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このタイトルだけではまったく内容が見えませんが,井上靖氏の『氷壁』にかかわる作品です。
ブックカバーに概要の紹介が以下のように記載されています。
「冬の北鎌尾根で凄絶な最期を遂げ、井上靖『氷壁』のモデルとされた松濤明。第2次RCCを創設して日本のアルピニズムを牽引した奥山章。芳田美枝子は,風雪の北鎌尾根に消えた松濤を上高地で待ち続けた女性として『氷壁』のヒロインのモデルとなり,のちに奥山章と結婚して,戦後日本のアルピニズムの発展を見つめ続けた。松濤明,奥山章のふたりのアキラの知られざる登山史の断片を往復書簡で描いた話題作。」
ボクが『氷壁』を読んだのは学生のころだったと思います。
まだ穂高を見たこともなく憧れの山でした。
半世紀近くが経過してこの本に出合い,日本のアルピニズムの草創期を改めて振り返ることができました。
美枝子さんが松濤さんに出会ってから75年も経過していますが,その当時の穂高はどんなところだったのでしょうか。
偶然ですが,昨年秋に穂高に登りました。
当時とは比較にならないような居心地の良い山小屋で美味しい食事つきです。
そうした違いはあっても,山の姿は当時のまま。
そう思うと山の魅力を改めて感じてしまいます。