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Blog☆HiloⅡ

転生 満州国皇帝・愛新覚羅家と天皇家の昭和:牧 久 著


愛新覚羅溥儀について記載された文献は何冊か読んでいるけど,日本が起こした戦争に翻弄されて,ソ連,中国からも戦犯とされた数奇な運命を送ったことを改めて認識しました。
清朝のラストエンペラーとして生きてきた溥儀は関東軍に担がれて満州国初代皇帝となります。
しかし,戦後はソ連に抑留されて,その後戦犯として中国へ送還されます。
さらに中国では共産党の文革の嵐にさらされて,不遇な最期を送ることになります。
一方,弟の溥傑は日本人の浩と結婚し,終戦直後に生き別れとなり,溥儀と同様に戦犯としてつらい日々を送るりますが,浩と再会を果たして晩年は溥儀とは違った運命をたどります。
ふたりの人生は,日本と天皇家とも大きなつながりを持ち続けたのですが,もし戦後に満州国皇帝・溥儀が日本に亡命していたらどうなっていたのだろう。
そんなことを考えながら読み終えました。

あとがきには以下のような記載があります。
「ロシアがウクライナを武力で侵略し,それを拡張していく過程は,かつて日本が満州事変から満州国の建国,日中戦争へと突き進んでいった歴史を思わせる。21世紀になってもまた過去の歴史が繰り返されるのだろうか?人類が再び過去と同じような悲惨な結末を繰り返さないことを祈りたい」
しかし,侵略から1年が 経過しているが未だに平和が訪れる兆しが見えません。
悲しい現実です。
そして,世界中で争いが続いていることも事実なんだよね。
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