ドイツの首相を務めたメルケルさんが出生してから,4期16年の首相任期を終えるまでの出来事が綴られています。
彼女は牧師の娘として東ドイツで生まれ育ちました。
ライプツィヒ大学を卒業し,科学者として科学アカデミーに勤務しますが,ベルリンの壁崩壊を目の当たりにして政界へと進みます。
そして40歳で環境大臣の職を経て51歳で首相になります。
首相在任中にはEUに尽力を尽くし,トランプ,プーチン,習近平とも対等に渡り合いました。
そしてなんといっても大量の移民を受け入れたこと。
それは彼女の育ってきた環境が大きく影響していると言えるでしょう。
ドイツ国内でも賛否両論がありました。
当然トランプはぼろくそに非難しました。
この作品はプーチンのウクライナ侵略が始まる前の昨年11月に出版されています。
メルケルさんが現役であったらどのような政策を取ったのでしょうか。
トランプに近いイギリスのジョンソン首相とは一線を画していましたが,フランスのマクロン大統領とは基本的には協力関係にあって,特に新型コロナウイルスの流行で打撃を受けたEUの経済支援策では共に陣頭指揮を執りました。
また,メルケルさんはプーチンによるクリミアの併合に心を痛め,プーチンに対して粘り強く考えを改めさせようと努力したことが記載されています(うまくいかなかったという批判もありますが)。
メルケルさんは自身のプライベートについては一切明かさず,賃貸アパートで夫と二人で質素に暮らしていました。彼女にとって唯一の息抜きの時間だったのでしょう。
退任後は表に出ることはなく,自ら政権を投げ出したにもかかわらず派閥の長に居座っていた安倍さんとは違いますね。
ところで岸田さんは9月に安倍さんの国葬を行うと発表したけど,ボクには全く理解できません。
安倍さんを支持しないと答えた人の支持しない一番多くの理由が「人柄が信頼できない」だったことを覚えていますか。
ボクは日本にもメルケルさんのような首相が現れることを期待します。
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