2019年春の「おおさか東線」新大阪駅延伸開通にむけて、各所で着々と準備が進んでいます。新大阪駅では、2011年から行われてきた、大規模な駅改良工事がようやく完成し、2018年7月23日から、一足先に供用開始されることになりました。7月4日現在、1,2番線へ降りる階段は、まだバリケードで塞がれていますが、柱の番線表示など、もう準備は整っている感じです。
今回の改良工事は、まず4本あった島式ホーム(旧11~18番線)の東側(写真奥側)に、新たに1本島式ホームを増設し、東側から順に配線を付け替えていき、一番西側の旧11、12番線を、おおさか東線(梅田貨物線)用とするものです。配線付け替え工事にあわせて、新大阪駅在来線のホームのりば番号も変更されました。2018年6月24日から、旧11番線が1番線になり、新しい在来線のりば番号は、1~10番線となりました。
新1,2番線京都方です。1番線、2番線とも、「281系」、ちょっと離れて「283系、287系、289系」用の停止位置表示板が用意されていますので、梅田貨物線(天王寺)方面から京都方へ向かう特急は、1番、2番、どちらからでも出発できる構造のようです。出発信号機にはまだ「×」マークがついていますが、両番線とも2基の信号機があるので、おそらくそれぞれ左上がおおさか東線放出方(梅田貨物線上り)、右下が東海道本線上り外側線へのものかと思われます。
新3番線ホームから京都方をみた配線(2018年7月4日現在)です。すでに、大鉄工業さんのサイトにある、最終配線になっているようです。左奥の2本は、吹田でわかれ、宮原の横を通って尼崎までつながっている北方貨物線。その右側2本が、もうじきおおさか東線が乗り入れる梅田貨物線。梅田貨物線上り線は、新1番線の西側に通過線が残りましたが、下り線は、新1~3番線のどれかを通過しないといけない構造のようです。梅田貨物駅なき今となっては、貨物列車、桜島線方面しか走ってないので、ほとんど支障なし、ですね。
ちなみに、新4番線京都方には、683系に並んで、383系の停車位置表示がまだ残されていました。新4番線からは、上り外側線のみ出発可能なようですが、おそらく大阪駅発京都方面の特急が、ここを使うようです。
JR西サイト発表によると、7月23日以降の各番線着発列車は下記のとおりです。
1番線:おおさか東線(2019年春以降)、京都方面(はるか、くろしお)
2番線:おおさか東線(2019年春以降)
3番線:関西空港・和歌山方面(はるか・くろしお)
4番線:金沢方面(サンダーバード)
5番線:京都方面(快速・新快速)
6番線:京都方面(普通)
7番線:大阪方面(普通)
8番線:大阪方面(快速・新快速)
9番線:鳥取・倉吉方面(スーパーはくと)
10番線:福知山・城崎温泉方面(こうのとり)
阪和線方面、いままで上下方向とも同じ番線に発着していたのが、7月からは別島別番線になるのでわかりやすくなります。これで、関空へ向かう予定の外国人観光客のみなさま、予定外の京都観光をしなくてすむかもしれません:)。また、阪和線、東海道線特急列車が、上下方向それぞれの専用番線にまとめられるので、新大阪始終着運用などが組みやすくなるかな。
さてあとは、2023年開業予定の「北梅田駅」。そして、2031年春開通予定とされる、伝説の「なにわ筋線」開業を待つばかり。新大阪=北梅田=JR難波がつながれば、福島駅下で、「なにわ筋」(府道41号線)をせき止めて走る「はるか」や「くろしお」の姿も見納めか、、まだまだ先ですけど:)。なにより、微妙な立ち位置だったJR難波駅、1996年の地下化以来、35年ぶりに、その準備工事が日の目を見ることになるわけでして。。インフラ工事というのは、本当に息の長いプロジェクトであります:(。
関連記事:関西鉄道業務報告
by taniyan
にほんブログ村
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます