信州小谷村(おたりむら)。北アルプスの北端、新潟県境の村の、さらに山深く分け入ったところに、小谷温泉郷があります。その昔は、地元の人以外でここを訪れるのは山屋さんぐらいだったのでしょうが、いまでは立派な道路が整備され、里から20分あまりで訪れることができます。
上杉謙信が武田信玄に塩を送ったとされる塩の道、今でいう国道148号線から東に分け入った先に、標高1963mの雨飾山があります。新潟県境にあるこの山の、長野県側山麓にある小谷温泉郷には、数件の宿があります。もちろんこれらの宿でも、日帰り温泉が楽しめます。
小谷温泉郷でおすすめなのは、雨飾荘のすぐそばにある「村営露天風呂」。付近の宿の日帰り入浴は、ほとんどが15時で終了なのですが、ここだけは20時までOK。148号線から小谷温泉郷方向に登り、山田旅館を過ぎて道幅が急に狭くなり出したあたりの右側に入り口があります。
林道沿いにある、車数台分の駐車スペースの直ぐ下にある石段を登ると、そこはいきなり四畳半ほどの露天風呂。男女混浴、、ではありません。受付はなく管理人さんもいませんが、洗い場(屋外)や脱衣所はきれいに整備されていて、山の中にある、まさに自然の露天風呂です。料金は決められておらず、脱衣所に設置してある料金箱に「寸志」をいれれば入れます。藪の中にある露天風呂のため虫に悩まされましたが、野趣に富んだ温泉を楽しめました。ただし、週末などは結構混み合うようです。できれば平日の夕方(付近の宿が夕食時間帯のため比較的すいている)を狙ってみてください。
※旧ブログサイトから記事移動(2017/04)
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