
著者の柳沢高志氏は日本テレビの菅官房長官番の担当記者を6年務めており,菅総理誕生から翌年の「総裁選不出馬」までの実態と菅義偉氏の実像を描いた政治ノンフィクションです。
カバー裏には以下の記載があります。
「岸田に改革はできない。」菅は「岸田は総理にふさわしくない」とたびたび漏らした。その真意はどこにあるのか,なぜその岸田に負けたのか。安倍・麻生との確執から,河野・小泉との本当の関係まで,担当記者だからこそ書ける菅義偉の実像。
菅さんは官房長官として安倍総理を支えながら,自分の方が優れた総理になれるという自信があったのでしょう。
しかし,やることなすことすべて裏目に出てしまった。
自民党という伏魔殿の中で自ら沈んでしまったということでしょう。
結論としては,菅さんは最強の官房長官であって総理の器ではなかったということ。
そこに自分で気が付かなかったんだろうか。
でもね,彼が自信満々に行った政策の「携帯料金引き下げ」,「ふるさと納税」,「インバウンド」はボクにはすべて愚策としか思えません。
ブログの中でたびたび書いているからここには書かないけど,例えば「携帯の料金について」。
契約者のすべてが料金引き下げの恩恵を受けるのなら理解するけど,ネット契約に変更した一部の人だけの料金が安くなったというだけの政策です。
そういうことまで彼は理解していないんだろうね。
そもそも未だにガラケーを使っているのだから。
そんな人に「デジタル推進」なんていってほしくないよね。
そして,「岸田は総理にふさわしくない」と言ってたのに,岸田総理の支持率は依然として高い。
これにはどう答えるのだろう。