあ岩田氏は黒田さんの信者だからね。
2013年に黒田氏が日銀の総裁に就いてからずっと追い求めてきた政策「2%のインフレと2%の実質成長」ですが,まったく成果があがっていないのが実情です。
90年代後半から2000年代にかけてデフレ下にあった日本において,成長できないのはインフレ率が低いからだという論が高まった上での政策ですが,ここまで成果がないということは、何かが欠けていたと言わざるを得ません。
本書ではそれを様々なデータから検証して,今後はどのようなマクロ政策を目指していくべきかを提言しています。
ところで旧統一教会問題について。
岸田さんは問題がある団体だから関係を持たないことを党のガバナンスコードとするとしていますが,ボクには理解できないことが二つあります。
1 「問題がある団体」だと断定しているのに文化庁が宗教団体として認証しているのはなぜか。
法改正をして認証取り消しを行うという話がなぜ出てこないのだろう。
2 自民党の多くの議員が旧統一教会と関係があったようですが,彼らの多くは旧統一教会と関係がある団体とは知らなかったと言ってます。
ならば,名称変更を認め たことに問題がありそうです。
やっぱり前川さんが正しいということでしょうか。
この問題が立ち消えになったことも不思議です。
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