とらいさぽーと

少数派

大多数の人が気にも留めないことに興味を強く持ち、

そこを深く追求する、しないと気が済まない人たちがASDスペクトラムの人たちの中にいます。

世の中のなんの利益にも得にもならないようなことに夢中になるタイプの人。

それが本人の趣味の枠で収まっていたら良いのですが、

現実社会との境目が怪しくなってくると、それはもういけません。

 

大多数ではないほうの独特の感性や世界観を他の誰かと共有しようにも、

もともと独特なので仲間作りは難しくなります。

私は周りとは違うのよね~、まわりが私の世界についてこれないから仕方ないよね~、と、

そこまで達観できれば本人は我が道を行くで楽なのでしょうが、

周りからすると、やはり浮いている人、変な人だと思われる。

下手をすると協調性が無い人だと誤解をされてしまいます。

しかし少数派としての自分を否定して多数派に合わせようとすると、

二次的障害が出てきてしまいますし、苦しいですよね。

 

「共に学び、協力し合い助け合うのが良いことだ!(=出る杭は打たれる)」という集団心理が働く環境で無理に自分を合わせようとすると、

あ~あ、もう行くの嫌だ~!となってしまいます。

少数派の自分を大切にしながら、多数派の社会で暮らしていくための攻略法、

そんなスキル本があれば良いのですが、ありません。

もともと同じものは無い。その人その人で違いますから。だから難しいのです。

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