
多摩川の一滴が岩の間から滴り落ちること知られる笠取山に登ってきました。
一人なので,5:20に自宅を出て上野原ICで下りて小菅を抜けて作場平の登山口に向かいました。
駐車場には7:30過ぎに着きましたが,平日とあって駐車場には10台ほどしか止まっていませんでした。

青空が広がっていますが,半袖では肌寒く,Tシャツの上に長そでのシャツを羽織って出発。

新緑の葉の間から木漏れ日の差す緩やかな傾斜の登山道を一休坂分岐を目指して登ります。
沢に沿って登っていきますが,昨夜の雨で沢は増水して少し濁っていました。
それでも川底の花崗岩が砕けた砂がとても綺麗です。

この山はコースが多岐にわたっているので,今日は一休坂分岐を直進してヤブ沢峠を目指します。
次第に沢が細くなって水辺にはクリンソウが目につくようになりました。

可愛い花ですね。
ヤブサワ峠まで登れば笠取小屋は林道を歩いて15分ほどです。
以前は小屋の周りに鹿がいたのですが,最近は駆除しているせいか見当たりませんでした。

ここから雁峠分岐までは木道を歩きます。
新緑も綺麗。

分岐の手前に分水嶺があって,多摩川,荒川,富士川と掘られた石碑が設置されています。

では,多摩川の最初の一滴を見に行きましょう。
その前に,分水嶺から山頂の写真を撮っておきましょう。

かなりの傾斜があるのがわかりますね。
ボクは山頂に直接向かわずに多摩川の最初の一滴がしたたり落ちる水干に向かいます。

最初の一滴。

この先から山頂に向けて急登が始まります。
そして,途中からシャクナゲの群生地が現れるのですが,なんと少し時期が遅かったようです。
例年この時期が満開なのですが,残念。
山頂の標識の実呉川にシャクナゲの木があるのですが,写真には全く写っていませんね。

少し探して見つけました。

まあこんな年もあります。
山頂の少し先に開けた場所があるので,そこでランチとしました。
富士山は雲の隙間からようやく見える程度でした。

眼下には分水嶺に続く登山道が見えます。

帰路はここを通って笠取小屋まで下り,水場に向かいました。
冷たくてとても美味しい水です。

いつもペットボトルに入れて持ち帰ります。
このお水で入れたコーヒーは格別です。
駐車場に戻って時計を見ると12:45。
小菅の湯で汗を流しましょう。

ここの温泉は薪で沸かしているそうです。
アルカリ泉のお湯にゆっくり浸かって,お肌がつるつるになりました。
満開のシャクナゲを見ることはできなかったけど,楽しい山行となりました。