最近、立て続けに動作しなくなっていた腕時計の電池交換を自力で行ったので、調子に乗ってカシオの電波ソーラー腕時計も電池交換してみようと思ったのである。
カシオのウェーブセプターWVH-100Jは、カシオHPの取説一覧にも無いような古い機種です。時計の表面に光が当たれば液晶のみ表示しますが、電池が完全放電してしまっているので、針は動作しません。
外観も相当傷んでいるので、メーカーへ電池交換依頼するのもためらわれます。ムーブメント部分が壊れていたら、高額な充電式電池を交換しても無駄になります。自分で電池交換をやれば、仮に失敗しても電池代だけの損失ですみます。
裏蓋は微小なプラスねじで留まっているので、精密ドライバーを使ってネジ頭を潰さないように緩めます。裏蓋と、内部のプラスチックのカバーを外すと基板が見えます。基板には薄い金属のカバーがかかっており、電池を押さえています。この金属カバーは基板の端のポッチに留まっているだけなので、注意深く基板を持ち上げて精密ドライバーを使って外します。基板上部は本体から外れないようなので、無理して基板を取ろうとしない方がいいようです。あくまで、基板を浮かせてカバーを外すという方法です。
上手く、金属カバーが外れたので電池が取り外せます。電池の絶縁シートは交換後も使うので、無くさないようにします。
電池の型番を確認しようとしますが、文字が小さいのと文字の上に別途刻印があるため良く読めません。写真で撮って拡大してみると「CTL1?25」と見えます。ネットで検索したみると、カシオ用の保守電池として「CTL1025」というのが該当しそうです。商品の写真と現物を見比べたら、同一の物のようなので1個注文しました。密林(仮称)で、送料込み1個2,310円と高価です。(失敗したらいたいな)
数日後、CTL1025が到着しました。
電池が到着したので、交換して組みたてるだけです。分解した時、電池から取り外した絶縁シートを忘れずに貼り付けます。組み立てのコツですが、時計には4つのボタンがありますが、それをドライバーで外側に出すようにセットしないと基板がひっかかって、うまく収まりません。それに気づくまで「なぜ入らないのだ?」と悩みました。組み上げたところ、動作し始めたのでムーブメント自体は壊れてなかったようです。これで、古くてほたっていた腕時計が全部復活しました。