「自分はどうも周りのみんなと異なるようだ。だから孤立しないようにまわりに合わせなければ」
多数派社会に合わせていくことには、限界があります。
しかしその世界しか知らなかったとしたら、無理をして神経をすり減らしてしまいます。
✔感覚の鈍麻
身体はヘトヘトに疲れているのに脳はそのSOSをキャッチしにくい。
本人が気づいたときはもう限界に近い状態にあることが多い。
✔対人関係
コミュニケーションが苦手という意識があるため、相手の話をちゃんと聞かなければと神経を使う。
相手の話題にどう返答すればよいのかと考えている間にもう他の話題に移っており、孤立感が増す。
✔完璧思考
中途半端に済ませることができないため過集中となり、しまいには疲れ果ててしまう。
ASの特性の一例として、このようなタイプの青年がいたとします。
自分の特性である思考の傾向や感覚の違いなどが分かってくると、
何に対してどう備えていくかが可視化され、対策を考えられるようになります。
何よりも自分の過失でも努力不足でもないことが分かり、ほっとするようです。
とは言え、
やはり多数派社会でやっていくには、自分にとって必要な合理的配慮を求める術は知っておくほうがいい。
「自然に身についていくだろう。理解してくれるだろう」と多数派目線で淡い期待を持ってしまうとしたら、それは結局本人を傷つけることになってしまいます。
自分が自分で居られる世界は大事にしなければ。
そのためにまわりとの関係性をどう築いていくかを学んでいくほうが発展的です。