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Blog☆HiloⅡ

パレスチナとイスラエルに平和が訪れる日が来るのだろうか


ハマスが昨年10月7日に行ったイスラエルへの奇襲攻撃から4か月になりますが,一向に解決のめどが立ちません。
この地について過去を遡れば,2000年以上前にパレスチナにはユダヤ人の大国があったことに行きつきます。
しかしユダヤ大国がローマ帝国に滅ぼされた後に,その地にアラブ人が住み着いたのです。
どちらにも土地の所有を主張する気持ちがあることはよく理解できますね。
しかし,この問題をこじらせたのはイギリスです。
イギリスは第一次世界大戦後の中東問題に対して、三つの協定を結びました。
1.ユダヤ人に対してパレスチナをユダヤ人居住地とする。
2.パレスチナをフランスと山分けする。
3,アラブ人に対して,アラブ人居住地として独立支持を約束する。
これが有名なイギリスの三枚舌外交と言われている協定です。
そして,オスマン帝国の領土は英仏間で山分けされることになりました。
移住したユダヤ人と先住のパレスチナ人との間に衝突が続く中,1947年には国連決議がパレスチナ分割決議を採択ます。
そして,パレスチナの地がユダヤ人とアラブ人に分けられて,翌年ユダヤ人がイスラエルの建国を宣言しました。
国として認められたのがイスラエルだけというところに問題がありますよね。
ここからさらに第一次中東戦争へと続くのですが,現在ではアメリカがイスラエルに肩入れしている状況です。
当然イランやロシアが黙っているはずがなく,ぐちゃぐちゃになっているわけです。
でもね,客観的に考えれば,パレスチナの方が気の毒に思えませんか。
かつてはPLOのアラファト議長がうまく仕切っていた時期がありました。
しかし彼の後継がいなかったことがパレスチナにとって一番大きな痛手だったのではないだろうか。
現在のアッバス議長は自治区を完全に機能不全に陥らせています。
そこに入ってきたのがハマスということですね。
しかし,人々はなぜ自分たちの力で自治区を守ろうとしないのか,なぜハマスに頼るのか。
アッバス議長に代わる人材が出てこないことが不思議です。
だからと言って世界はパレスチナを見捨てるわけにはいきません。
ここは大手術が必要だと思うのです。
例えば,ガザはイスラエルに明け渡す。
その代わりにイスラエルが占領するヨルダン川西岸をパレスチナに返還する。
そして,パレスチナを国として認める。
トップの写真の新聞記事によれば,イギリスはその承認を検討するとしていますね。
もうこうした単純な解決法しかないのではないか。
各国が同意して,国連が主導すれば可能だと思うのです。
ただし,パレスチナはハマスとは決別してアッバス議長の後任を決めるための努力が必要です。
ハマスもかつてはガザ地区で社会福祉活動のようなことを行うまともな団体だったんですけど,今やテロ組織になってしまったことが残念です。
そのことは以前アップしたのでこちらをご覧ください。アッバス議長もダメだけど,ネタニヤフ首相も国を治めることができていませんね。
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