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Blog☆HiloⅡ

Remember 記憶の科学:しっかり覚えて上手に忘れるための18章:リサ・ジェノヴァ (著), 小浜杳 (翻訳)


ボクは高齢者なので,年々物忘れがひどくなっていることを自覚しています。
そんなとき,この本のカバーに記載された以下の紹介を読んで興味を持ち,引き込まれるように読みました。
「先週見た映画のタイトルは何だっけ? どうしても思い出せなくて苦悶する――そんな経験はないだろうか。だが、大多数の人はこうした物忘れを心配しなくても大丈夫。記憶はすばらしい能力だが、完璧とは程遠いのだ。全米ベストセラー作家の神経科学者リサ・ジェノヴァが、脳が記憶する仕組み、記憶力増進の秘訣、物忘れの真実など、記憶の驚異のパワーと弱点をわかりやすく語る。記憶力を最大限に活用するための画期的なガイドブック。」
著者は,作家であり神経科学者です。ベイツ大学で生物心理学の学位,ハーバード大学で神経科学の博士号を取得した方です。
よって,記憶に関する基本的な解説から始まります。
ワーキングメモリーとは=今この瞬間に情報を意識にとどめておく力
マッスルメモリーとは=昔習ったスキルを再現できる能力*例えば(自転車の乗り方など)
エピソード記憶とは=人生で起きたことに関する記憶
初めて聞く言葉ですね。
さらに読み進むと。
認知症による物忘れと年齢相応の物忘れの違いとは何でしょうか?
それって気になりますよね。
ボクはしょっちゅう物忘れをします。
もしかしたら「認知症」と思うこともたびたびあります。
ところが著者の体験を読んで安心しました。
著者は,駐車場に戻って来たら車を止めた場所がわからなくなって,リモコンキーを押し続けたことがあるそうです。(海外ではリモコンキーを押すとハザードランプが点滅する,ホーンが鳴るような装置が付いている)。
これには本を読みながらうなずいてしまいました。
ボクにとって「あるある」なんです。
ところがこれは駐車場所に注意を払わなかったことが原因であって認知症とは限らないというのです。
なるほど。
注意を払うとは具体的にどうすればよいのか。
例えば,車を止めた位置がわかるように写真を撮っておけばよいということです。

また,のどまで出かかっているのに人の名前が思い出せないことがありませんか。
ローマの休日の主人公は誰でしたっけ?
顔もよくわかっているのに名前が出てこない。
度忘れというやつですね。
これは専門用語で「舌先現象」というそうです。
これも記憶障害の一つではあるけど,心配はいらないそうです。
科学的に丁寧に記載されていますよ。

高齢になれば体に変化が出て当たり前。
しわが増える,白髪が増える,老眼になる,体力が低下する。
だから記憶力が衰えるのは正常な老化現象なんです。
ところが記憶力が低下すると,認知症を疑ってしまいますよね。
ボクも少し気になっていましたが,この本を読んですごく納得しました。
記憶力の低下に打つ手がないわけではありません。
その答えは,この本を読めば解消します。
是非読んでみてください。
お勧めの一冊です。
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