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2013豊田車両センター公開
天候が微妙と言うか小雨混じりな曇り空でしたが、地元の豊田車両センターの一般公開が土曜日にあったのでふらりと出かけてみました。特に何か特別なものが来場するというわけでは有りませんが、地元の車両センターの公開はいつも情報を見逃していたり、都合が合わなかったりで行ったことが無かったので混雑を避けて午後になってからゆっくりと出かけてみました。
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という訳でまずは入口に有った今回の一般公開のお品書き的ホワイトボード。
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で、子供向けに搭乗用模型列車は最新のE6系スーパーこまちで用意されていました。単純に直線の線路を往復するだけなのですが前と後ろに運転手役の方が乗務されていて速やかな折り返し運転がなされていたのが印象的でした。
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一番奥の車両がずらりと並ぶ位置へ行く前に検車庫の中を見学するようにルート構成されていてここがなかなか楽しい感じに。
入って観るといきなりE233系の先頭車が一両、ジャッキアップされています。
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そこでは後ろ側の台車が外されていて車体が宙に浮いているのがはっきりとわかるようにしていました。あとでプログラム的なモノの写真を観てみるとこれは常時展示していたわけでは無くたまたまジャッキアップデモストレーションの時間帯に当たっていたようなのである意味ラッキーだったみたいです。
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その逆サイドの線路には115系の豊田車3両編成が一本展示されていて居ました。両サイドとも同じように撮したのでは面白みがないので思いっきり接近して尚且つローアングルで撮影してみました。ちょっと大胆がすぎたかな?
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で、この研修庫には主に庫内で使われる車両移動機も置かれてました。
通称アントと呼ばれる小型移動機で大体どこの車庫にはあるものの一つです。
普段はみえないところで働いる車両で、ある意味、マニア受けする車両なのですね。
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屋外の車両展示エリアは車両センターの西端の線路の終末部が当てられていたのでそこまでたっぷり歩くことにはなりますが、舗装された部分を歩くことになるので歩きやすく、また撮影はしやすい環境下でした。車庫の公開だと、線路の上を歩いて見るところも多々あるのでこう言う見せ方は観に来る一般客的にも安全でしょうし、公開する側としても不用意に不慣れな一般人を線路に入れないで済むので安心感が違うのでしょうね。
とはいえ、駅から車両センターの入口からたっぷり20分以上歩いた上に車庫内でも相当に歩かないとイケナイのは子供連れで観に来るにはちょっと辛かったかも…な気もします。実際、子供連れで見学されている方が多数いましたが、疲れて動けなくなってだだをこねているお子さんに手を焼いている家族連れも何組か見受けられました。
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そして今回、意外にも保線車両が二両来ていてデモストレーションしていました。特に看板が無かったのでその車両の近くにいたJR東日本の職員さんに聴いたところ、今回、ここで公開をするので前日の夜に入れるよう急に決まったとかで看板の用意が間に合わなかったそうです。これ、もしかすると例のJR北海道の事件と無関係はではなさそうな予感ですが…勘ぐり過ぎかな?
それはともかく、今回展示に持ってきた車両は軌道整備車両の代表格のマルチプルタイタンパーとバラストレギュレーターと言うもので、二両はセットで運用するのだそうです。因みに今回、写っている車両がバラストレギュレーターです。
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マルチプルタイタンパーについては全体を写す適切なポジションが無かったので部分のみの写真のみしか取れませんでした(トホホホ
因みにマルタイとバラストレギュレーターはセットで運用し、マルタイが軌道を整備するとバラスト(砂利)が乱れてイロイロと不都合が生じるのでそれを均すのがバラストレギュラーターの役目なのだそうです。で、ただ均すだけならバラストスイーパーと言う機械を使うのだそうですが、このバラストレギュレーターはバラストを均すだけではなく、バラストを追加する機能が添付されているそうでなかなか奥深い装備でした。
また、運用方法に関しては整備しながら走る方向は常に一定だということは判ったのですが、終端駅に着いた時とか、反対方向の整備をするときはどうするのか口頭の説明だけではよく判らなかったのがアレなのですがおそらく、反対向きに整備する別のマルタイがあると思われます。
で、話を伺っていて興味深かったのが、最新マルタイはエンジンが水冷になっているそうですが、このバラストレギュレーターは空冷のディーゼルエンジン搭載だそうで、鉄道用の大出力空冷ディーゼルエンジンの開発は国産ではダメなものが多いのでオーストリア製の機械を使うことが多いとのことでした。今時、空冷ディーゼルエンジン搭載とは正直驚いたです。なんでも空冷ディーゼルに使う金属は国産で製造不可だとかどえらく専門的な超マニアックな話しになったのですが、ここいらへんを詳細に語れるのは今の所、専門職の方だけで私のような一マニアでは理解不能な領域になっているようです。せめて、一般向けのムック本とか出てくると楽しいのですけれどもね。
何処か鉄道雑誌で特集記事作らないかな?
…マルタイ2セット用意するのも高そうだし…。
いやいや、そうではなくてメカ的に一方方向にしか作業が出来ないそうで…。で、逆向きの作業をしたいときにはどうするのか訪ねたのですが、なんかはぐらかされてしまって…。
おそらく、逆向き用にセットがあるみたいな雰囲気でした。単線区間ならワンセットでも用が足りますけれどもね。
そういえば、東武ファンフェスタでこれまで2種類のマルタイ実演を見ましたが、2台とも作業方向は同じでした。
ちょっと脳が硬化していたようで…orz_
ここ最近の鉄道雑誌でも線路整備に関する特集記事って見たことないので、そういうことも含めて特集記事を組んだら、時期が時期だけに結構売れそうな予感なんだけれども…書ける知識が無いのが…。