JR篠ノ井線、村井駅。いよいよ2021年12月4日から解体工事開始。新しい橋上駅舎建設に向けて、改築工事が本格着工されます。1902年の開業から119年。現在の駅舎は1922年(大正11年)に建てられたものを改修し、維持してきたものとのこと。
屋根は吹き替えられていますが、柱は往時の面影を残しています。子供の頃遊び場だった、貨物積み下ろしヤードは駅舎南(写真右側)にありました。有蓋貨車からおろされた山のような家畜の餌に飛び込んだり、2軸貨車を突放組み替えする駅員さんに遊んでもらったり、もう半世紀以上も前のことになってしまいました。国鉄時代、北海道ワイド周遊券の発券に手間取り、事務室の中に入れていただき、お茶まで出していただいた、思い出の建物です。中学生の頃、箱いっぱいのベルマークを鉄道荷物で発送したこともありました。
村井駅東西両側には、石油タンクがあり、平成に入ってもしばらくはタキが停まり、積み下ろし作業をしていました。毎朝8時過ぎ、篠ノ井線上り本線上に停まった貨物列車から、タキを引き剥がして東側へ引き込んでいたスイッチャーの車庫、現在は完全に取り壊されてしまいました(写真は2021年1月頃。現在は車庫、線路とも全て撤去)。東西引き込み線へのポイントも全て撤去され、11月現在、完全な直線レールになっています。
2021年11月現在の駅南側、スイッチャー車庫があった付近の様子です。完全に更地化されています。ナガノトマトの工場は半世紀前と変わらず、今日もトマトジュースを作っているようです:)。
駅北側、松本駅方面にあった渡り線ポイントも全て撤去され、その痕跡が踏み切り踏み板上に残るのみとなってしまいました。これで村井駅は、平田、広丘と同じ、本線上の通過駅となってしまいました。
駅西側にあった引き上げ線の線路も、すべて撤去されてしましました(写真は2021年6月頃)。西側のプラットフォーム跡はまだ残っていますが、いずれ解体されてしまうことでしょう。
2024年(令和6年)には、新しい橋上駅舎が完成する予定です。いままで「裏側」感が否めなかった駅西側ですが、今後変わっていくことでしょう。
それまでの約2年間、写真の仮設駅舎が活躍します。当面は、中の改札を通り、従来の跨線橋を渡ってホームまで行くルートになるようです。いままでお手洗いがあった場所に作られていますが、ご用の際は当面は改札外、駅南東の仮ロータリー横の施設を使うことになります。
また工事進捗等、逐次報告させていただきます。
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by taniyan
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